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男性の唇と少女の唇が近づいていきます。そして・・・
ついに2人の唇が接触。その瞬間、男性は不思議な感覚に襲われました。男性の身体の中の得体の知れない何かが少女に吸い取られて行くのです。これは生体エネルギー? マナの力?
誰かの手が男性の左肩を掴みました。それは少女の右手。その力によって男性の顔がさらに少女の顔に近づきます。
さらに驚くことが。少女の舌が男性の唇をこじ開け、口の中に侵入してきたのです。な、何を?・・・ 男性は焦るばかり。けど、何もできせん。力が入らないのです。ものすごい勢いで男性の身体の中にあるマナの力が少女の身体に吸い込まれて行きます。
やはり男性の妄想通り、マナの力を効率よく移動させるためには、身体と身体を直結させた方がいいようです。
と、少女の眼がパチッと開きました。同時にエネルギーの吸収が止まりました。
「と、止まった?・・・」
男性はやっと唇を離すことができました。少女は男性の顔を見て、
「ありがと」
それは男性が初めて聞く少女の生の声でした。男性は何を言い返せばいいのかわかりません。とりあえず、
「い、いえ・・・」
と応えました。次の瞬間、男性の視野がぼやけました。
「あ、あれ?・・・」
男性はそのままを気を失ってしまいました。
「おっと」
少女は慌てて立ち上がり、男性の身体から離れました。男性の身体はカウチにゴロンと横になりました。少女はそれを見て、
「あは、マナの力、全部吸い取っちゃったからなあ。しばらくは起きることできないかも?・・・」
次の瞬間、少女は左手の切断箇所に鋭い痛みを感じました。ズキン! 痛い!・・・ 少女はその部分を慌てて右手で押さえました。
「まだ完全に治ってないか?・・・ おうちに帰らないと・・・」
少女は眼の前の掃き出し窓のクレセント鍵を右手の指でカチッと解除すると、その窓を開けました。外はまだ真っ暗。けど、東の空は若干明るくなってます。
少女はソファのテーブルの上に畳まれた自分のローブ等の衣類を右手で掴むと、左脇の下に挟みました。少女は左手はありませんが、二の腕は半分くらい残ってます。そこに衣類を挟みました。
少女は右手を真上にあげ、
「箒よ!」
と宣言。すると突然箒が現れ、その右手に握られました。
少女は男性を見ると、
「ありがと。また来るよ」
少女は箒に跨りました。すると少女の両脚は床から離れました。そう、少女の身体は宙に浮いたのです。
少女の身体は淡い光に包まれました。なんらかの力を溜めてるようです。髪の毛が重力に逆らって横に、上に広がっていきます。そして・・・
ピューン! 少女の身体は物凄いスピードで外に吹っ飛んでいきました。
カウチの男性はまだ気を失ったままです。
ここは異国か? なんか中世ヨーロッパて感じの街並み。実はこの街はこの国の首都です。また港湾都市らしく、大きな港があり、巨大な船舶(帆船)が何隻か停泊してます。
かなりにぎわってる街のようですが、今は未明のせいか、シーンと静まり返ってました。
ここはそんな街の中心にある宮殿。その内部にある大広間です。その部屋のど真ん中に巨大な魔法円が描かれてま
す。
その縁に10人ほどの兵が取り囲むように立って、魔法円の中を厳しい眼で凝視してます。全員中世と言った感じの甲冑をまとってますが、1人だけ異様な姿の男がいました。
ヘビメタ調の衣装。顔にも隈取のような化粧が施されてます。体重は200kgオーバーの巨漢。どう見ても北○○拳のヒャッハーなザコキャラなのですが、実は彼も兵。しかもかなり高位なコマンダーでした。
ついに2人の唇が接触。その瞬間、男性は不思議な感覚に襲われました。男性の身体の中の得体の知れない何かが少女に吸い取られて行くのです。これは生体エネルギー? マナの力?
誰かの手が男性の左肩を掴みました。それは少女の右手。その力によって男性の顔がさらに少女の顔に近づきます。
さらに驚くことが。少女の舌が男性の唇をこじ開け、口の中に侵入してきたのです。な、何を?・・・ 男性は焦るばかり。けど、何もできせん。力が入らないのです。ものすごい勢いで男性の身体の中にあるマナの力が少女の身体に吸い込まれて行きます。
やはり男性の妄想通り、マナの力を効率よく移動させるためには、身体と身体を直結させた方がいいようです。
と、少女の眼がパチッと開きました。同時にエネルギーの吸収が止まりました。
「と、止まった?・・・」
男性はやっと唇を離すことができました。少女は男性の顔を見て、
「ありがと」
それは男性が初めて聞く少女の生の声でした。男性は何を言い返せばいいのかわかりません。とりあえず、
「い、いえ・・・」
と応えました。次の瞬間、男性の視野がぼやけました。
「あ、あれ?・・・」
男性はそのままを気を失ってしまいました。
「おっと」
少女は慌てて立ち上がり、男性の身体から離れました。男性の身体はカウチにゴロンと横になりました。少女はそれを見て、
「あは、マナの力、全部吸い取っちゃったからなあ。しばらくは起きることできないかも?・・・」
次の瞬間、少女は左手の切断箇所に鋭い痛みを感じました。ズキン! 痛い!・・・ 少女はその部分を慌てて右手で押さえました。
「まだ完全に治ってないか?・・・ おうちに帰らないと・・・」
少女は眼の前の掃き出し窓のクレセント鍵を右手の指でカチッと解除すると、その窓を開けました。外はまだ真っ暗。けど、東の空は若干明るくなってます。
少女はソファのテーブルの上に畳まれた自分のローブ等の衣類を右手で掴むと、左脇の下に挟みました。少女は左手はありませんが、二の腕は半分くらい残ってます。そこに衣類を挟みました。
少女は右手を真上にあげ、
「箒よ!」
と宣言。すると突然箒が現れ、その右手に握られました。
少女は男性を見ると、
「ありがと。また来るよ」
少女は箒に跨りました。すると少女の両脚は床から離れました。そう、少女の身体は宙に浮いたのです。
少女の身体は淡い光に包まれました。なんらかの力を溜めてるようです。髪の毛が重力に逆らって横に、上に広がっていきます。そして・・・
ピューン! 少女の身体は物凄いスピードで外に吹っ飛んでいきました。
カウチの男性はまだ気を失ったままです。
ここは異国か? なんか中世ヨーロッパて感じの街並み。実はこの街はこの国の首都です。また港湾都市らしく、大きな港があり、巨大な船舶(帆船)が何隻か停泊してます。
かなりにぎわってる街のようですが、今は未明のせいか、シーンと静まり返ってました。
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その縁に10人ほどの兵が取り囲むように立って、魔法円の中を厳しい眼で凝視してます。全員中世と言った感じの甲冑をまとってますが、1人だけ異様な姿の男がいました。
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