杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜

メロのん

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第1章 安住の地を求めて

閑話 家族

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「ホー!ホー!」

「待て待てー雪フクロウ!」

「ホホッ!」

「捕まえた!」

「ホッ!」

「はしゃぎすぎだよゾン」

「えー?ルアも一緒に遊ぼうよー!」

「私はいいよ。」

「ルアは何してるの?」

「錬金術。」

「好きだねー」

「うん、面白いから」

「ウカノとテン早く帰ってこないかなー」

 ☆

「ただいま。」

「キュー!」

「「おかえり!」」

「今日は何してたんだ?」

「僕は雪フクロウと追いかけっこ!」

「私は錬金術!」

「そうかそうか。ご飯の時にもっと詳しく聞かせておくれ。」

「「うん!」」

 ☆

「「おいしい!」」

「今日も美味しいね」

「そういえばウカノ。なんでウカノの耳は僕たちと違って丸いの?」

「私も気になってた。」

「うーん、そうだなあ……種族が違うから、かな。」

「「どういうこと?」」

「雪フクロウと羊みたいなものだね。」

「「確かに違うね。」」

「僕はヒト族って種族で、多分ゾンとルアはエルフ族だと思う。それでね、いつ言おうか迷ってたんだけど、ゾンとルアの実の親は僕じゃないんだ。」

「「そうなの?」」

「そう。ゾンとルアがどこで産まれたかは分からないけど6年前に雪フクロウが僕の元に2人を連れてきたんだ。」

「「……」」

「ゾンとルアの実の親が2人をどう思っていたのかは分からないけどね、僕は2人を本当の家族だって思ってるし、2人を愛してるよ」

「「僕(私)も好き!」」

「血は繋がって無くても僕たちの思いは繋がってるなら、それは家族だと思うんだ」

「「うん!」」

「キュキュ!」

「「ホー!」」

「メエ~!」

「お前たちもな」

「「みんな家族!」」
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