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第1章
いざ、ダンジョンへ
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ダンジョンという言葉からして高い塔のようなものを想像していたのだが、どうやら全く違うらしく一つの門であるという、それもバカでかい門である。
門の中は普通に洞窟のような感じになっており門の裏は鉄の壁のようになっている。
「さて、それではいっちょ冒険しますかぁ~」
ダンジョンの中はとても広く入り組んでいるらしいのだが身分証による地図で丸わかりなので迷うことはない。どうやら先人の冒険者のマッピングのおかげで俺は迷わなくて済むみたいだ。
しばらく歩いてると早速モンスターが現れた。
ホーンラビットlv1
スキル:頭突き
受付の人に聞いていた通りホーンラビットが現れた。
名前の通りまさに角とうさぎしか特徴がないモンスターだ。
剣を抜いて警戒しているとホーンラビットが突進してきた。
うさぎということもあって、なかなか素早い動きだったが、俊足lv3を持っている俺からしたら対したことはなかった。
うさぎを避けて、突進してきたうさぎが空を切っているところを袈裟斬りした。
さてここで生き物を殺すことに対して躊躇するなんて危惧も少しあったんだが思ったよりそういう気持ちがなかった。
なぜならホーンラビットは死体として残らずに粒子となって消えていったからである。
「まるで、ゲームだな」
思ったよりも初戦闘がすんなり終わって拍子抜けである。
ドロップアイテム:うさぎ肉
こんな感じで数時間ほどホーンラビットを狩り続けた。
そろそろ十分狩り続けたので終わりにする。
数時間ダンジョンの1階層を潜った成果はホーンラビット80体である。
思っていたよりもホーンラビットが弱く意外と出会いやすかったため思わず狩りすぎた感がある。そして今回の戦闘で得たドロップアイテムがこれだ。
ドロップアイテム:うさぎ肉75個、うさぎの皮45枚、うさぎの角50個
正直、これが多い方なのかはわからないがたぶんこれだけあれば今日の分は稼いだと思う。
そして今回のダンジョン探索でレベルも上がり、現在のレベルは5である。正直80も倒したのにと思ったが、まぁたぶん経験値的なものが低いモンスターなんだと思う。今回のレベルアップで得たスキルポイントだが現在合計で14ポイントである。
どうやらレベルアップの際にもらえるポイントはバラバラのようだ。
ダンジョンを出て俺は冒険者ギルドへと向かった、ドロップアイテムを売るためだ。
外はもう結構暗くなっており、ほとんどの冒険者が冒険者ギルドに向かっている。
案の定冒険者ギルドは冒険者でいっぱいで賑わっていた。
受付には冒険者がドロップアイテムを売りに受付に並んでいた。
「次の方どうぞ~」
受付にドロップアイテムを売るときはどうやら身分証を操作してデータを受付の機械に転送するらしくかなりスムーズに終わる。
「はい、全部で1万ゴルになります。お確かめください。」
お金は全部身分証に提示され、しっかりと記載されていたので大丈夫だと思う。
「ありがとうございます。大丈夫です。」
お金を受け取った俺は、さっそく月宿亭へと宿を取りに行った。
月宿亭は冒険者ギルドから近いためとても大きな宿であり、とても繁盛しているようだった。
「すみませーん、宿を取りたいんですけど。」
「はいよ、何泊するんだい?」
「1泊おいくらなんですか?」
「1泊だと300ゴルだよ。食堂のご飯は一食100ゴルね。」
(結構安いな、これならしばらく生活には困らなさそうだ)
「それじゃあとりあえず、10泊分お願いします。」
「あいよ、3000ゴルね。」
お会計を済ませて、俺は食堂へ向かいご飯を食べる。
ご飯はどうやら種類が豊富で、色々あったがガッツリいきたかったのでステーキ定食にした。
受付の人が言っていた通り本当に美味しく、日本にいた時のお店のご飯にも負けず劣らずだった。
ご飯を済ませて俺は部屋に入った。
「さて、スキルポイントは14ポイントもある。明日はもうちょっと下の層に潜ってみたいし、どんなスキルを取ろうかなー」
といっても取れるスキルは限られている。
どうやら身分証に書かれている所得スキル欄は現在自分が取れるスキルしか載っていないらしく、取れるスキルは自身のレベルに応じて増えていくと言う。
また自身の才能にも大きく関与するらしく、ごく稀にだが自身にとって大きな心の変化があった時にでも得られるスキルが増えると言う。
現在所得できるスキル:俊足lv4、剣術lv2
なんとこれだけである。才能がかけらも無いのではないかと疑ってしまうようなスキルの少なさである。
とりあえず俺は7ポイントを使って俊足lv4と3ポイントを使って剣術lv2を取り余りが4ポイントである。
ちなみに、このスキルのレベルは上限が10であり10になった時自分の才能に応じて別のスキルへと上位変換するらしい。
「さて、そろそろ寝て明日もダンジョンに潜るかね~。」
こうして一輝は眠りについた。
次の朝、
俺は食堂のオヤジ達に話しかけられる、もとい食事を囲んでいた。
「へぇ~、つまりダンジョンは5階層ごとにボスがいるんですね~、そのボスってソロでも倒せるものなんですか?」
「そうだなぁ~、最初の5階層のボスまでなら一人でも倒せんことはないぞ。5階層のボスはデケェ猪でよ。名前はデスボアっつーんだけどよ。こいつは突進しか脳がないんだよ。だからデケェ図体にだけ気をつけておけばまぁ倒せるんじゃないか?あんちゃんでもよ。」
「へぇ~、まぁ話を聞く限りなら俺でも倒せそうですね。」
「ところでおめーさん、クランには入らないのか?5階層まではよくても6階層からはモンスターは集団性を伴ってくるからよ、一人じゃあぶねーぞ?」
「そうなんですか、けど、ん~クランはまだいいかなって思ってるんですよね~」
「はぁ~、そうかい。まぁ自由にしたらいんだけどよ、視野には入れとけよ、死んだら元も子もないんだからよ。」
バンッ
おじさんとダンジョンについて話しているとある集団が扉を開いて、騒がしかった食堂が静まり返った。
「おぉ、そういえば今日か、聖帝が来るのは」
「聖帝ってなんですか?」
「あんちゃんあの聖帝知らんのか?聖帝ってのはな、今このディスガイアでトップ争いをしてるクランの中の一つさ、聞いて驚くだろうがなんと団員は10万人近くいるって話だ。」
「はぁ~、でその聖帝ってクランの団員が来ただけでこんな静まり返るもんなんですか?」
「ただの、団員じゃねーよあそこにいるのはそのクランの団長と幹部たちだよ。聖帝の団長がいたくここの食堂を気に入っててな、週に1回はここに来るんだよ。」
「俺もいつかあれぐらい有名になってみたいですね~」
「そん時は俺に一杯おごってくれよあんちゃん」
おじさんとその後もたわいない会話をして俺は食堂を後にする。
「さて昨日はちょっとしか潜れなかったから必要なかったけど、水と食料買い込んでおかないとな。」
ダンジョンに潜る際は本来何時間も潜り続けるためダンジョン内で昼食や水分補給をするために食料を買い込んで身分証の中に入れておく。
そういえば、さっきおじさんとの会話で知ったことだが身分証のことは冒険者の間ではカードと呼ばれてるらしく、身分証と呼ぶのは公的期間の人たちだけらしい。
なのでこれからはカードと呼ぶことにする。
一輝は食料を買った後、武器屋に寄っていた。
なぜなら流石に毎回ギルドに借りるのも、ギルドとしてはいい目で見てくれないらしく安くても自分の武器を買ってダンジョンに向かった方がいいらしい。
「んー、宿泊で3000使って、食堂で食べたのが200ゴル、さっき食料を買ったので300ゴル、残り一応1500残しておくとして使えるのは5000ゴルかぁ。おじさーん、5000で買える剣ってどれがあるかな~」
俺は武器屋の店主に聞いた。食堂のおじさんによるとここの店主は武器選びの時、聞かれると嬉しくなり少しまけてくれるという情報を聞いていたので早速実践してみる。
「おぉ、そうだな~5000ゴルならこの武器がいいんじゃねかなぁ、まぁちょっとオーバーしてるけどまだ初心者なんだろ?にいちゃん、まけてやるよ!これ使ってけっ」
案の定まけてくれた。
「おやっさん、マジかよ!マジでありがとう、また買いに来るよ!」
「おう、待ってるぞ!」
武器を5000ゴル全て使って新調したので、今日稼がないと色々不安でいっぱいなので稼がないといけない。
こうして一輝はダンジョンへと向かった。その先に恐怖が待ち受けてるとも知らずに。
門の中は普通に洞窟のような感じになっており門の裏は鉄の壁のようになっている。
「さて、それではいっちょ冒険しますかぁ~」
ダンジョンの中はとても広く入り組んでいるらしいのだが身分証による地図で丸わかりなので迷うことはない。どうやら先人の冒険者のマッピングのおかげで俺は迷わなくて済むみたいだ。
しばらく歩いてると早速モンスターが現れた。
ホーンラビットlv1
スキル:頭突き
受付の人に聞いていた通りホーンラビットが現れた。
名前の通りまさに角とうさぎしか特徴がないモンスターだ。
剣を抜いて警戒しているとホーンラビットが突進してきた。
うさぎということもあって、なかなか素早い動きだったが、俊足lv3を持っている俺からしたら対したことはなかった。
うさぎを避けて、突進してきたうさぎが空を切っているところを袈裟斬りした。
さてここで生き物を殺すことに対して躊躇するなんて危惧も少しあったんだが思ったよりそういう気持ちがなかった。
なぜならホーンラビットは死体として残らずに粒子となって消えていったからである。
「まるで、ゲームだな」
思ったよりも初戦闘がすんなり終わって拍子抜けである。
ドロップアイテム:うさぎ肉
こんな感じで数時間ほどホーンラビットを狩り続けた。
そろそろ十分狩り続けたので終わりにする。
数時間ダンジョンの1階層を潜った成果はホーンラビット80体である。
思っていたよりもホーンラビットが弱く意外と出会いやすかったため思わず狩りすぎた感がある。そして今回の戦闘で得たドロップアイテムがこれだ。
ドロップアイテム:うさぎ肉75個、うさぎの皮45枚、うさぎの角50個
正直、これが多い方なのかはわからないがたぶんこれだけあれば今日の分は稼いだと思う。
そして今回のダンジョン探索でレベルも上がり、現在のレベルは5である。正直80も倒したのにと思ったが、まぁたぶん経験値的なものが低いモンスターなんだと思う。今回のレベルアップで得たスキルポイントだが現在合計で14ポイントである。
どうやらレベルアップの際にもらえるポイントはバラバラのようだ。
ダンジョンを出て俺は冒険者ギルドへと向かった、ドロップアイテムを売るためだ。
外はもう結構暗くなっており、ほとんどの冒険者が冒険者ギルドに向かっている。
案の定冒険者ギルドは冒険者でいっぱいで賑わっていた。
受付には冒険者がドロップアイテムを売りに受付に並んでいた。
「次の方どうぞ~」
受付にドロップアイテムを売るときはどうやら身分証を操作してデータを受付の機械に転送するらしくかなりスムーズに終わる。
「はい、全部で1万ゴルになります。お確かめください。」
お金は全部身分証に提示され、しっかりと記載されていたので大丈夫だと思う。
「ありがとうございます。大丈夫です。」
お金を受け取った俺は、さっそく月宿亭へと宿を取りに行った。
月宿亭は冒険者ギルドから近いためとても大きな宿であり、とても繁盛しているようだった。
「すみませーん、宿を取りたいんですけど。」
「はいよ、何泊するんだい?」
「1泊おいくらなんですか?」
「1泊だと300ゴルだよ。食堂のご飯は一食100ゴルね。」
(結構安いな、これならしばらく生活には困らなさそうだ)
「それじゃあとりあえず、10泊分お願いします。」
「あいよ、3000ゴルね。」
お会計を済ませて、俺は食堂へ向かいご飯を食べる。
ご飯はどうやら種類が豊富で、色々あったがガッツリいきたかったのでステーキ定食にした。
受付の人が言っていた通り本当に美味しく、日本にいた時のお店のご飯にも負けず劣らずだった。
ご飯を済ませて俺は部屋に入った。
「さて、スキルポイントは14ポイントもある。明日はもうちょっと下の層に潜ってみたいし、どんなスキルを取ろうかなー」
といっても取れるスキルは限られている。
どうやら身分証に書かれている所得スキル欄は現在自分が取れるスキルしか載っていないらしく、取れるスキルは自身のレベルに応じて増えていくと言う。
また自身の才能にも大きく関与するらしく、ごく稀にだが自身にとって大きな心の変化があった時にでも得られるスキルが増えると言う。
現在所得できるスキル:俊足lv4、剣術lv2
なんとこれだけである。才能がかけらも無いのではないかと疑ってしまうようなスキルの少なさである。
とりあえず俺は7ポイントを使って俊足lv4と3ポイントを使って剣術lv2を取り余りが4ポイントである。
ちなみに、このスキルのレベルは上限が10であり10になった時自分の才能に応じて別のスキルへと上位変換するらしい。
「さて、そろそろ寝て明日もダンジョンに潜るかね~。」
こうして一輝は眠りについた。
次の朝、
俺は食堂のオヤジ達に話しかけられる、もとい食事を囲んでいた。
「へぇ~、つまりダンジョンは5階層ごとにボスがいるんですね~、そのボスってソロでも倒せるものなんですか?」
「そうだなぁ~、最初の5階層のボスまでなら一人でも倒せんことはないぞ。5階層のボスはデケェ猪でよ。名前はデスボアっつーんだけどよ。こいつは突進しか脳がないんだよ。だからデケェ図体にだけ気をつけておけばまぁ倒せるんじゃないか?あんちゃんでもよ。」
「へぇ~、まぁ話を聞く限りなら俺でも倒せそうですね。」
「ところでおめーさん、クランには入らないのか?5階層まではよくても6階層からはモンスターは集団性を伴ってくるからよ、一人じゃあぶねーぞ?」
「そうなんですか、けど、ん~クランはまだいいかなって思ってるんですよね~」
「はぁ~、そうかい。まぁ自由にしたらいんだけどよ、視野には入れとけよ、死んだら元も子もないんだからよ。」
バンッ
おじさんとダンジョンについて話しているとある集団が扉を開いて、騒がしかった食堂が静まり返った。
「おぉ、そういえば今日か、聖帝が来るのは」
「聖帝ってなんですか?」
「あんちゃんあの聖帝知らんのか?聖帝ってのはな、今このディスガイアでトップ争いをしてるクランの中の一つさ、聞いて驚くだろうがなんと団員は10万人近くいるって話だ。」
「はぁ~、でその聖帝ってクランの団員が来ただけでこんな静まり返るもんなんですか?」
「ただの、団員じゃねーよあそこにいるのはそのクランの団長と幹部たちだよ。聖帝の団長がいたくここの食堂を気に入っててな、週に1回はここに来るんだよ。」
「俺もいつかあれぐらい有名になってみたいですね~」
「そん時は俺に一杯おごってくれよあんちゃん」
おじさんとその後もたわいない会話をして俺は食堂を後にする。
「さて昨日はちょっとしか潜れなかったから必要なかったけど、水と食料買い込んでおかないとな。」
ダンジョンに潜る際は本来何時間も潜り続けるためダンジョン内で昼食や水分補給をするために食料を買い込んで身分証の中に入れておく。
そういえば、さっきおじさんとの会話で知ったことだが身分証のことは冒険者の間ではカードと呼ばれてるらしく、身分証と呼ぶのは公的期間の人たちだけらしい。
なのでこれからはカードと呼ぶことにする。
一輝は食料を買った後、武器屋に寄っていた。
なぜなら流石に毎回ギルドに借りるのも、ギルドとしてはいい目で見てくれないらしく安くても自分の武器を買ってダンジョンに向かった方がいいらしい。
「んー、宿泊で3000使って、食堂で食べたのが200ゴル、さっき食料を買ったので300ゴル、残り一応1500残しておくとして使えるのは5000ゴルかぁ。おじさーん、5000で買える剣ってどれがあるかな~」
俺は武器屋の店主に聞いた。食堂のおじさんによるとここの店主は武器選びの時、聞かれると嬉しくなり少しまけてくれるという情報を聞いていたので早速実践してみる。
「おぉ、そうだな~5000ゴルならこの武器がいいんじゃねかなぁ、まぁちょっとオーバーしてるけどまだ初心者なんだろ?にいちゃん、まけてやるよ!これ使ってけっ」
案の定まけてくれた。
「おやっさん、マジかよ!マジでありがとう、また買いに来るよ!」
「おう、待ってるぞ!」
武器を5000ゴル全て使って新調したので、今日稼がないと色々不安でいっぱいなので稼がないといけない。
こうして一輝はダンジョンへと向かった。その先に恐怖が待ち受けてるとも知らずに。
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