BLACK OUT ~ 角折れた竜王と最弱種族の男

弓チョコ

文字の大きさ
上 下
48 / 50
終章:彼の夢

第48話 リルリィ・ジェラの帰郷

しおりを挟む
「大丈夫だ」
「えっ」
 いつまでも。ずっと休まず仕事をするレナリアを見兼ねて、ルクスタシアが遂に言った。
「レナ嬢。多少の間なら貴女が居なくても大丈夫なように、私が居る。行ってきたら良い」
「……えっと……何がですか?」
「いつまで待たせる気だ? あの子供を」
「——あっ」
 まさか忘れていたのか?
 否。
 既に彼女にとって、当たり前になってしまっていたのだ。分かってはいるが、どうしても、優先順位の高い仕事がやってくるから。
「そんなに掛からないだろう。危険な旅でもない。……良いから、行ってきたら良い。『3人』で」
「……ありがとうございます。ルクスタシア」
「ふん……」
 レナリアはぺこりと頭を下げ、執務室から出ていった。

——

 ラスは。
 実は仕事が無い。
「……なんか、暇だな」
「そうなの?」
 王の公務はレイジが行っている。諸々の業務も、レナリアと上手く連携を取っているようだ。
 組織として、『和の国』の指揮も、元革命軍の男達が買って出てくれている。ラスが顔を出しても『良いから良いから』と遠慮されてしまい、仕事が無い。
 レイジの所へ行っても、『これは俺の仕事だ』と、張り切ってしまっている。
「……あの『宣言』以外、俺の立ち位置決めてなかったな……失敗した」
「でものんびりできるじゃん」
「それはなー。……んーまあ、欲しかった生活ではあるんだが。何かしら『和の国』の為の手伝いはしたいんだよな」
 日がな、『彩京』をぶらついていた。そこにリルリィもくっついている。彼女こそ、ここでやることがない。しかし忙しいレナリアと、まだ動き始めたばかりの『和の国』が心配なラスに対して、『催促』などは決してできなかった。思ってもいない。自分が帰るタイミングは彼らが決めるのだと、リルリィは思っている。
「ヒューリ、さん……? は、何をしてるの?」
「……あいつも何もしてねえな。確か軍の責任者だか教官だか、そんな役割だった気がするけどな」
「そうなんだ。強いもんね」
「だが、今は建国へ向けて全員が色々なことを進めてる。訓練なんかしてる暇は無い。……だから、ヒューリが暇な訳だな」
「じゃあ、ドレドとフライトは?」
「ドレドは、なんか竜人族の護衛付けて貰ってどっか行ったな。『種族ALPHA』の遺跡じゃねえかな。あいつも好きだな」
「そうなんだ」
「まあ、過去を明かすことは世界の利益に繋がると考えりゃな。レナも興味あるみたいだし。フライトは——あいつは普通に働いてると思うぜ。元々革命軍の一員だったしな」
「ふぅん」
 英雄は、戦争が終われば役割は無い。建国が目的だった。それを達成すればもう、やることは無くなってしまった。だがそれを、年端のいかぬ子供に押し付けるのはいけない。
「ラスっ」
「ん」
 あと、残ったのは。
「レナさま」
「おいおいどうした? こんな時間に」
 まだ陽が高い。レナリアは忙殺されている筈だ。ラスは少し驚いて彼女を見る。
「……休暇を。貰いました」
「?」
 杖を突きながら、レナリアはリルリィの元へ歩いていく。
「リル。随分と、お待たせしましたね」
「!」
 そのひと言で、ピンと来た。
「帰りましょう。貴女の故郷、『翡翠領』に。お送りします」
「おおっ」
「ね? ラス」
 ラスも声を挙げた。そうだ。それが残っていた。
「——ああ。行こう。なあリル」
「うんっ!」

——

 護衛を付ければ。別に女王がわざわざ送る必要もない。だがそうしなかったのは。
 道中の旅を、楽しみたかったからだ。
「おお、すげえ。『峰』のこっち側はさらに山脈になってんだ」
「ええ。ここから『山鱗の街』まで行って、そこから南下します。山を降りてからは、馬車での旅ですよ」
「馬車か。良いな」
「やったー!」
 命の危険の無い旅。それはこれまでの旅とは、見える景色が何もかも違っていた。
「あれは?」
「狐ですね。魔物ではありません」
「あ! あれ、レナさまだ!」
「ん?」
「ふふふ。……見てくださいラス。あれが『レナリアの花』です。この辺りは自然に生えているんですね」
 笑顔。笑い声。楽しい旅。最高の旅である。木漏れ日の射す山道を、3人で進む。
 山を越え、谷を越え。
 そういう時間は、すぐに過ぎるものだ。

——

「——着きましたね」
「おっ」
 森となだらかな山に囲まれた雄大な自然の土地。隣に『鉄の国』との国境を持つ、『虹の国』南東の地。
「……『翡翠領』!」
 地方領主『地竜』ジェラ家が統治する広い広い領地である。
「懐かしい。あの頃と変わってませんね」
「レナも来たことがあるのか」
「ええ。ここで、魔法の勉強をしていました。もう20年前ですけれど」
「あー……。ウェルが言ってたな、確か」
 彼女が8歳の時に。
 国境付近で大量発生した魔物の群れをひとりで殲滅したと。
 ウェルフェアは言っていた。
「さあ、行きましょう。『翡翠卿』のお屋敷までは町をもういくつか越えないといけません」
「ここまで来れば、わたしが案内できるよ!」
 リルリィがぴょんと先頭に立ち、ふたりを先導していった。

——

 そこから、のんびりと。たっぷり1日使って『翡翠領』を観光した。
 そして。
 やがて見えてきた大きな屋敷に辿り着く。
「……ここか」
「うん」
 霊峰に鎮座する王宮とは違い、平地に建てられた屋敷。瓦の屋根は同じだが、階層は2階までしか無いようだ。
「……?」
 こちらを見る視線に気付いたのは、使用人だろうか。竜人族の少女。箒を持ち門前で掃除をしていたようだ。
「……えっと」
 一歩出る、リルリィ。だが緊張している様子。
 彼女が行方不明になったのは、5年前。彼女を知らぬ使用人も何人も居るだろう。
「……『ジェラ家』……の、方……?」
「……うん。えっと、わたしね」
 だがこの領地で『翡翠の鱗』を持つ者は。
「申し訳ありません。私、先週からお仕えさせていただいている者で。えっと……まだ皆様のお顔も……」
「……うん。次女の、リルリィなんだけど。じゃあ、誰か、呼んできてくれるかな」
「か、畏まりました」
 言うと、使用人は門の中へぱたぱたと小走りで入っていった。
「……お嬢様、か」
「…………」
 ラスの呟きに、レナリアはにこりと微笑んだ。

——

「リルリィっ!」
「うん」
「リルリィっっ!」
「……うん」
「うああ! リルリィっっ!!」
「…………ちょ」
 一番。
 出てくるや否や、大声で叫びながらリルリィを抱き締めた女性。彼女も『地竜』だ。深緑の髪に黄土色の角。
「うあああああん!!」
「……苦しいよ。お姉さま」
 ひたすらに泣き、崩れる。その脇から、壮年の男性が歩み出た。
「……レナリア陛下。お迎えに上がらず、いきなりの無礼を働いてしまい誠に申し訳ありません」
 白髪に尖った耳、そして額の宝石。エルフの使用人だった。
「いえ。良いのです。家族の再会は、『こう』あるべきだと、私も思います」
「…………」
 その言葉に、ラスはライルのことを思い出した。やはり彼女も、『こう』ありたかったのだ。
「うあああああん!! リルリィぃぃ!」
「……ええ。5年振り。いや、もうそろそろ6年が経とうとしていました。ティロルお嬢様のお気持ち。どうかご容赦を」
「勿論です。今日私は、『王』としてここへ来た訳ではありませんから」
「!」
 そう言えば。レナリアが来ているというのに街も誰も反応を示さなかった。
 分からないのだ。ここまで来ると。王が大怪我を負ったことは文字で見て知っていても。白金の髪で、面影くらいはあるかもしれないが。彼女がこの街に居たのは20年前。魔力も角も尾も無い彼女を見て、『竜王』だと気付くのは知識階級のみ。
「それでは、皆様こちらへ。『用意』は既に出来ておりますので」
 壮年のエルフは柔らかな物腰で、屋敷の中へ案内を始めた。

——

「……先程はお見苦しい所を。わたくしはティロル・ジェラ。長女ですわ」
 立つとすらりと、細く華奢だとラスは思った。真っ白な衣装を身に付け、『翡翠色』が映えている。普段レナリアを見ていても慣れない『高貴な感じ』に、少しだけ気圧される。
「ラスだ」
「ええ。お久し振りです。さらにお綺麗になりましたね。『深緑姫』ティロルさん」
「なっ! そそ、そんな。お恥ずかしいですわ。こちらこそ、ですわよ。わざわざこちらまで赴いて戴いて、何のお構いもできず申し訳ございません」
 頭を下げながら、リルリィと手を繋いで歩くティロル。
「ティロル・ジェラと言えばこの『翡翠領』のお姫様です。才色兼備で有名なんですよ」
「なるほど」
「なっ! ちょちょ! ……もう、陛下ったら、意地悪ですわ」
 照れながら、リルリィの頭を撫でるティロル。
「……お姉さま」
「何かしら? リルリィ」
「ただいま」
「っ!」
 自分を撫で回す手をいとおしそうに握るリルリィが呟いた。
 ティロルはそれで固まってしまった。
「……ええ。お父様もお母様もお兄様も、心待ちにしているわ。……貴女のその言葉を。その声を」
 優しい手。傷ひとつ無い綺麗な手。『戦い』など知らぬ、平和の手。そんな『手』で撫でられたのは、やはり5年振りであった。

——

「——!」
「!」
 少しだけ、後押しする。ティロルに押されて、リルリィは駆け出した。
 そして飛び込んだ。暖かな『母』の懐へ。
「お母さまっ!!」
「リルリィ!」
 何度泣き、叫ぶのか。仕方が無いのだ。この家族は全員。
 この5年間、彼女の身を案じない日は無かったと断言できる。
「よく……! よく無事で……。…………貴女、左目がっ」
「うん……っ。大丈夫、わたしの怪我は『これだけ』だよ。だから、大丈夫……!」
「……!」
 リルリィのその台詞に。彼女の母と、隣に立つ父が前を見た。
 あちこちに傷痕が見える人族の青年。そして。
 片角を折られ、尾を切られ。杖を突く女王。
「……陛下」
「急の訪問で申し訳ありません。『翡翠卿』。どうしても、彼女を送り届けるのは『私達の旅』でありたかったのです」
「…………ありがとう、ございます……!」
 深々と、頭を下げた。
「……お帰りなさい。私の愛しいリルリィ」
「うん。ただいま、お母さま」
 始まりは、『鉄の国』だった。過酷な生活と、壮絶な旅と、戦争を経験して。
 リルリィ・ジェラは、自分の家へ帰ってきた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】魔王様、溺愛しすぎです!

綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
「パパと結婚する!」  8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!  拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。  シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。 【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう 【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264) 挿絵★あり 【完結】2021/12/02 ※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過 ※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過 ※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位 ※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品 ※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24) ※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品 ※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品 ※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品

【完結】徒花の王妃

つくも茄子
ファンタジー
その日、王妃は王都を去った。 何故か勝手についてきた宰相と共に。今は亡き、王国の最後の王女。そして今また滅びゆく国の最後の王妃となった彼女の胸の内は誰にも分からない。亡命した先で名前と身分を変えたテレジア王女。テレサとなった彼女を知る数少ない宰相。国のために生きた王妃の物語が今始まる。 「婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?」の王妃の物語。単体で読めます。

転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです

青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく 公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった 足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で…… エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた 修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく…… 4/20ようやく誤字チェックが完了しました もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m いったん終了します 思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑) 平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと 気が向いたら書きますね

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!

珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。 3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。 高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。 これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!! 転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

処理中です...