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23、……俺のことが嫌いになったか?
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◇◇◇
「ねえ。おかしくない? なんで俺、伯爵家にいるの?」
「…………開口一番がそれか」
――グレッグ様が目を覚ましました。
使用人からの報告を受け、客間に足を運んだオーランドが見たのは、ベッドで身を起こし、半笑いのグレッグの姿だ。
悪びれもしない態度に、一度は落ち着いたオーランドの怒りが再燃する。
「……あー、もしかして。リコリスちゃんがバイオレットって黙ってろって言う口止め料のつもり?」
グレッグはそう解釈したらしく、肩をすくめてみせる。
「介抱してやったから、秘密を漏らすなって言いたいわけ――っぐ、」
ベッドサイドに歩み寄ったオーランドはグレッグの襟首を掴み上げた。
こんな男でも一応貴族。
医者に診てもらったが、特に異常はなかったそうだ。
男たちに殴られた痕のあるオーランドの頬と、昏倒したグレッグの姿に、貴族の子弟同士が殴り合いの喧嘩でもしたのだろうかと思われているに違いない。
リコリスが男たちに襲われているのに助けにも入らず、人が来ないように見張りまでしているその姿にカッとなって殴った。しかし、真実を知った今となってはあんな一発では殴り足りない。
シャツが裂けるのではないかと思うほどに締め上げ、顔を近づけて睨む。
「お前がリコリスにしたことは許さない」
男を雇って女を襲わせるなどと卑劣な行為を。
もしもオーランドが助けに入らなければと思うとぞっとした。
医者や伯爵家に真実を話さなかったのは、ひとえにリコリスがその必要はないと頑なに言い張ったからだ。そうでなければ、こんな男、友達でもなんでもない。
凄むオーランドに、グレッグはへらりと笑った。
「はは、……そーいう顔、見たかったんだよな」
「…………」
「お前に決まった相手が出来たら、いつか必ず酷い目に合わせてやろうと思ってた。執着している女が、自分のせいで傷つく姿を見たら、お前でも良心が痛むのかなって、っ、く、」
襟首を掴む手に力が籠る。
苦しげに歪むグレッグの顔に、オーランドは奥歯を噛みしめた。
――正直、リコリスから話を聞いても、グレッグの妻の顔すら思い出せなかった。
最低ですね、とリコリスは罵った。
最低。女を何だと思ってるんですか。ご自分の顔がいいから調子に乗ってますよね。あなたの噂を知っているのに言い寄ってくる女性も女性です。どうかしてます。わたしが世の令嬢の父親なら、自分の娘があなたと接することを禁じます。
オーランドのことをぼろくそに罵りながらも、リコリスの手はずっと震えていた。
オーランドのせいでリコリスを危険な目に合わせたのだ。
そのことも彼女は怒っていた。
あなたのせいでわたしが目をつけられたんです。反省してください。
淡々と怒りながらも、怒っていないと恐怖で泣いてしまいそうだということも分かっていた。
オーランドは心から詫びた。
心から詫びて、頭を下げて、グレッグ様にも謝って下さいねと言ったリコリスに何故と問うた。
もしもあと少しオーランドの到着が遅ければ取り返しのつかないことになっていたかもしれない。あの場で状況だけ見たオーランドも、カッとなって殺してやりたいと思ったくらいだった。リコリスだって顔も見たくないほど憎んで当然だと思ったのに。
『……オーランド様もグレッグ様に殴られるべきですよ。わたしを男に襲わせてオーランド様に復讐しようと思ったグレッグ様も最低ですが、女性をポイ捨てしてきたオーランド様も最低です。うやむやになって後から問題になるより、今、きちんと話をつけてきてください。……あなたはいずれ、伯爵位を継ぐ方なんですから』
オーランドは襟首を掴んでいた手を離す。
グレッグの身体は重力に従ってベッドに沈んだ。
「話は、リコリスから聞いた」
「…………」
「……今回の件は、全て自堕落な俺の生活から招いたことだ。お前の奥方に期待を持たせてしまったことも、お前が俺のことを良く思っていないと言うことも、俺の言動が原因だったことは詫びよう」
「ねえ、めちゃくちゃ偉そう。本当に悪いと思ってる?」
ガラス玉のような瞳で見つめてくるグレッグに「ああ」と頷く。そしてオーランドも冷ややかにグレッグを見下ろした。
「俺が嫌いなら、俺を破滅させればいい。だが、リコリスには二度と手を出すな」
「どうしようかな」
「次、手を出したら、俺もお前に対して容赦しない」
「――妻に手を出したら殺すよ?」
オーランドが気圧されるほど仄暗い声でグレッグは低く呟き――そしてころりと笑顔を見せた。
「なーんちゃって~。分かってるよ。バイオレットの仮面はもうリコリスちゃんに返したし、正体もばらさないって約束する。その代わり――」
「今回の件は不問にする。お前の奥方の耳に入ることもしない」
お互いの地位や体面のために取り繕う、汚い水面下のやり取りだ。
貴族としては当然のことで、そして自分たちはこれまで一度も腹を割って話したこともなかった。見えない仮面をつけ続けた自分たちは、今、ほんの一瞬だけ、剥き出しの憎悪を向け合う。次に社交界で会った時は何食わぬ顔で挨拶を交わし合うだろうから。
帰る、とベッドから出たグレッグをオーランドは引きとどめはしなかった。
「オーランド」
「なんだ」
「俺、オーランドのことが大嫌い」
「……そうか」
「それから」
ドアノブに手をかけたグレッグが振り返る。ドアを開けた足元に、綺麗に包み直したゼラニウムのブーケがちんまりと置いてあった。
グレッグが殴られた時によれてしまった花を、愛おしそうに拾い上げる。
「花、一緒に選んでくれてありがとうってリコリスちゃんに伝えて。……もう二度とデートに誘ったりしないよ」
◇
一方、リコリスは少女二人の身体を張ったバリケードに困惑していた。
「待って」
「まだ」
「帰らないで」
「先生っ」
懸命に引きとどめようとするチェルシーとターニャに構わず、リコリスは馴染みのメイドに馬車を呼んでもらった。
オーランドがグレッグの元に行っている間に客間にやってきた姉妹二人は、リコリスの元気が出るようにと一生懸命明るく振る舞ってくれた。そんな二人の心遣いは嬉しかったが、いつまでも甘えてベッドでのんびりさせて頂くつもりはなかった。
父と夕食を一緒に摂ると約束したのに、空はもうとっぷりと暗い。
自宅には伯爵家から連絡を入れてくれていると思うし、なんなら「泊まっていったらいい」と姉妹が口にしているが、リコリスは首を振った。
「二人とも本当にありがとう。助けにきてくれて嬉しかった。……ごめんね、せっかくの休日だったのに」
「ううんっ、いいのよ!」
「オーランド様や伯爵家の皆様にも随分ご迷惑をかけてしまったわ。改めて、お詫びはさせていただくわね」
「お詫びなんていいの! それより、リコリス先生、お兄さまが戻ってくるまでもう少し待って?」
「そうだよ! だってこの後は、ハグして、ちゅーして……な時間じゃ……」
チェルシーが何やらごにょごにょ呟いているが、リコリスは聞こえなかったふりをした。
荷物を抱え、本当にもう平気だからと部屋を出ようとしたところで、ばたんと勢いよく部屋の扉が開いた。
「~~~っ、お前は! もう少し大人しくしていられないのか」
「お兄さま! ナイスタイミングだわ!」
オーランドの背後には馬車を呼ぶように頼んだメイドがおろおろしている。どうやら彼女が報告したらしい。
「泊まっていけと言っただろうが」
「いえ。ご迷惑はかけられませんから」
「迷惑じゃない。というか、迷惑をかけてしまったのはこちらのほうだろう……」
歩み寄ったオーランドがリコリスを抱きしめる。
大胆すぎる態度にリコリスは狼狽え、少女二人とメイドは顔を押さえて「きゃーっ」と静かな歓声を上げて退散していった。
「あの、オーランド様」
「なんだ」
「へ、変な噂になります! メイドやチェルシー様たちがっ」
「別に構わん」
そりゃ、オーランド様は自分の家だし、気にしないだろうけどっ……。
雇われの身であるリコリスはそういうわけにもいかない。抜け出そうともがいているとますます強く抱きしめられた。
「…………俺のことが、嫌いになったか?」
「ねえ。おかしくない? なんで俺、伯爵家にいるの?」
「…………開口一番がそれか」
――グレッグ様が目を覚ましました。
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悪びれもしない態度に、一度は落ち着いたオーランドの怒りが再燃する。
「……あー、もしかして。リコリスちゃんがバイオレットって黙ってろって言う口止め料のつもり?」
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「介抱してやったから、秘密を漏らすなって言いたいわけ――っぐ、」
ベッドサイドに歩み寄ったオーランドはグレッグの襟首を掴み上げた。
こんな男でも一応貴族。
医者に診てもらったが、特に異常はなかったそうだ。
男たちに殴られた痕のあるオーランドの頬と、昏倒したグレッグの姿に、貴族の子弟同士が殴り合いの喧嘩でもしたのだろうかと思われているに違いない。
リコリスが男たちに襲われているのに助けにも入らず、人が来ないように見張りまでしているその姿にカッとなって殴った。しかし、真実を知った今となってはあんな一発では殴り足りない。
シャツが裂けるのではないかと思うほどに締め上げ、顔を近づけて睨む。
「お前がリコリスにしたことは許さない」
男を雇って女を襲わせるなどと卑劣な行為を。
もしもオーランドが助けに入らなければと思うとぞっとした。
医者や伯爵家に真実を話さなかったのは、ひとえにリコリスがその必要はないと頑なに言い張ったからだ。そうでなければ、こんな男、友達でもなんでもない。
凄むオーランドに、グレッグはへらりと笑った。
「はは、……そーいう顔、見たかったんだよな」
「…………」
「お前に決まった相手が出来たら、いつか必ず酷い目に合わせてやろうと思ってた。執着している女が、自分のせいで傷つく姿を見たら、お前でも良心が痛むのかなって、っ、く、」
襟首を掴む手に力が籠る。
苦しげに歪むグレッグの顔に、オーランドは奥歯を噛みしめた。
――正直、リコリスから話を聞いても、グレッグの妻の顔すら思い出せなかった。
最低ですね、とリコリスは罵った。
最低。女を何だと思ってるんですか。ご自分の顔がいいから調子に乗ってますよね。あなたの噂を知っているのに言い寄ってくる女性も女性です。どうかしてます。わたしが世の令嬢の父親なら、自分の娘があなたと接することを禁じます。
オーランドのことをぼろくそに罵りながらも、リコリスの手はずっと震えていた。
オーランドのせいでリコリスを危険な目に合わせたのだ。
そのことも彼女は怒っていた。
あなたのせいでわたしが目をつけられたんです。反省してください。
淡々と怒りながらも、怒っていないと恐怖で泣いてしまいそうだということも分かっていた。
オーランドは心から詫びた。
心から詫びて、頭を下げて、グレッグ様にも謝って下さいねと言ったリコリスに何故と問うた。
もしもあと少しオーランドの到着が遅ければ取り返しのつかないことになっていたかもしれない。あの場で状況だけ見たオーランドも、カッとなって殺してやりたいと思ったくらいだった。リコリスだって顔も見たくないほど憎んで当然だと思ったのに。
『……オーランド様もグレッグ様に殴られるべきですよ。わたしを男に襲わせてオーランド様に復讐しようと思ったグレッグ様も最低ですが、女性をポイ捨てしてきたオーランド様も最低です。うやむやになって後から問題になるより、今、きちんと話をつけてきてください。……あなたはいずれ、伯爵位を継ぐ方なんですから』
オーランドは襟首を掴んでいた手を離す。
グレッグの身体は重力に従ってベッドに沈んだ。
「話は、リコリスから聞いた」
「…………」
「……今回の件は、全て自堕落な俺の生活から招いたことだ。お前の奥方に期待を持たせてしまったことも、お前が俺のことを良く思っていないと言うことも、俺の言動が原因だったことは詫びよう」
「ねえ、めちゃくちゃ偉そう。本当に悪いと思ってる?」
ガラス玉のような瞳で見つめてくるグレッグに「ああ」と頷く。そしてオーランドも冷ややかにグレッグを見下ろした。
「俺が嫌いなら、俺を破滅させればいい。だが、リコリスには二度と手を出すな」
「どうしようかな」
「次、手を出したら、俺もお前に対して容赦しない」
「――妻に手を出したら殺すよ?」
オーランドが気圧されるほど仄暗い声でグレッグは低く呟き――そしてころりと笑顔を見せた。
「なーんちゃって~。分かってるよ。バイオレットの仮面はもうリコリスちゃんに返したし、正体もばらさないって約束する。その代わり――」
「今回の件は不問にする。お前の奥方の耳に入ることもしない」
お互いの地位や体面のために取り繕う、汚い水面下のやり取りだ。
貴族としては当然のことで、そして自分たちはこれまで一度も腹を割って話したこともなかった。見えない仮面をつけ続けた自分たちは、今、ほんの一瞬だけ、剥き出しの憎悪を向け合う。次に社交界で会った時は何食わぬ顔で挨拶を交わし合うだろうから。
帰る、とベッドから出たグレッグをオーランドは引きとどめはしなかった。
「オーランド」
「なんだ」
「俺、オーランドのことが大嫌い」
「……そうか」
「それから」
ドアノブに手をかけたグレッグが振り返る。ドアを開けた足元に、綺麗に包み直したゼラニウムのブーケがちんまりと置いてあった。
グレッグが殴られた時によれてしまった花を、愛おしそうに拾い上げる。
「花、一緒に選んでくれてありがとうってリコリスちゃんに伝えて。……もう二度とデートに誘ったりしないよ」
◇
一方、リコリスは少女二人の身体を張ったバリケードに困惑していた。
「待って」
「まだ」
「帰らないで」
「先生っ」
懸命に引きとどめようとするチェルシーとターニャに構わず、リコリスは馴染みのメイドに馬車を呼んでもらった。
オーランドがグレッグの元に行っている間に客間にやってきた姉妹二人は、リコリスの元気が出るようにと一生懸命明るく振る舞ってくれた。そんな二人の心遣いは嬉しかったが、いつまでも甘えてベッドでのんびりさせて頂くつもりはなかった。
父と夕食を一緒に摂ると約束したのに、空はもうとっぷりと暗い。
自宅には伯爵家から連絡を入れてくれていると思うし、なんなら「泊まっていったらいい」と姉妹が口にしているが、リコリスは首を振った。
「二人とも本当にありがとう。助けにきてくれて嬉しかった。……ごめんね、せっかくの休日だったのに」
「ううんっ、いいのよ!」
「オーランド様や伯爵家の皆様にも随分ご迷惑をかけてしまったわ。改めて、お詫びはさせていただくわね」
「お詫びなんていいの! それより、リコリス先生、お兄さまが戻ってくるまでもう少し待って?」
「そうだよ! だってこの後は、ハグして、ちゅーして……な時間じゃ……」
チェルシーが何やらごにょごにょ呟いているが、リコリスは聞こえなかったふりをした。
荷物を抱え、本当にもう平気だからと部屋を出ようとしたところで、ばたんと勢いよく部屋の扉が開いた。
「~~~っ、お前は! もう少し大人しくしていられないのか」
「お兄さま! ナイスタイミングだわ!」
オーランドの背後には馬車を呼ぶように頼んだメイドがおろおろしている。どうやら彼女が報告したらしい。
「泊まっていけと言っただろうが」
「いえ。ご迷惑はかけられませんから」
「迷惑じゃない。というか、迷惑をかけてしまったのはこちらのほうだろう……」
歩み寄ったオーランドがリコリスを抱きしめる。
大胆すぎる態度にリコリスは狼狽え、少女二人とメイドは顔を押さえて「きゃーっ」と静かな歓声を上げて退散していった。
「あの、オーランド様」
「なんだ」
「へ、変な噂になります! メイドやチェルシー様たちがっ」
「別に構わん」
そりゃ、オーランド様は自分の家だし、気にしないだろうけどっ……。
雇われの身であるリコリスはそういうわけにもいかない。抜け出そうともがいているとますます強く抱きしめられた。
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