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7話 クロウに常識はもうない
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クロウ視点―
転移した先は森の頂上なので景色はいい、
目の前に魔物さえいなければこの景色を
楽しめそうなのになぁ
ちなみに転移した瞬間にクロウは
下位魔法の発光を使っていた。
その名の通り光をただ発するだけなのだが
目くらましにはなるので使い勝手がいい。
転移した目の前にはドラゴンの魔物がいた。
背後にはすぐそばにアウロラ、そこから少し離れた場所に
四人の冒険者がいる。
目の前にいるドラゴンが今にも襲ってきそうだったので
全力で走りドラゴンの首元を切ろうとするが
まだ力の制御ができておらず
切り方が雑になり服に少し返り血を浴びてしまった
魔物を倒し、振り返って四人の中を見ると
先頭にいた剣士が怖かったせいかまだ怯えている。
その剣士に近づくと怯えるだけじゃなくなって
顔色までどんどん悪くなり始めた
するとアウロラは
「この人たちどうする?」
と言ってきた。
どうするって言われても
ここにはほかに強そうな魔物はいなさそうだから
回復だけさせてここから退こう
そういえば、
「神聖魔法が使えるんだから回復できるよな?」
そう思ったがその疑問はすぐに消えた
「パーフェクトオールヒール!」
すると、四人たちの顔色がすぐに良くなり
傷も何一つなくなっていた。
大丈夫そうだなと思い
アウロラの手を引いて
転移したところを王国の人々に知られるのは
ダメだと思い、人目のつかない街道に転移した
転移した先は平とは言えないような
馬車でここを通ったらお尻が痛くなりそうな
街道に出た
ここから、南に行ったら聖教国に
いけそうだけど今回はセクレトに行くから
北に移動だな
10分ほど歩いたらセクレト王国の城門についた。
そこには20人ほどの行列ができていた
「意外とでかい城門だな」
「そうですか?先ほどまでいたラズル王国と
それほど変わらないと思いますが...」
「そうか?まぁそれは後で話すとして、
アウロラの身分証明書どうするか...」
「あ、そっちの問題がありましたね」
「ラズル王国みたいに硬貨払えば入れてくれるとかないかなぁ」
30分ほどたって自分たちの番が来た
城門の番人は少し怖い目つきをしたおっさんだった
「お前ら、身分を証明できるものはあるか?」
「はい、俺はギルドカードがあるのでそれで大丈夫ですよね?」
「あぁ、だいじょうぶだ、そっちの女は持ってねぇのか?」
「はい、すみませんが旅の途中で襲われてしまって...」
と、堂々とうそをついたが番人は信じたらしく
「そうか、それは災難だったな」と言って
国の中へと案内されることになった。
「なんでこんなあっさり通させてもらえるのか」
と聞いたら、なんでも、犯罪履歴があるか調べられる
道具があるらしい、それ以上詳しくは聞けなかったが
そのおかげで王国内の事件等は少ないらしい
「嬢ちゃんの身分証作るんだったら
この大通り進んだ左側にある冒険者ギルドで
ギルドカード作ってもらうのが一番手っ取り早いぜ」
「わかった、ありがとな」
そういって、俺たちはギルドへ向かう
少し歩いたらすぐについた。
「ギルドの前についたけど、ここのギルドは
ラズル王国のギルドより大きいんだな。」
「そうなんですね、私は見たことがないのでわかりませんわ」
「そうだったな、とりあえず中に入るか」
ギルドの自分の体より一回りでかい重い扉を開けると
ギルドの中は多くの人でにぎわっている。
正面はギルド職員と冒険者で対面で依頼のやり取りをしていたり、
左側は昼間から酒を飲んで酔い倒れてる人たち。
右側には魔物の素材の買い取り等を行っている。
冒険者登録するために正面にある列に並び
自分の番を待つ。
俺もこの機会に冒険者カードを新しく作ろうかな
パーティーから追放された記録とか消したいし。
「次の方どうぞ―」
呼ばれたので前に詰め、ギルド職員と対面する。
今受付しているのは女性で顔立ちも良く
優しそうな顔なので遠慮なく話せそうだ。
「今回はどのようなご用件で?」
「俺たち、冒険者登録をしに来ました」
「わかりました。ではこちらに名前または仮名、それと
出身を書いてください、書きたくなければ
省略してもらっても構いません」
「わかりました」
意外と書くことが少なくていいな
『クロウ』とだけ書いて提出するか。
アウロラのほうを見るとアウロラも
名前だけ書いていた
「これでよろしいですかね?」
「はい、ではこれからこのカードの上に一滴血を垂らしてください」
目の前に紐のついた鉄の板が置かれ
そこに血を垂らすと少し光り、
光が止むとそこには文字が書かれており
『Fランク冒険者 クロウ』
と書かれていた。
そういえばこっそりさっき倒した
ドラゴンの素材持ってきたから
買取所に売りにいこっと
「すみません、ここでドラゴンの買い取りとかってできますか?」
「ドラゴン?そんなもんどこにあるんだよ?」
「ここにありますよ」
そういって、常に持ち歩いていた
アイテムボックスから素材を取り出すと、
「アイテムボックスだと?!」
「はいそうですよ?」
「それになんだこんなにでかいドラゴンは!」
「そんなにでかいですか?って確かによく見れば
普通のドラゴンより一回り大きいですね」
「はぁ、ちょっと待っててくれ、今から査定を始めるから
また一時間後に来てくれ」
「わかりました」
そういってギルドを出たクロウは
この一時間アウロラと観光しようと思っていた
クロウたちが出ていったあとギルドは大騒ぎになっていたが
当の本人たちは知る由もなかった
転移した先は森の頂上なので景色はいい、
目の前に魔物さえいなければこの景色を
楽しめそうなのになぁ
ちなみに転移した瞬間にクロウは
下位魔法の発光を使っていた。
その名の通り光をただ発するだけなのだが
目くらましにはなるので使い勝手がいい。
転移した目の前にはドラゴンの魔物がいた。
背後にはすぐそばにアウロラ、そこから少し離れた場所に
四人の冒険者がいる。
目の前にいるドラゴンが今にも襲ってきそうだったので
全力で走りドラゴンの首元を切ろうとするが
まだ力の制御ができておらず
切り方が雑になり服に少し返り血を浴びてしまった
魔物を倒し、振り返って四人の中を見ると
先頭にいた剣士が怖かったせいかまだ怯えている。
その剣士に近づくと怯えるだけじゃなくなって
顔色までどんどん悪くなり始めた
するとアウロラは
「この人たちどうする?」
と言ってきた。
どうするって言われても
ここにはほかに強そうな魔物はいなさそうだから
回復だけさせてここから退こう
そういえば、
「神聖魔法が使えるんだから回復できるよな?」
そう思ったがその疑問はすぐに消えた
「パーフェクトオールヒール!」
すると、四人たちの顔色がすぐに良くなり
傷も何一つなくなっていた。
大丈夫そうだなと思い
アウロラの手を引いて
転移したところを王国の人々に知られるのは
ダメだと思い、人目のつかない街道に転移した
転移した先は平とは言えないような
馬車でここを通ったらお尻が痛くなりそうな
街道に出た
ここから、南に行ったら聖教国に
いけそうだけど今回はセクレトに行くから
北に移動だな
10分ほど歩いたらセクレト王国の城門についた。
そこには20人ほどの行列ができていた
「意外とでかい城門だな」
「そうですか?先ほどまでいたラズル王国と
それほど変わらないと思いますが...」
「そうか?まぁそれは後で話すとして、
アウロラの身分証明書どうするか...」
「あ、そっちの問題がありましたね」
「ラズル王国みたいに硬貨払えば入れてくれるとかないかなぁ」
30分ほどたって自分たちの番が来た
城門の番人は少し怖い目つきをしたおっさんだった
「お前ら、身分を証明できるものはあるか?」
「はい、俺はギルドカードがあるのでそれで大丈夫ですよね?」
「あぁ、だいじょうぶだ、そっちの女は持ってねぇのか?」
「はい、すみませんが旅の途中で襲われてしまって...」
と、堂々とうそをついたが番人は信じたらしく
「そうか、それは災難だったな」と言って
国の中へと案内されることになった。
「なんでこんなあっさり通させてもらえるのか」
と聞いたら、なんでも、犯罪履歴があるか調べられる
道具があるらしい、それ以上詳しくは聞けなかったが
そのおかげで王国内の事件等は少ないらしい
「嬢ちゃんの身分証作るんだったら
この大通り進んだ左側にある冒険者ギルドで
ギルドカード作ってもらうのが一番手っ取り早いぜ」
「わかった、ありがとな」
そういって、俺たちはギルドへ向かう
少し歩いたらすぐについた。
「ギルドの前についたけど、ここのギルドは
ラズル王国のギルドより大きいんだな。」
「そうなんですね、私は見たことがないのでわかりませんわ」
「そうだったな、とりあえず中に入るか」
ギルドの自分の体より一回りでかい重い扉を開けると
ギルドの中は多くの人でにぎわっている。
正面はギルド職員と冒険者で対面で依頼のやり取りをしていたり、
左側は昼間から酒を飲んで酔い倒れてる人たち。
右側には魔物の素材の買い取り等を行っている。
冒険者登録するために正面にある列に並び
自分の番を待つ。
俺もこの機会に冒険者カードを新しく作ろうかな
パーティーから追放された記録とか消したいし。
「次の方どうぞ―」
呼ばれたので前に詰め、ギルド職員と対面する。
今受付しているのは女性で顔立ちも良く
優しそうな顔なので遠慮なく話せそうだ。
「今回はどのようなご用件で?」
「俺たち、冒険者登録をしに来ました」
「わかりました。ではこちらに名前または仮名、それと
出身を書いてください、書きたくなければ
省略してもらっても構いません」
「わかりました」
意外と書くことが少なくていいな
『クロウ』とだけ書いて提出するか。
アウロラのほうを見るとアウロラも
名前だけ書いていた
「これでよろしいですかね?」
「はい、ではこれからこのカードの上に一滴血を垂らしてください」
目の前に紐のついた鉄の板が置かれ
そこに血を垂らすと少し光り、
光が止むとそこには文字が書かれており
『Fランク冒険者 クロウ』
と書かれていた。
そういえばこっそりさっき倒した
ドラゴンの素材持ってきたから
買取所に売りにいこっと
「すみません、ここでドラゴンの買い取りとかってできますか?」
「ドラゴン?そんなもんどこにあるんだよ?」
「ここにありますよ」
そういって、常に持ち歩いていた
アイテムボックスから素材を取り出すと、
「アイテムボックスだと?!」
「はいそうですよ?」
「それになんだこんなにでかいドラゴンは!」
「そんなにでかいですか?って確かによく見れば
普通のドラゴンより一回り大きいですね」
「はぁ、ちょっと待っててくれ、今から査定を始めるから
また一時間後に来てくれ」
「わかりました」
そういってギルドを出たクロウは
この一時間アウロラと観光しようと思っていた
クロウたちが出ていったあとギルドは大騒ぎになっていたが
当の本人たちは知る由もなかった
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