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06 ヒロインの逆襲 それでもピンクブロンドは滅ぼさねばならない。(義姉視点)
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「……セバスチャン、貴方の言うことが正しかったですわね」
彼女と一度話すべきではないか、彼だけが何度もそう忠告してくれていました。
ですが、わたくしは無視しました。『呪われたピンクブロンド』と決めつけて。
資料の整理を手伝ってくれていた執事のセバスチャンは、穏やかに微笑み、首を振りました。
「仕方のないことです。誰もがピンクブロンドは、邪悪なモノだと信じていたのですから」
「……本当はそれすら怪しいのだけどね」
「そのようですな。
生き残ったとピンクブロンドが6人もいるとは……私も存じませんでした」
母は56人分の資料を集めていました。それでピンクブロンドは全員だと思っていました。
ですがわたくしが知り合いにも頼んで、独自に集めた資料も加えて数えると62人のピンクブロンドがいたのです。
漏れていた6人は、庶子のピンクブロンドでありながら、養子になって、他家へ嫁いでいるのです。その先で問題を起こしたということもないようです。
母は徹底的に調べる人でした。6人全員かはともかく、何人かは知っていたはずです。
それなのに、破滅したピンクブロンドの資料しか残していない。
都合の悪い資料を見なかったことにしたか、見せないために処分しとしか考えられません。
母だけではありません。
我々貴族全体が、生き残ったピンクブロンド達の記憶を消したのです。
56人の資料は、簡単に手に入ります。
彼女らの名前は、通俗的な書物にも、きちんとした歴史書にも、しばしば登場します。
ですが、6人の資料は、なぜか常にそこから漏れて、大量の資料の中に埋もれていたのです。
わたくしの友人に、学園の書庫に入り浸っている変わり者がおりまして。
彼女がいなければ、その6人がピンクブロンドであったことさえ判らなかったでしょう。
もっと時間をかけて徹底的に調べれば、更に多く見つかるのかも知れません。
「ピンクブロンドの呪いというのは……わたくし達、貴族が作ったものだったのですわね……」
ピンクブロンド達は必ず破滅する存在でも、害悪をまき散らす存在でも無かった。
となれば、残り56人が本当に全員邪悪だったのか……それも怪しいものですわ。
確かに、庶子で玉の輿狙いで、男漁りをした典型的なピンクブロンドもいたことでしょう。
考え無しの行動で破滅した者もいたでしょう。
そういう事例が多かったからこそ『ピンクブロンドの呪い』といわれるようになったのでしょうけど。
ですが、全員がそうだったのでしょうか?
「もし100年、いや、50年前に、あの子と同じような行動をしようとしたピンクブロンドがいたらどうなったかしら?」
セバスチャンは、少し考え。
「そうですな……昔は、高貴な方々の力が今より圧倒的でしたから。破滅から逃れられなかったかと」
「そうでしょうね……」
56人もいるのですから、そのうち何人かは、危ない橋を渡ろうとしなかったはずです。
にも関わらず全員が細部は違うとはいえ、ほぼ同じ行動をして破滅しています。
全員というのが不自然ですわね。
恐らく、彼女らのうち何人かは、罪なく破滅させられたのです。
わたくしたち貴族に。
理由は『ピンクブロンドは破滅しなければならない』から。
平民・庶民が高貴な血筋に混ざろうなどという野心を抱いてはいけないと、彼らに教え込むため。
閉じた貴族社会に、異物が混じるのを排除するという意志を見せつけるため。
「どうなさるおつもりで?」
セバスチャンは判っているのだろう。訊くまでもない事だと。
だがそれでも訊いてきたのは、彼もまたフランボワーズを評価しているからなのでしょう。
「……わたくしは、侯爵家の当主ですわ。ピンクブロンドの呪いを処理できなければ、家名が大いに傷つきます。それは避けねばなりません」
わたくしも、貴族の一員です。
そうである以上、モンブラン侯爵家の当主として、あの子の未来を叩き潰さなければなりません。
上級貴族の大部分は、わたくしがあの子を『呪われたピンクブロンド』として葬り去ろうとしていた事を知っております。そして、失敗したことも。
もしあの子をこのまま野放しにしていたら、モンブラン侯爵家の女侯爵は、『呪われたピンクブロンド』一人処理できない無能。そうそしられて、権威を失ってしまうでしょう。
親戚の一部は、貴族にあるまじき失態を責め、侯爵の地位をはやばやと養子に譲って引退せよ、と圧力をかけてくるでしょう。
それを防ぐためには、あの子を完全に抹殺しなければなりません。
そうしなければ、わたくしがフェルディナンド殿下との間に見てしまった未来も……。
こうなってしまっては修道院に送るなどの慈悲すらかけられません。娼館送りでさえ不徹底とみなされるでしょう。
多額の賠償金の代償に、死を意味する鉱山強制労働。
凄まじい暑さと湿度の地の底、ほぼ全裸の抗夫達の中に放り込まれたあの子は……。
ですが、そこまでしないとならないのです。
「……我が侯爵家のためには、そうしなければならないと判っていても、嫌な気分ですわ」
あの子の未来を、このわたくしが潰すのです。不当に。
ですが、我がモンブラン侯爵家を有力な地位に留めるためには、そうしなければならないのです。
「……惜しいですな。ですがどうするおつもりで?
フランボワーズ嬢が、婚約者を誘惑し、両家に多大な損害を与えた、とでも訴えるしかありませんが。
昔とは異なり、裁判に持ち込んでも、勝てる見込みは五分五分と言ったところですぞ。
あの弁護士、金や利益で転んでくれる方ではなさそうですし」
精一杯考えてあの子はカードを集めて切ってきた。
わたくしの罠を逆手にとって、公衆の面前での騒ぎ、大量の目撃者を造り。
男爵家とはいえ貴族身分の証言者を連れてきて。
信頼出来る法曹家まで用意していた。
その上で、罪を犯していないことを証立てる書類の数々。
十年前よりも、平民の立場が強化された法制度もある。
我が侯爵家の人脈と富をもってすれば裁判所の判事達を買収する事は可能。
ですが、あの弁護士を初めとする、庶民派の弁護士達が激しい論陣を張って抵抗してくるのは目に見えていますわ。
恐らく、庶民派の新聞にも訴えるでしょう。暗黒裁判だと。
ピンクブロンドの美しい娘が、貴族の横暴により無実の罪を着せられようとしている!
いかにも庶民達が騒ぎそうな物語ではありませんか。
彼女が娼婦だと宣伝したとしても、その境遇に追いやったのは侯爵家側である以上、こちらの評判も返り血を浴びます。
更に、騒ぎが大きくなれば、国際的な問題になる可能性すらあるでしょう。
貴族が特権をふりかざし裁判を欲しいままにしている。
法律上は、改革したフリをしていても、あの国の本質は何も代わっていない。
こんな横暴が許される国は、投資対象として信頼出来ない。
そう見なされてしまう可能性すらあります。
ですが、ひとつだけ。
裁判という手続きを得ず、確実にあの子を破滅に追いやれる手段があるのです。
「高等特別裁定所を使いますわ」
彼女と一度話すべきではないか、彼だけが何度もそう忠告してくれていました。
ですが、わたくしは無視しました。『呪われたピンクブロンド』と決めつけて。
資料の整理を手伝ってくれていた執事のセバスチャンは、穏やかに微笑み、首を振りました。
「仕方のないことです。誰もがピンクブロンドは、邪悪なモノだと信じていたのですから」
「……本当はそれすら怪しいのだけどね」
「そのようですな。
生き残ったとピンクブロンドが6人もいるとは……私も存じませんでした」
母は56人分の資料を集めていました。それでピンクブロンドは全員だと思っていました。
ですがわたくしが知り合いにも頼んで、独自に集めた資料も加えて数えると62人のピンクブロンドがいたのです。
漏れていた6人は、庶子のピンクブロンドでありながら、養子になって、他家へ嫁いでいるのです。その先で問題を起こしたということもないようです。
母は徹底的に調べる人でした。6人全員かはともかく、何人かは知っていたはずです。
それなのに、破滅したピンクブロンドの資料しか残していない。
都合の悪い資料を見なかったことにしたか、見せないために処分しとしか考えられません。
母だけではありません。
我々貴族全体が、生き残ったピンクブロンド達の記憶を消したのです。
56人の資料は、簡単に手に入ります。
彼女らの名前は、通俗的な書物にも、きちんとした歴史書にも、しばしば登場します。
ですが、6人の資料は、なぜか常にそこから漏れて、大量の資料の中に埋もれていたのです。
わたくしの友人に、学園の書庫に入り浸っている変わり者がおりまして。
彼女がいなければ、その6人がピンクブロンドであったことさえ判らなかったでしょう。
もっと時間をかけて徹底的に調べれば、更に多く見つかるのかも知れません。
「ピンクブロンドの呪いというのは……わたくし達、貴族が作ったものだったのですわね……」
ピンクブロンド達は必ず破滅する存在でも、害悪をまき散らす存在でも無かった。
となれば、残り56人が本当に全員邪悪だったのか……それも怪しいものですわ。
確かに、庶子で玉の輿狙いで、男漁りをした典型的なピンクブロンドもいたことでしょう。
考え無しの行動で破滅した者もいたでしょう。
そういう事例が多かったからこそ『ピンクブロンドの呪い』といわれるようになったのでしょうけど。
ですが、全員がそうだったのでしょうか?
「もし100年、いや、50年前に、あの子と同じような行動をしようとしたピンクブロンドがいたらどうなったかしら?」
セバスチャンは、少し考え。
「そうですな……昔は、高貴な方々の力が今より圧倒的でしたから。破滅から逃れられなかったかと」
「そうでしょうね……」
56人もいるのですから、そのうち何人かは、危ない橋を渡ろうとしなかったはずです。
にも関わらず全員が細部は違うとはいえ、ほぼ同じ行動をして破滅しています。
全員というのが不自然ですわね。
恐らく、彼女らのうち何人かは、罪なく破滅させられたのです。
わたくしたち貴族に。
理由は『ピンクブロンドは破滅しなければならない』から。
平民・庶民が高貴な血筋に混ざろうなどという野心を抱いてはいけないと、彼らに教え込むため。
閉じた貴族社会に、異物が混じるのを排除するという意志を見せつけるため。
「どうなさるおつもりで?」
セバスチャンは判っているのだろう。訊くまでもない事だと。
だがそれでも訊いてきたのは、彼もまたフランボワーズを評価しているからなのでしょう。
「……わたくしは、侯爵家の当主ですわ。ピンクブロンドの呪いを処理できなければ、家名が大いに傷つきます。それは避けねばなりません」
わたくしも、貴族の一員です。
そうである以上、モンブラン侯爵家の当主として、あの子の未来を叩き潰さなければなりません。
上級貴族の大部分は、わたくしがあの子を『呪われたピンクブロンド』として葬り去ろうとしていた事を知っております。そして、失敗したことも。
もしあの子をこのまま野放しにしていたら、モンブラン侯爵家の女侯爵は、『呪われたピンクブロンド』一人処理できない無能。そうそしられて、権威を失ってしまうでしょう。
親戚の一部は、貴族にあるまじき失態を責め、侯爵の地位をはやばやと養子に譲って引退せよ、と圧力をかけてくるでしょう。
それを防ぐためには、あの子を完全に抹殺しなければなりません。
そうしなければ、わたくしがフェルディナンド殿下との間に見てしまった未来も……。
こうなってしまっては修道院に送るなどの慈悲すらかけられません。娼館送りでさえ不徹底とみなされるでしょう。
多額の賠償金の代償に、死を意味する鉱山強制労働。
凄まじい暑さと湿度の地の底、ほぼ全裸の抗夫達の中に放り込まれたあの子は……。
ですが、そこまでしないとならないのです。
「……我が侯爵家のためには、そうしなければならないと判っていても、嫌な気分ですわ」
あの子の未来を、このわたくしが潰すのです。不当に。
ですが、我がモンブラン侯爵家を有力な地位に留めるためには、そうしなければならないのです。
「……惜しいですな。ですがどうするおつもりで?
フランボワーズ嬢が、婚約者を誘惑し、両家に多大な損害を与えた、とでも訴えるしかありませんが。
昔とは異なり、裁判に持ち込んでも、勝てる見込みは五分五分と言ったところですぞ。
あの弁護士、金や利益で転んでくれる方ではなさそうですし」
精一杯考えてあの子はカードを集めて切ってきた。
わたくしの罠を逆手にとって、公衆の面前での騒ぎ、大量の目撃者を造り。
男爵家とはいえ貴族身分の証言者を連れてきて。
信頼出来る法曹家まで用意していた。
その上で、罪を犯していないことを証立てる書類の数々。
十年前よりも、平民の立場が強化された法制度もある。
我が侯爵家の人脈と富をもってすれば裁判所の判事達を買収する事は可能。
ですが、あの弁護士を初めとする、庶民派の弁護士達が激しい論陣を張って抵抗してくるのは目に見えていますわ。
恐らく、庶民派の新聞にも訴えるでしょう。暗黒裁判だと。
ピンクブロンドの美しい娘が、貴族の横暴により無実の罪を着せられようとしている!
いかにも庶民達が騒ぎそうな物語ではありませんか。
彼女が娼婦だと宣伝したとしても、その境遇に追いやったのは侯爵家側である以上、こちらの評判も返り血を浴びます。
更に、騒ぎが大きくなれば、国際的な問題になる可能性すらあるでしょう。
貴族が特権をふりかざし裁判を欲しいままにしている。
法律上は、改革したフリをしていても、あの国の本質は何も代わっていない。
こんな横暴が許される国は、投資対象として信頼出来ない。
そう見なされてしまう可能性すらあります。
ですが、ひとつだけ。
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