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実は2年前、この峠道にはたくさんの山賊がはびこってて大問題になってました。そこでノルン王国とスクルド王国は協同で掃討作戦を実施。スクルド王国側の山賊はすべてその場で処刑されました。
一方ノルン王国側では当時の国王自ら出陣し、陣頭指揮を執りました。何人かは激しく抵抗したのでその場で処刑しましたが、ほとんどの山賊は生きたまま捕らえられました。
当然処刑を覚悟した山賊たちですが、王の裁定で二度と山賊行為はしない、今後は国境警備隊として働くという条件で解き放ったのです。
だからここにいる元山賊たちは、ノルン王国の王室のためなら命も惜しまないのです。
元山賊、現国境警備隊のヒャッハーな男たちに囲まれては、もうどうしようもありません。最後に残ったスクルド王国最後の兵は一かバチか、崖を飛び降りました。
「うわーっ!」
国境警備隊のリーダー格の男は高笑い。
「ガハハハ、話にもならんわ!」
その男は落ちてる小銃を拾い上げ、
「ほーっ、こいつが親方が言ってた突撃銃ていうやつか?
みんな、この飛び道具を集めるんだ!」
全員、応えます。
「おーっ!」
時間は少し遡ります。今は午前中。ここはノルン王国首都イザヴェル、その郊外。畑の中に住宅が点在してます。その中を姫と準一が箒に乗って空を飛んでます。準一は右手に地図を持ち、それを凝視してます。
「姫、もうちょっと先だよ」
「OK!
この世界では初めてかな、準一と箒に乗るの?」
「うん、そうだね」
「前一緒に乗ったとき、私の髪の毛、気にならなかった?」
「え?」
準一は自分の世界であった出来事を思い出しました。
ヘリコプターから逃げる姫と準一。アスファルトスレスレで街道を飛んでるとき、姫の長髪が走行風圧で舞い上がり、準一の顔を覆いました。
現在の準一。
「あは、君の髪の毛がオレの顔をズボッと覆ったっけ」
「やっぱり・・・ 私、髪の毛切っちゃおっかな?」
「ええ~ もったいないよ・・・」
ここで地図を見てる準一はあることに気づきました。
「あ、姫、ここだよ」
「OK!」
2人が乗った箒がゆるやかな螺旋を描いて降下。2人は地面に降り立ちました。
姫は近くにある家のドアに向かいました。そしてドアをノック。すると家の中から声が。
「はーい!」
ドアが開きました。顔を出したのは40代て感じの女性。
「なんですか?・・・」
女性は姫を見てびっくり。
「あ、あなたは女王様!?」
姫は大きな帽子を取り、深くおじぎをしました。
「突然の訪問、失礼します。今朝早くグラニ帝国軍が我が国に攻めてきました」
「あ、我が国の軍隊がせん滅したと聞きましたが?・・・」
「その戦闘の最中、あなたの息子さんは戦死しました」
「ええ・・・」
女性は雷に撃たれたようなショックを感じました。姫は言葉を続けます。
「私の背後にいたスクルド王国軍の兵たちが裏切って、私に武器を向けました。あなたの息子さんは私の盾になってくれました。あなたの息子さんは私の命の恩人です」
女性は両眼から涙を流し、
「あ、ありがとうございます。私の息子は志願兵です。国のために戦死するのが兵士の誉だと言ってました。女王様を守って戦死したのなら、本当に誉です」
「もう少ししたら軍から正式な報告が来ると思います」
姫は再び深く頭を下げ、
「短いですが、これで失礼します。ありがとうございました」
姫と準一が箒に乗りました。前に跨った姫。
「行くよ!」
後ろに乗った準一がそれに応えます。
「OK!」
2人が乗った箒が飛び始めました。飛行中、準一は姫に話しかけました。
「なあ、姫」
「ん、何?」
一方ノルン王国側では当時の国王自ら出陣し、陣頭指揮を執りました。何人かは激しく抵抗したのでその場で処刑しましたが、ほとんどの山賊は生きたまま捕らえられました。
当然処刑を覚悟した山賊たちですが、王の裁定で二度と山賊行為はしない、今後は国境警備隊として働くという条件で解き放ったのです。
だからここにいる元山賊たちは、ノルン王国の王室のためなら命も惜しまないのです。
元山賊、現国境警備隊のヒャッハーな男たちに囲まれては、もうどうしようもありません。最後に残ったスクルド王国最後の兵は一かバチか、崖を飛び降りました。
「うわーっ!」
国境警備隊のリーダー格の男は高笑い。
「ガハハハ、話にもならんわ!」
その男は落ちてる小銃を拾い上げ、
「ほーっ、こいつが親方が言ってた突撃銃ていうやつか?
みんな、この飛び道具を集めるんだ!」
全員、応えます。
「おーっ!」
時間は少し遡ります。今は午前中。ここはノルン王国首都イザヴェル、その郊外。畑の中に住宅が点在してます。その中を姫と準一が箒に乗って空を飛んでます。準一は右手に地図を持ち、それを凝視してます。
「姫、もうちょっと先だよ」
「OK!
この世界では初めてかな、準一と箒に乗るの?」
「うん、そうだね」
「前一緒に乗ったとき、私の髪の毛、気にならなかった?」
「え?」
準一は自分の世界であった出来事を思い出しました。
ヘリコプターから逃げる姫と準一。アスファルトスレスレで街道を飛んでるとき、姫の長髪が走行風圧で舞い上がり、準一の顔を覆いました。
現在の準一。
「あは、君の髪の毛がオレの顔をズボッと覆ったっけ」
「やっぱり・・・ 私、髪の毛切っちゃおっかな?」
「ええ~ もったいないよ・・・」
ここで地図を見てる準一はあることに気づきました。
「あ、姫、ここだよ」
「OK!」
2人が乗った箒がゆるやかな螺旋を描いて降下。2人は地面に降り立ちました。
姫は近くにある家のドアに向かいました。そしてドアをノック。すると家の中から声が。
「はーい!」
ドアが開きました。顔を出したのは40代て感じの女性。
「なんですか?・・・」
女性は姫を見てびっくり。
「あ、あなたは女王様!?」
姫は大きな帽子を取り、深くおじぎをしました。
「突然の訪問、失礼します。今朝早くグラニ帝国軍が我が国に攻めてきました」
「あ、我が国の軍隊がせん滅したと聞きましたが?・・・」
「その戦闘の最中、あなたの息子さんは戦死しました」
「ええ・・・」
女性は雷に撃たれたようなショックを感じました。姫は言葉を続けます。
「私の背後にいたスクルド王国軍の兵たちが裏切って、私に武器を向けました。あなたの息子さんは私の盾になってくれました。あなたの息子さんは私の命の恩人です」
女性は両眼から涙を流し、
「あ、ありがとうございます。私の息子は志願兵です。国のために戦死するのが兵士の誉だと言ってました。女王様を守って戦死したのなら、本当に誉です」
「もう少ししたら軍から正式な報告が来ると思います」
姫は再び深く頭を下げ、
「短いですが、これで失礼します。ありがとうございました」
姫と準一が箒に乗りました。前に跨った姫。
「行くよ!」
後ろに乗った準一がそれに応えます。
「OK!」
2人が乗った箒が飛び始めました。飛行中、準一は姫に話しかけました。
「なあ、姫」
「ん、何?」
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