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第2章 拠点開発
第56話 な、仲間…?
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複数の生き物の気配を感じながら、これらの気配が大蜘蛛が言っていた魔物だろうと半ば確信しながらそちらに進んでいく。それらの気配が全く動いていない事に少しの不信感を抱きつつさらに進むとようやくその姿が見えてきた。
そうして僕の目に入ってきたその姿に思わず困惑する。全長は僕と同じくらいだろうか?頭部は体に比べると大分小さく黒色で更に口元がまるで嘴のように先に伸びている。首元に黄色と白のマークがあり、背中は黒くお腹は白い。腕は黒色でその形はまるで魚のヒレだろうか。足はかなり短いものが2つ。そして何より僕を困惑させたのがアイツらが2足で立っているという事だ。
僕が今までにみた2足歩行の生き物は多くない。いや、鳥類とヒトに連なる種族しか見た事がないからむしろ少ない。アイツらはもしかしてどちらかなのだろうか?嘴は鳥に近いだろう。ただあの薄っぺらい腕であの体が飛べるとは思えない。アイツらのお腹は丸く、空を飛ぶにはあまりに非効率な体型だ。いや、もしかしたら魔法で飛ぶような事が出来るのかもしれないがそれはもはや鳥である必要は無いだろう。
となると薄そうだがヒト族に連なる種族か?僕は見たことが無いが、どうやらこの世界には動物の特徴を1部持った獣人という種族がいるらしい。薄いと思うが可能性としてはあるのか…?
さて、ファーストコンタクトをどうするべきか。ヒト族に連なる種族であれば友好的に、鳥類の魔物であれば敵意が無いことをアピールしながら近づいていけば良いのだが。
「テンはアイツらの事をどう思う?魔物かヒト、どちらに近いかな?」
「キュ…キュキュ…キュイ……?」
テンの勘ならもしやと思ったがどうやらテンにも区別がつかないようだ。
「キュウ…」
「いや、僕にも分からなかったんだ。落ち込む必要はないさ。それに今から確かめに行けば良いんだしな。もし襲われたらその時は頼りにさせてもらうよ。」
「キュ!」
考えても埒が明かないと結論づけ、敢えて気配を隠さず音を出し、相手に敵意が無いことをアピールしつつ接触する事にする。
相手を刺激しないようゆっくり、ゆっくり一歩ずつ踏みしめて相手に近づき、ようやく相手の索敵範囲に入る。相手の複数がこちらに気づき、その場から動く事なく首だけをこちらに向ける。今の所特に敵意は感じないが、相手がこちらを探っているようなものも感じず何を考えているのか分からない。
まさかの拒否されるでもなく相手が何を考えているのか分からないという予想外の展開だが、それでも相手に近づきほとんどの視線がこちらに向く。まだ距離としては10メートルほどあるが驚かせないためにもここら辺でいいか。
「あー、こちらに敵意はない。言葉が通じるか?」
こちらの言葉に相手方が一斉に首を傾げる。30ほどの群れが一斉に首を傾げるその様子はシュールでなんだか可愛くも見える。
ただそうなるとどうしようかと考えていると、群れの中でもいざ一際大きな、体調3メートルあるのではというモノが近づいてきた。近づいてきているが特に敵意は持ってなさそうだ。体調は3メートルあるが足が短いからか歩く速度は遅く、ヨタヨタと左右に揺れながらこちらに向かってくる。そしてこちらの目の前に来て僕の顔を見据え…
「クァー?」
「え?」
そんな変な鳴き声を発しながら首を傾げるその姿に思わず困惑の声が漏れてしまった。相手がこちらの周りを回りながらに ジロジロと観察されるがそれを受け入れる。隣にはテンもいるのだがそちらよりも僕の方に強い興味があるようです、テンには全く視線を向けない。
やがて観察し終えたのか僕の目の前に止まり、
「クァァァァァァァ」
そんな鳴き声を発しながら僕に向かってペコリと頭を下げてお辞儀をする。
な、なんなんだ…もしかしてこれがこの種族の礼儀なのか?とりあえず僕もやったほうがいいのか…?
「よろしく頼む。」
こちらも相手に倣って礼儀をしておく。
こうして僕たちの初めて出会いはなんだか奇抜な出会いで始まった。
そうして僕の目に入ってきたその姿に思わず困惑する。全長は僕と同じくらいだろうか?頭部は体に比べると大分小さく黒色で更に口元がまるで嘴のように先に伸びている。首元に黄色と白のマークがあり、背中は黒くお腹は白い。腕は黒色でその形はまるで魚のヒレだろうか。足はかなり短いものが2つ。そして何より僕を困惑させたのがアイツらが2足で立っているという事だ。
僕が今までにみた2足歩行の生き物は多くない。いや、鳥類とヒトに連なる種族しか見た事がないからむしろ少ない。アイツらはもしかしてどちらかなのだろうか?嘴は鳥に近いだろう。ただあの薄っぺらい腕であの体が飛べるとは思えない。アイツらのお腹は丸く、空を飛ぶにはあまりに非効率な体型だ。いや、もしかしたら魔法で飛ぶような事が出来るのかもしれないがそれはもはや鳥である必要は無いだろう。
となると薄そうだがヒト族に連なる種族か?僕は見たことが無いが、どうやらこの世界には動物の特徴を1部持った獣人という種族がいるらしい。薄いと思うが可能性としてはあるのか…?
さて、ファーストコンタクトをどうするべきか。ヒト族に連なる種族であれば友好的に、鳥類の魔物であれば敵意が無いことをアピールしながら近づいていけば良いのだが。
「テンはアイツらの事をどう思う?魔物かヒト、どちらに近いかな?」
「キュ…キュキュ…キュイ……?」
テンの勘ならもしやと思ったがどうやらテンにも区別がつかないようだ。
「キュウ…」
「いや、僕にも分からなかったんだ。落ち込む必要はないさ。それに今から確かめに行けば良いんだしな。もし襲われたらその時は頼りにさせてもらうよ。」
「キュ!」
考えても埒が明かないと結論づけ、敢えて気配を隠さず音を出し、相手に敵意が無いことをアピールしつつ接触する事にする。
相手を刺激しないようゆっくり、ゆっくり一歩ずつ踏みしめて相手に近づき、ようやく相手の索敵範囲に入る。相手の複数がこちらに気づき、その場から動く事なく首だけをこちらに向ける。今の所特に敵意は感じないが、相手がこちらを探っているようなものも感じず何を考えているのか分からない。
まさかの拒否されるでもなく相手が何を考えているのか分からないという予想外の展開だが、それでも相手に近づきほとんどの視線がこちらに向く。まだ距離としては10メートルほどあるが驚かせないためにもここら辺でいいか。
「あー、こちらに敵意はない。言葉が通じるか?」
こちらの言葉に相手方が一斉に首を傾げる。30ほどの群れが一斉に首を傾げるその様子はシュールでなんだか可愛くも見える。
ただそうなるとどうしようかと考えていると、群れの中でもいざ一際大きな、体調3メートルあるのではというモノが近づいてきた。近づいてきているが特に敵意は持ってなさそうだ。体調は3メートルあるが足が短いからか歩く速度は遅く、ヨタヨタと左右に揺れながらこちらに向かってくる。そしてこちらの目の前に来て僕の顔を見据え…
「クァー?」
「え?」
そんな変な鳴き声を発しながら首を傾げるその姿に思わず困惑の声が漏れてしまった。相手がこちらの周りを回りながらに ジロジロと観察されるがそれを受け入れる。隣にはテンもいるのだがそちらよりも僕の方に強い興味があるようです、テンには全く視線を向けない。
やがて観察し終えたのか僕の目の前に止まり、
「クァァァァァァァ」
そんな鳴き声を発しながら僕に向かってペコリと頭を下げてお辞儀をする。
な、なんなんだ…もしかしてこれがこの種族の礼儀なのか?とりあえず僕もやったほうがいいのか…?
「よろしく頼む。」
こちらも相手に倣って礼儀をしておく。
こうして僕たちの初めて出会いはなんだか奇抜な出会いで始まった。
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