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でもありがとう

ありがとうの毎日をスタートしよう

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キセキの言霊たち



【でも ありがとう】

 生きていると、当たり前ではあるけども、泣きたい時も、切ない時も、死にたい時も、他人と何かを比べてしまったり、時にはアイツなんか死んでしまえばいいのに。私がこの手で殺めてやろうか?

 普段の生活でも、学校での毎日でも、職場でも上司のしばきたい指示にも、様々な我慢や辛抱など、誰にでもそれは面白く無いことは、日常生活にこちらを狙いうちにする様に

「私を狙うのはなんなの?」

と、悲劇のヒロインになってしまうほどの、心の揺さぶりがあります。
 少しなのかも知れない。けども、例えば

 「あのボケ、殴ったろか?イヤ、我慢がならん。いっそのこと」

 いけない気持ちになったとしても

あぁしばきたい。
      【でも  ありがとう】

と自分勝手にでも付け加える事により

 ん?ありがとう?

 そう?そうなん?そうか?

と、軽い気持ちを得れることはあります。

 でもありがとう

 その時の想い、気持ちから何を得て、どんな成長があって、自分の未来にどう影響をするのか?何も無いのかもしれない。結果的にはそれを考える事は、人生に於いてマイナスだけなのかもしれない。が、その問題についての最終的に自分が出す答えを導いてくれる。今はそれはとても腹が立ち、はらわたが煮えくり返り

「なんで、あのボケの事でため息をつく?今日のご馳走を台無しにしてくれる?この最愛のパートナーと喧嘩をさせる?」
 
 色んなその引き金からのマイナス点すらも、他人にため息をつく意味を、無意味さを少しは考慮させてくれる有難みをくれます。

 これはもっと心を、人間性を大きくして、思考の中ではどうしてもイラついてしまい、ため息をついてる自分は確かにいるのだが、貴方の人生のひと幕の中では、貴方がため息をついているのであって、その時間に於いては、無駄な思考を切り替える速さの大切さを、自分にプラスにならない感情の、時を減らす努力をさせてくれます。
 
  そのボケの引き金により

「今日のご馳走が台無しに?あのボケのせいで?いや、いかん。生命の源となる食事たちには関係がない。お米も、お魚も、お肉も、お野菜も、何もかもがわたしの生命の為に死んでくれている。あのボケにこの味を損なわせる事などさせない。あのボケにそんな力は存在させない」

 これは、その時の気持ちであっても、他の場面でもどんな辛苦があろうとも、食事は楽しく、美味しくいただく練習、習慣付けとなり短い人生に於いては、今確かに口にするもの、それはもしかしたら、もう二度と食べれない最後かも知れない。究極はいま、自分に大災害が襲いかかり、即時に生命が終わる様な事態になると、この世の名残りの、最後の食事となるもの。それに対して

「あのボケのムカつきのせいで味が何も無かった?」
「あの有名な、そして私自身の最後の晩餐がボケのせいで?」

 こんな情けない感情は、そのボケにも関係も無く、自分の人生を哀れにしただけであって、そのボケに責任も持って行けないですし、死んで、あの世とやらで

「おいっ?ボケ?お前がムカつかせたから、最後の晩餐を台無しにした。責任を取れいっ」

 と言っても、もはや何とも出来ぬこと。

「ええ。なら私の最後の晩餐をお試しください」

 などとぬかした時には、あの世で殺さないといけなくなるので、その展開を事前に避ける。心が怒り、我を見失ったとき、大きく深呼吸を六回は行い、もう一度内容を頭で精査し、最善策を取る。これは言い争いのとき私の大原則であり、子供の頃の様に顔面に二、三発入れたら良いとゆうものでもなく、大人としては、どの解決法が誰かに認められて、また後にも引かせず、そのボケも適度に持ち上げておけるかも、器量を観られます。

 「ムカついたよお前?ムカつきは私の最大の喜びだ。ありがとう」

と、でも皮肉を言っておけば、相手は一体何だったのか?良くは分からないけども、ありがとうと言っている。なんかお礼を言ってるな、と意味不明ながら思ってくれます。

 これは、別に相手がこちらに対して、言葉が通じていない。意味を分かっていない。と取られてもしめしめもんで、そのボケとの関係がどうあろうとも、もうその件からは完全避難、触れられることも無く、即ち何故かマウントまで取られての追撃は無くなります。自分に深く関係があり、避けて通れない相手のときは、こんな事はその件が時効消滅してから

「おうっ。あの時のとぼけは上手かったか?」

とでも、その件を考えていた風を、また計略だった風を話せば、相手は

「キチガイと思ったが、分かってやっていたのか?ほう、大人だな」

 まったく人生に関係が無い、こちらの視界に入っていない相手の時は

「もう何も聞かなくて良い。勝手に周りに何とでも噂を流せ」

で良いと思います。
まず、人に人の噂をする。悪い噂を。
こんな事は誰も別に聞きたくもなく、それを聞いて、聞かされた方が愉快になる事もなく

「本人に言ったらええのになぁ」
「だから?それで?」
 程度のことで、また噂などはその時の暇潰し、会話の種であって、話してる本人より、聞いている方の温度は低いです。

 私は、人がどんな噂をしようが気にはしませんが、それは私が、そんな人生だったから。言えば、本当に有ろうが、無かろうが、自分の優越感を満たす為、揚げ足を取るとの言葉も有りますが、 人間は一度気にすると、もうこれは幼い時の好きな人に似たような感覚で、ちょっかいを出したくなるものです。全員が絶対にそうとも言いきれない。あくまで経験上、体験の上では、どう接したら良いのか?その一言、行動で相手はどう考えるのか?動くのか?そのお試しで失敗した時は、虎の尾を踏んだ様な怒りも買うし、私は

「あっちがう。そうじゃない」

 心で
しまった感を感じて

話すきっかけが欲しかった。
 視界に入りたかった。
 相手にして欲しかった。

と、後悔する時は多く有ります。

 ここまででも、色んな心の移り変わりは有ります。が、全てに

 〈でも  ありがとう〉

と、自分の中で結論を出してみると

 あぁ、そうか。今にその答えをくれた事すらも、結局はアイツなんだな。

 それは、同じ世界で生きる、あくまで仲間なんです。その、どうしても理解しあえない相手すら、言わば何かのソウルメイトであって、どんな件でも、同じイラつきは感じたのかも知れない。心の変化の、ターニングポイントになる人間。こそは

【でも ありがとう】

 こんな事は中々、もう会えなくなってからか、探してもどうしようもなくなって、誰にでも訪れる、親、友、誰かの死に絶対感じる、悪い思い出など無くなってしまい、何故か良かった記憶しか無くなる。に、似ています。

 人間など、所詮は誰とでも仲良くしたい。これは、疲れるからです。想って、イライラする事が。憎み続けるなんて体力はまぁ持てない。どこかで、私はどんな苦手な、嫌いな相手でも、呑みに誘います。男同士で有れば、車の話しなら合うのか?好みの女性の話しなら合うのか?子供の頃にした留守番の話しなのか?行かされた買い物の話しなのか?必ず、どんな嫌いと思っていた人にも、ふとしたキッカケは存在して、これもまた不思議なもので、鬱陶しいやつほど、共通点が多いのか、一度わだかまりが溶け、仲良くなってしまったら、喧嘩したら駆けつけよう。なんか助けてあげよう。私はそれは多かったです。
 
 良いことには勿論ありがとうを。
 そうでない事にまで付けましょう人類のキセキ、ありがとう!
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