人魚姫ティナリア

佐倉穂波

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本編

あとがき的なもの

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 最後に、読んでいただいた皆さんに、物語を通して伝えたかった事を少しだけ書かせていただきます。


 ティナリアのように、自分の気持ちをそのまま言葉で表現できる人もいます。
 逆に、ヒューリックのように、気持ちを言葉にするのが苦手だったり、相手を前にすると素直になれなかったりする人もいるでしょう。

 私も、言葉にするのは苦手なタイプです。
 話をしているときには良い言葉が浮かばず、後になって「あの時、こう言えば良かったなぁ」なんて思うことは、日常的にあります。

 皆さんも、自分の気持ちを、どうやったら相手に伝えることができるのか……他人ひとと関わっていると、悩むことがたくさんあると思います。

 そんな時は、伝える方法変えてみるのも良いかもしれません。言葉や文字以外にも、伝える方法はあると思います。
 伝わらないから諦めるのではなく、ぜひ、自分や相手にあった方法で気持ちを伝えてみてください。

 児童文学なので、小学生(高学年)~中学生が楽しく読める内容で書くように勤めましたが、大人にも読んでもらいたい、そんな想いを込めて、この物語を書きました。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



         2024.8月  佐倉穂波
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