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姫はスクルド王国軍に射殺された3人の兵の前で立ち止まり、跪きました。兵は眼を開けたまま息絶えてます。姫はその顔に掌を当て、眼を閉じさせました。
姫は震える唇で微かに声を発しました。
「ごめんなさい、私がこんなところに出しゃばったばかりに・・・」
一方準一は、自分の手の中にある鎌鼬の剣を見つめてました。オレ、これを使いこなせるのか?・・・ けど、姫のためならこれを使いこなさないと・・・
準一は自分が斬り刻んだバラバラ死体を見ました。
「悪いな。これはオレの宿命なんだ。オレは姫のためなら何人でも殺してやる!」
父親を殺した準一にとって、戦場で敵兵を殺すことは、取るに足りないことのようです。
ここはハゲ山にある山道。近くには火山があり、噴火はしてないものの、もくもくと煙を吐いてます。実はここ、ノルン王国とスクルド王国をつなぐ唯一の陸路なのです。
その山道を20人ほどのスクルド王国軍の兵が馬に乗って駆けてます。かなりきつい登り坂。と、1頭の馬がバランスを崩し、立ち上がりました。この馬に乗った兵が焦ります。
「い?・・・」
馬はそのまま仰け反り、兵と馬は道路の脇の底なしの崖底に落ちていきました。
「うわーっ!」
リーダー格の兵はそれを見て、
「みんな、馬から降りろ! もう馬じゃムリだ! こっから先は徒歩で逃げるぞ!」
全員馬から降り、山道を登り始めました。これをかなり高い処《ところ》から見てる一団がいます。全員ヒャッハーな体型&装備、顔や身体のあちらこちらに刺青が見えます。その中の1人。
「あいつら、親方が言ってた、謀反を起こしたヤカラか?」
隣りの男。
「ふふ、鈍った身体にはちょうどいい運動になりそうだ」
さらに別の男は大きな石を両手で持ち上げ、
「じゃ、行きますか!」
崖の急斜面の途中に設置された山道を登るスクルド王国軍一行。その1人がふと影を感じました。
「ん?」
その兵が見上げると、上から岩石が。
「ええ!?」
岩石が兵の顔面を直撃。兵は吹き飛ばされ、崖の下へと落ちて行きました。
「な、なんだ、いったい!?」
慌てて見上げる兵たち。するとたくさんのヒャッハーな男たちが崖の上から岩石を落としてました。
「おらおらおらーっ!」
「ギャハハハ~っ! 死にやがれーっ!」
兵たちは岩石を避けるだけで精一杯。小銃を構えることさえできません。
「くそーっ!」
その兵のうなじに矢が突き刺さり、喉仏の方に貫通しました。
「うぐっ!」
兵たちが坂上を見ると、数人のヒャッハーな男たちが弓を構えてます。
「坂上に敵兵!」
「みんな、気をつけろ!」
兵たちの大半が坂上に向け小銃を構えます。すると今度は、何人かの兵の背中に鑓が刺さりました。ヒャッハーな男たちは坂下にもいたのです。戸惑う兵たち。
「さ、三方から挟み撃ちかよ・・・」
その兵の脳天に岩石が命中。
「うがぁっ!」
崖の上の岩石を投げたヒャッハーな男。
「おいおい、上にも注意しろよ。ガハハハハーっ!」
次々とスクルド王国軍の兵は倒されていき、残りは1人となりました。その兵は小銃を構えます。
「くそーっ!」
が、飛んできた矢が右二の腕に当たり、兵は小銃を落としてしまいました。
「うぐぁっ!」
兵はヒャッハーな男たちを見て、歯ぎしりし、
「くそーっ! お前ら、山賊か!? 山賊は2年前の一斉討伐で全滅したんじゃないのか!?」
ヒャッハーな男の1人は笑いながら、
「はぁ? 何言ってんだ、お前? オレたちゃ国境警備隊だぜ!」
姫は震える唇で微かに声を発しました。
「ごめんなさい、私がこんなところに出しゃばったばかりに・・・」
一方準一は、自分の手の中にある鎌鼬の剣を見つめてました。オレ、これを使いこなせるのか?・・・ けど、姫のためならこれを使いこなさないと・・・
準一は自分が斬り刻んだバラバラ死体を見ました。
「悪いな。これはオレの宿命なんだ。オレは姫のためなら何人でも殺してやる!」
父親を殺した準一にとって、戦場で敵兵を殺すことは、取るに足りないことのようです。
ここはハゲ山にある山道。近くには火山があり、噴火はしてないものの、もくもくと煙を吐いてます。実はここ、ノルン王国とスクルド王国をつなぐ唯一の陸路なのです。
その山道を20人ほどのスクルド王国軍の兵が馬に乗って駆けてます。かなりきつい登り坂。と、1頭の馬がバランスを崩し、立ち上がりました。この馬に乗った兵が焦ります。
「い?・・・」
馬はそのまま仰け反り、兵と馬は道路の脇の底なしの崖底に落ちていきました。
「うわーっ!」
リーダー格の兵はそれを見て、
「みんな、馬から降りろ! もう馬じゃムリだ! こっから先は徒歩で逃げるぞ!」
全員馬から降り、山道を登り始めました。これをかなり高い処《ところ》から見てる一団がいます。全員ヒャッハーな体型&装備、顔や身体のあちらこちらに刺青が見えます。その中の1人。
「あいつら、親方が言ってた、謀反を起こしたヤカラか?」
隣りの男。
「ふふ、鈍った身体にはちょうどいい運動になりそうだ」
さらに別の男は大きな石を両手で持ち上げ、
「じゃ、行きますか!」
崖の急斜面の途中に設置された山道を登るスクルド王国軍一行。その1人がふと影を感じました。
「ん?」
その兵が見上げると、上から岩石が。
「ええ!?」
岩石が兵の顔面を直撃。兵は吹き飛ばされ、崖の下へと落ちて行きました。
「な、なんだ、いったい!?」
慌てて見上げる兵たち。するとたくさんのヒャッハーな男たちが崖の上から岩石を落としてました。
「おらおらおらーっ!」
「ギャハハハ~っ! 死にやがれーっ!」
兵たちは岩石を避けるだけで精一杯。小銃を構えることさえできません。
「くそーっ!」
その兵のうなじに矢が突き刺さり、喉仏の方に貫通しました。
「うぐっ!」
兵たちが坂上を見ると、数人のヒャッハーな男たちが弓を構えてます。
「坂上に敵兵!」
「みんな、気をつけろ!」
兵たちの大半が坂上に向け小銃を構えます。すると今度は、何人かの兵の背中に鑓が刺さりました。ヒャッハーな男たちは坂下にもいたのです。戸惑う兵たち。
「さ、三方から挟み撃ちかよ・・・」
その兵の脳天に岩石が命中。
「うがぁっ!」
崖の上の岩石を投げたヒャッハーな男。
「おいおい、上にも注意しろよ。ガハハハハーっ!」
次々とスクルド王国軍の兵は倒されていき、残りは1人となりました。その兵は小銃を構えます。
「くそーっ!」
が、飛んできた矢が右二の腕に当たり、兵は小銃を落としてしまいました。
「うぐぁっ!」
兵はヒャッハーな男たちを見て、歯ぎしりし、
「くそーっ! お前ら、山賊か!? 山賊は2年前の一斉討伐で全滅したんじゃないのか!?」
ヒャッハーな男の1人は笑いながら、
「はぁ? 何言ってんだ、お前? オレたちゃ国境警備隊だぜ!」
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