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姫はさっと箒にまたがり、
「今夜はここまでにしよ! 行くよ、準一!」
「OK!」
準一も同じ箒にまたがりました。浮上開始。2人は天井に開いた丸い穴に向かいました。
十数分ほど前姫と準一が上空から見ていた自衛隊基地。無骨な建物の天井に丸い穴が開いていて、そこから箒にまたがった姫と準一が出てきました。準一は振り返り、今出てきた建物を見ました。
「やっぱあの建物の中にいたんだ」
ピカッ! 突然のサーチライト。2人はまばゆい光に照らされ、ひるみます。
「うっ!?」
2人が光源の方を見ると、いつの間にか2人の横にヘリコプターがいました。警察のヘリコプターです。
ヘリコプターの乗員は2人。2人とも以前姫と遭遇した乗員です。
「ふ、また現れたか? 今度は2人かぁ?」
と言うと、前回姫の左手を撃ち落とした乗員が、前回と同じ狙撃銃を構えました。スコープに映る姫と準一。と、乗員は驚きの声をあげました。
「お、おい、後ろに乗ってるやつは、この前父親を殺した明石準一だぞ!」
操縦してる乗員はびっくり。
「ええ、なんでこんなところにいるんだ?」
「上は今回もドローンと言い張るのか?
まあ、いい、相手は父親殺しだ。こいつは撃ち殺しても問題ないだろ!」
スコープの十字線が準一の頭を捉えました。乗員は銃爪を引きます。ドキューン!
準一めがけ飛ぶ銃弾。が、準一に当たる寸前、ピキーン! 2人を包む淡い光に弾かれました。そう、姫が防御魔法の光の球体を張ってたのです。狙撃銃を構えた乗員はびっくり。
「な、なんだ、弾丸が弾かれたぞ!?」
姫はしたり顔。自分の首にかかった碧いブローチを見て、
「ふふ、今日の私は前回の私とはぜんぜん違うよ! そんなもん、効くわけないじゃん!」
そう、前回左手を撃ち落とされたとき、姫の首には碧いブローチはありませんでした。が、今日はあります。それが威力を発揮したのです。
準一は姫に質問。
「姫、どうする? ここは逃げた方がいいんじゃ・・・」
その発言を遮るように姫は、ぽつりと口を開きました。
「あいつ、撃ち落とす!」
「ええ~!?・・・」
姫は顔色を変え、怒鳴りました。
「だってあいつ、私の左腕を撃ち落としたんだよ! 絶対仕返ししてやらないと!」
準一はびっくり。姫がこんなにも感情的に怒鳴るなんて・・・
準一はちょっと考え、
「ふ、わかったよ。あいつを撃ち落とそう!」
「OK! じゃ、行くよ!」
2人を乗せた箒が急降下し始めました。それに気づいた狙撃銃を構えた乗員。
「動いた!」
狙撃銃のスコープが2人を追い駆けます。けど、2人のスピードは速く、追いつけません。
「速い・・・ ちっ!」
2人はヘリコプターの真下に入りました。ヘリコプターの乗員には見えない位置に入ったのです。焦る狙撃銃を持った乗員。
「やつら、死角に入りやがった!」
2人は今度は急上昇開始。ヘリコプターの腹を目指します。姫は叫びます。
「準一!」
「OK!
出でよ、鎌鼬の剣!」
すると準一の手の中に細長い光が現れ、それが鎌鼬の剣に変化しました。
「ヘリコプターは2つの回転翼が同時に回転してなければ落ちるはず!?」
準一はテールローターを見ました。
「あれを壊せば・・・」
準一は鎌鼬の剣を思いっきり振りました。
「出でよ、旋風! そりゃーっ!」
すると旋風が発生。それがヘリコプターのテールローターに命中。テールローターは木端微塵に吹き飛びました。途端にヘリコプターは安定性を失い、機体そのものが回転し始めました。
「今夜はここまでにしよ! 行くよ、準一!」
「OK!」
準一も同じ箒にまたがりました。浮上開始。2人は天井に開いた丸い穴に向かいました。
十数分ほど前姫と準一が上空から見ていた自衛隊基地。無骨な建物の天井に丸い穴が開いていて、そこから箒にまたがった姫と準一が出てきました。準一は振り返り、今出てきた建物を見ました。
「やっぱあの建物の中にいたんだ」
ピカッ! 突然のサーチライト。2人はまばゆい光に照らされ、ひるみます。
「うっ!?」
2人が光源の方を見ると、いつの間にか2人の横にヘリコプターがいました。警察のヘリコプターです。
ヘリコプターの乗員は2人。2人とも以前姫と遭遇した乗員です。
「ふ、また現れたか? 今度は2人かぁ?」
と言うと、前回姫の左手を撃ち落とした乗員が、前回と同じ狙撃銃を構えました。スコープに映る姫と準一。と、乗員は驚きの声をあげました。
「お、おい、後ろに乗ってるやつは、この前父親を殺した明石準一だぞ!」
操縦してる乗員はびっくり。
「ええ、なんでこんなところにいるんだ?」
「上は今回もドローンと言い張るのか?
まあ、いい、相手は父親殺しだ。こいつは撃ち殺しても問題ないだろ!」
スコープの十字線が準一の頭を捉えました。乗員は銃爪を引きます。ドキューン!
準一めがけ飛ぶ銃弾。が、準一に当たる寸前、ピキーン! 2人を包む淡い光に弾かれました。そう、姫が防御魔法の光の球体を張ってたのです。狙撃銃を構えた乗員はびっくり。
「な、なんだ、弾丸が弾かれたぞ!?」
姫はしたり顔。自分の首にかかった碧いブローチを見て、
「ふふ、今日の私は前回の私とはぜんぜん違うよ! そんなもん、効くわけないじゃん!」
そう、前回左手を撃ち落とされたとき、姫の首には碧いブローチはありませんでした。が、今日はあります。それが威力を発揮したのです。
準一は姫に質問。
「姫、どうする? ここは逃げた方がいいんじゃ・・・」
その発言を遮るように姫は、ぽつりと口を開きました。
「あいつ、撃ち落とす!」
「ええ~!?・・・」
姫は顔色を変え、怒鳴りました。
「だってあいつ、私の左腕を撃ち落としたんだよ! 絶対仕返ししてやらないと!」
準一はびっくり。姫がこんなにも感情的に怒鳴るなんて・・・
準一はちょっと考え、
「ふ、わかったよ。あいつを撃ち落とそう!」
「OK! じゃ、行くよ!」
2人を乗せた箒が急降下し始めました。それに気づいた狙撃銃を構えた乗員。
「動いた!」
狙撃銃のスコープが2人を追い駆けます。けど、2人のスピードは速く、追いつけません。
「速い・・・ ちっ!」
2人はヘリコプターの真下に入りました。ヘリコプターの乗員には見えない位置に入ったのです。焦る狙撃銃を持った乗員。
「やつら、死角に入りやがった!」
2人は今度は急上昇開始。ヘリコプターの腹を目指します。姫は叫びます。
「準一!」
「OK!
出でよ、鎌鼬の剣!」
すると準一の手の中に細長い光が現れ、それが鎌鼬の剣に変化しました。
「ヘリコプターは2つの回転翼が同時に回転してなければ落ちるはず!?」
準一はテールローターを見ました。
「あれを壊せば・・・」
準一は鎌鼬の剣を思いっきり振りました。
「出でよ、旋風! そりゃーっ!」
すると旋風が発生。それがヘリコプターのテールローターに命中。テールローターは木端微塵に吹き飛びました。途端にヘリコプターは安定性を失い、機体そのものが回転し始めました。
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