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第一章 もっこもこカフェへようこそ!
もっこもこパンケーキ
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ドキドキする――――。
俺は今、目の前で踏ん反り返っている『猫』に、試されようとしていた――――。
テストってどんなことをするんだろう? クイズみたいな問題形式なのか。身体測定とかさせられたりするのかな。でも猫にまつわることなら、『古今東西猫珍問』とかだったりして!? それって一体、どんな珍問なんだよ!!
どれにしても自信ないんだけど――――。
「でにゃ、いくにゃ……」
「は、はいっ!」
猫様はアイスブルーの瞳を思いっきり見開き、カッと射るような眼光を光らせた。
「うふふ。そんなに怖い顔で睨めっこしていないで、パンケーキでもいかがですか?」
「へ?」
「にゃっ! ステラ、邪魔するにゃ~!」
『ステラ』――――そう呼ばれたのは、さっき俺を店内に入れてくれた可愛い女の子だった。
「あら、邪魔なんかしていないわよ。言わせて頂けば、開店準備中なのにお客さんとのんびりお喋りしているタルトさまの方が仕事を邪魔していると思いますけど」
『タルト』――――って、このお喋り猫様の名前かな? タルト様って呼ばれていたけど、もしかして態度に違わずお偉い立場なのか?
「にゃ、にゃんだって! 吾輩はこの小僧が指名したからにゃ……」
「この方はご指名客ではないのよ。お話は私がするから、タルトは早くおやつ食べて、開店の準備をしてちょうだい」
「にゃん! 吾輩のパンケーキもあるんだにゃ?」
「あるわよ。じゃないとタルトは後で煩いもの。バウムさんはちゃんとみんなの分を用意してくれてますよ」
「流石バウムにゃ。吾輩もここで食べるにゃ~」
「もう。なら自分で運んでくださいな」
「勿論にゃ~」
二人の会話が一区切り終えると、お喋り猫こと『タルト様』は、勢いよく椅子から飛び降りて、ご機嫌でキッチンの方に走っていった。それも四つ足でな!
また戻ってくるとはいえ、取り敢えずテストからは解放されたことにホッと息を吐く。
「ありがとうございました。えっと……」
「ふふふ。ステラでいいですよ。お店に来てくださるお客様は、皆さん名前で呼ばれますので」
優しい声と笑顔で、そう言ってくれるステラさんは本当に可愛らしくて、妖精が舞い降りたみたいにキラキラ輝いて見える。
てか、寧ろ本当に妖精か天使じゃない? 喋る猫だって、簡単に手懐けているんだから!
ステラさんに憧れと尊敬の気持ちを込めて、一旦深々と頭を下げてから話を続けた。
「では、お言葉に甘えまして……ステラさん、色々とありがとうございます」
「色々、ですか」
ステラさんは俺の言葉に微笑みながら、カップに紅茶を注ぎ始めた。お洒落なカップには、綺麗な紅色の液体が上品に揺れている。
晴れた日の水面みたいに煌めく紅茶を眺めているだけで気持ちが穏やかになってきて、自然と言葉が口を衝いていた。
「はい。色々です……。突然押しかけて、変なこと言ってもちゃんと話を聞いてくれたし、こうやってお店の中にまで入れてくれた」
「ふふふ。どういたしまして。それで、目的の『喋る猫』に会った感想は如何ですか?」
敢えて『喋る猫』にステラさんは触れてくれた。お陰で俺は、気負うことなく『タルト』様について話を続けられる。
「正直、自分が幻を見たか、頭がおかしくなったのかと思ってたんだけど、実際目の前で直接話してみて……」
「はい?」
「やっぱり、夢みたいです」
「まぁ。ふふふ」
俺のまとまりのない感想にステラさんは、ただ楽しそうに微笑んだ。
そのただただ可愛らしい笑顔に、俺はただただ救われていく。
笑顔に感動して見惚れている俺に、ステラさんはパンケーキと紅茶を進めてくれた。
「冷めないうちに、お召し上がりください。当店自慢のコックが作った『もっふもふパンケーキ』です」
「もっふもふ……パンケーキ」
店の名前と一緒の『もっふもふ』のパンケーキ。確かに見た目からしてふわふわして、凄く柔らかそうだ。生クリームとベリーで彩られたデコレーションも男の俺から見ても、ときめく程可愛らしい。
世間にも沢山のパンケーキがあるけど、実はお洒落なパンケーキを食べるのは初めてだ。食べたことあるとすれば、昔母さんが作った薄っぺらいのくらいだ。
こんな素敵なパンケーキに、俺ごときがナイフを入れるなんて恐れ多いが、こんなチャンス滅多にないし、何より目の前の妖精ステラさんが笑顔で勧めてくれているんだから食べない訳にはいかないだろ。
パンケーキの前で固まっている俺に、ステラさんは少し神妙な表情を浮かべる。
「もしかして……甘いもの苦手でしたでしょうか?」
中々食べ始めない様子に、ステラさんを心配をさせてしまった。
「違うんです! 好き嫌いはないです。甘いものも大好きです! 余りにも素敵なパンケーキだから食べるのが勿体ないなと」
「まぁ~苦手じゃなくて良かったです。それにしてもパンケーキに食べるのが勿体ないと仰るなんて、面白い方ですね。うふふふ」
慌てて弁明をした俺にステラさんは、両手の指先を口元に持っていき、綺麗な青緑色の瞳を細めて屈託なく笑った。
うおおおおっ! もう全てが可愛い! これが夢なら、覚めないでくれ!
そんな煩悩を心の中でシャウトしつつ、俺はようやくもっこもこのパンケーキにナイフとフォークを入れた――――。
瞬間――――フォークもナイフも、物体に触れた感覚しない。まるで雲を刺したみたい――と言いたくなるくらい感触がない。
だけどフォークを持ち上げてみると、パンケーキの切れ端はしっかりと持ち上げられている。
フォークの先でフルフル揺れるケーキをおずおずと口の中に運び入れた――――。
「うわっ! ふわっふわだぁぁぁ!」
想像以上、否! 想像できないふわふわと言うか『もっこもこ』感だ!
あぁぁぁぁ、これを何と表現すればいいのだろう。自分の語彙力のなさを呪いたくなる。
ふわふわなんだよ。もっこもこなんだよ。その感触がちゃんと舌の上で感じるんだけど、スーと消えて無くなっていくんだよ。
なのより美味しい! 甘さ控えめだけど、絶妙な癒されるスイートさが口の中だけじゃなく、全身に広がっていって――――癒される。
感動を思い付くまま思い浮かべていたら、パンケーキはそれこそ泡のように瞬く間に皿の上から消え去っていった。
「はぁぁ……美味しかった……」
「ふふ。ご満足して頂けたようで、良かったです」
ステラさんは嬉しそうに微笑んで、俺が飲み干したカップに再度紅茶を注いでくれた。
「自分、スイーツとか全然詳しくないんですが、ただただ美味しいと言うか……パンケーキを食べている間、幸せな気分になりました!」
これは本当だ――――。下手に言葉を並べるより、今一番実感したのは『幸福感』だと思う。この気持ちは、間違いない!
俺の感激に笑顔で頷き返したステラさんは、
「はい。当店の料理やスイーツは全てふわふわ柔らかくて、気持ちがもっこもこと癒されるようにと作っています。そしてこのもっこもこパンケーキを作る当店自慢のコックをご紹介致しますね」
そう言って、キッチンの方に可愛らしい掌を差し向けると、奥からのっそりとした動作で『コック』が現れる。
「はい……?」
キッチンの奥から出てきたのは――――大きな『シロクマ』だった。
俺は今、目の前で踏ん反り返っている『猫』に、試されようとしていた――――。
テストってどんなことをするんだろう? クイズみたいな問題形式なのか。身体測定とかさせられたりするのかな。でも猫にまつわることなら、『古今東西猫珍問』とかだったりして!? それって一体、どんな珍問なんだよ!!
どれにしても自信ないんだけど――――。
「でにゃ、いくにゃ……」
「は、はいっ!」
猫様はアイスブルーの瞳を思いっきり見開き、カッと射るような眼光を光らせた。
「うふふ。そんなに怖い顔で睨めっこしていないで、パンケーキでもいかがですか?」
「へ?」
「にゃっ! ステラ、邪魔するにゃ~!」
『ステラ』――――そう呼ばれたのは、さっき俺を店内に入れてくれた可愛い女の子だった。
「あら、邪魔なんかしていないわよ。言わせて頂けば、開店準備中なのにお客さんとのんびりお喋りしているタルトさまの方が仕事を邪魔していると思いますけど」
『タルト』――――って、このお喋り猫様の名前かな? タルト様って呼ばれていたけど、もしかして態度に違わずお偉い立場なのか?
「にゃ、にゃんだって! 吾輩はこの小僧が指名したからにゃ……」
「この方はご指名客ではないのよ。お話は私がするから、タルトは早くおやつ食べて、開店の準備をしてちょうだい」
「にゃん! 吾輩のパンケーキもあるんだにゃ?」
「あるわよ。じゃないとタルトは後で煩いもの。バウムさんはちゃんとみんなの分を用意してくれてますよ」
「流石バウムにゃ。吾輩もここで食べるにゃ~」
「もう。なら自分で運んでくださいな」
「勿論にゃ~」
二人の会話が一区切り終えると、お喋り猫こと『タルト様』は、勢いよく椅子から飛び降りて、ご機嫌でキッチンの方に走っていった。それも四つ足でな!
また戻ってくるとはいえ、取り敢えずテストからは解放されたことにホッと息を吐く。
「ありがとうございました。えっと……」
「ふふふ。ステラでいいですよ。お店に来てくださるお客様は、皆さん名前で呼ばれますので」
優しい声と笑顔で、そう言ってくれるステラさんは本当に可愛らしくて、妖精が舞い降りたみたいにキラキラ輝いて見える。
てか、寧ろ本当に妖精か天使じゃない? 喋る猫だって、簡単に手懐けているんだから!
ステラさんに憧れと尊敬の気持ちを込めて、一旦深々と頭を下げてから話を続けた。
「では、お言葉に甘えまして……ステラさん、色々とありがとうございます」
「色々、ですか」
ステラさんは俺の言葉に微笑みながら、カップに紅茶を注ぎ始めた。お洒落なカップには、綺麗な紅色の液体が上品に揺れている。
晴れた日の水面みたいに煌めく紅茶を眺めているだけで気持ちが穏やかになってきて、自然と言葉が口を衝いていた。
「はい。色々です……。突然押しかけて、変なこと言ってもちゃんと話を聞いてくれたし、こうやってお店の中にまで入れてくれた」
「ふふふ。どういたしまして。それで、目的の『喋る猫』に会った感想は如何ですか?」
敢えて『喋る猫』にステラさんは触れてくれた。お陰で俺は、気負うことなく『タルト』様について話を続けられる。
「正直、自分が幻を見たか、頭がおかしくなったのかと思ってたんだけど、実際目の前で直接話してみて……」
「はい?」
「やっぱり、夢みたいです」
「まぁ。ふふふ」
俺のまとまりのない感想にステラさんは、ただ楽しそうに微笑んだ。
そのただただ可愛らしい笑顔に、俺はただただ救われていく。
笑顔に感動して見惚れている俺に、ステラさんはパンケーキと紅茶を進めてくれた。
「冷めないうちに、お召し上がりください。当店自慢のコックが作った『もっふもふパンケーキ』です」
「もっふもふ……パンケーキ」
店の名前と一緒の『もっふもふ』のパンケーキ。確かに見た目からしてふわふわして、凄く柔らかそうだ。生クリームとベリーで彩られたデコレーションも男の俺から見ても、ときめく程可愛らしい。
世間にも沢山のパンケーキがあるけど、実はお洒落なパンケーキを食べるのは初めてだ。食べたことあるとすれば、昔母さんが作った薄っぺらいのくらいだ。
こんな素敵なパンケーキに、俺ごときがナイフを入れるなんて恐れ多いが、こんなチャンス滅多にないし、何より目の前の妖精ステラさんが笑顔で勧めてくれているんだから食べない訳にはいかないだろ。
パンケーキの前で固まっている俺に、ステラさんは少し神妙な表情を浮かべる。
「もしかして……甘いもの苦手でしたでしょうか?」
中々食べ始めない様子に、ステラさんを心配をさせてしまった。
「違うんです! 好き嫌いはないです。甘いものも大好きです! 余りにも素敵なパンケーキだから食べるのが勿体ないなと」
「まぁ~苦手じゃなくて良かったです。それにしてもパンケーキに食べるのが勿体ないと仰るなんて、面白い方ですね。うふふふ」
慌てて弁明をした俺にステラさんは、両手の指先を口元に持っていき、綺麗な青緑色の瞳を細めて屈託なく笑った。
うおおおおっ! もう全てが可愛い! これが夢なら、覚めないでくれ!
そんな煩悩を心の中でシャウトしつつ、俺はようやくもっこもこのパンケーキにナイフとフォークを入れた――――。
瞬間――――フォークもナイフも、物体に触れた感覚しない。まるで雲を刺したみたい――と言いたくなるくらい感触がない。
だけどフォークを持ち上げてみると、パンケーキの切れ端はしっかりと持ち上げられている。
フォークの先でフルフル揺れるケーキをおずおずと口の中に運び入れた――――。
「うわっ! ふわっふわだぁぁぁ!」
想像以上、否! 想像できないふわふわと言うか『もっこもこ』感だ!
あぁぁぁぁ、これを何と表現すればいいのだろう。自分の語彙力のなさを呪いたくなる。
ふわふわなんだよ。もっこもこなんだよ。その感触がちゃんと舌の上で感じるんだけど、スーと消えて無くなっていくんだよ。
なのより美味しい! 甘さ控えめだけど、絶妙な癒されるスイートさが口の中だけじゃなく、全身に広がっていって――――癒される。
感動を思い付くまま思い浮かべていたら、パンケーキはそれこそ泡のように瞬く間に皿の上から消え去っていった。
「はぁぁ……美味しかった……」
「ふふ。ご満足して頂けたようで、良かったです」
ステラさんは嬉しそうに微笑んで、俺が飲み干したカップに再度紅茶を注いでくれた。
「自分、スイーツとか全然詳しくないんですが、ただただ美味しいと言うか……パンケーキを食べている間、幸せな気分になりました!」
これは本当だ――――。下手に言葉を並べるより、今一番実感したのは『幸福感』だと思う。この気持ちは、間違いない!
俺の感激に笑顔で頷き返したステラさんは、
「はい。当店の料理やスイーツは全てふわふわ柔らかくて、気持ちがもっこもこと癒されるようにと作っています。そしてこのもっこもこパンケーキを作る当店自慢のコックをご紹介致しますね」
そう言って、キッチンの方に可愛らしい掌を差し向けると、奥からのっそりとした動作で『コック』が現れる。
「はい……?」
キッチンの奥から出てきたのは――――大きな『シロクマ』だった。
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