EDEN ―孕ませ―

豆たん

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子作りタイム

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 午前分の出産を終え、雄に抱えられて寝室へと戻ってくる。今朝の『準備』を担当し、今し方のお産でも移動や分娩補助に入っていた雄は、短めの髪を金に染めたかなり若そうな男だった。

「さぁて、フォローの時間だぜ。たっぷり啼かせてやるから覚悟しろよ」

 白衣を脱いでベッドに飛び乗ってくる雄。優輝の唇に軽く口付け喉に舌を這わせて、ゆっくりと胸の中心へ舐め下る。艶めく突起を視界に入れると、一旦顔を上げまじまじとそれに見入った。

「来たばかりの頃より胸がちょっぴりふくよかになったな。乳量も増えたし、思いっ切り飲ませて貰うか」

 雄はニッと笑って乳首に吸い付く。クリクリと舌先で弄んでから強く吸引し、温かいミルクを飲み始めた。目を閉じて美味そうに母乳を吸うその顔はやはり幼く見える。潤んだ瞳を肌に触れる金色の前髪に向けながら、優輝は漏れ出る吐息に朱唇を震わせた。

「――は~っ。皆言ってた通り、すっげぇ美味いな。マジで止まんねぇよ。体の奥から力が湧いてくるっていうか、もうからエンジン全開って感じだ」

 三分近くも乳を吸い続けていた雄が、漸く口を離し己の下腹に手を当てる。あからさまな興奮に猛る一物を自慢げに摩った。獰猛なソレから怯えたように目線を逸らそうとする優輝を見て、雄は彼の臍に舌を挿し入れる。細かい皺を押し広げ腹の奥まで探るように舐められて、勝手に反応する優輝の身体。自ら振り立てられる白い腰に、顔を上げた雄が心底愉しそうな笑みを浮かべた。

「あんた可愛いな。儀式ん時よりもっと可愛くなってるじゃん。やっぱ男子は産んでなんぼってことかな。どこもかしこも敏感で味もいいし、最高だぜ」





「あぁっ、あぁっ、ああぁあっっ!」

 若さに任せ激しく腰が打ち付けられる。パンパンと肉のぶつかる音が、前立腺を刺激する合図のように聞こえた。この雄のモノも自分とは比較にならないほど大きい。抽挿の度に奥にまで届く先端が官能の源泉を突き上げ、尽きぬ快感が後から後から溢れ出してくる。ハイピッチでイきまくり息も絶え絶えの優輝に、雄は少しだけペースを落とした。

「ちょっと早過ぎたか。悪りーな。あんたがメチャメチャ可愛いから、つい加減を忘れちまった」

 律動の速度を緩め、ゆっくりと優輝の内奥を味わう。気持ち良さそうに目を細めて至福の表情を浮かべる雄に、僅かながら呼吸が落ち着いてきた優輝は思い切って訊いてみた。

「はぁ、はぁ…、う……ん…っ、ね…ん、れ…い…、おし、え…て……っ」

「んー? 俺の年? 別に構わねぇぜ。来月19になる、バリバリのティーンエージャーだ」

 あっけらかんと答えるその言葉が信じられず、耳を疑う優輝。雄達の中でも相当若年だろうという気はしていたが、せいぜい自分と同じか少し上くらいなのかと思っていた。まさか高校を出たばかりだとは考えてもいなかったその身体は、まだ発達途上であることを全く感じさせない雄々しさだ。仕種やセリフに年相応の未熟さが残るものの、雄達から匂い立つ色気のようなものも既に漂い始めている。20歳を迎えて間も無い己よりも更に若い肉体に思うさま喘がされる自身が情けなくて、優輝は不規則に零れてしまう啼き声の隙間から青色の溜息を落した。

「ガキに犯られるなんてってムカついてる? それとも、経験浅そうでガッカリしたとか」

 あははと愉快そうに笑った雄は、優輝の腰に腕を回して抱き締める。緩やかにピストンを続けながら、バンドを巻かれた彼のペニスに自分の腹を擦り付けた。

「あんたを満足させるだけの力量はあるつもりだから安心してよ。――俺はあんたより年下だし、入社してまだ5ヶ月しか経ってねぇけど、6人子供がいる。皆ここの男子に産ませた腹違いの子だ。ここ数年恋人すらいねぇ完全なシングルなんだけど、父親としてちゃーんと養ってんだぜ」


 雄の話によれば、真柴の会社は男子達を十二人ずつのグループに分け、その一グループを社員五十名のチームで管理しているらしい。担当グループが変わることもあるそうだが、基本的には拉致から儀式、デビューして引退するまで同じチームが面倒を見る。受け持った男子はデビュー前に必ず孕ませることになっており、結果、全ての雄が最低でも十二人の子を持つことになるのだ。担当が変わったり新たな男子が入ったりすれば、当然その人数は増えていく。ベテランの中には子供が百人を超える者も数名いるらしかった。

 この雄も、18歳にして既に六人の子持ちだと言う。パートナーも無しにどうやってそんな大勢の子供を育てているのかと不思議に思ったが、その疑問も彼が快く答えて解消してくれた。自分の子が一人増えるごとに給料が跳ね上がるだけで無く、国からも既婚未婚に関わらず養育助成の補助金が支給されるので、金の心配が一切いらないのだそうだ。マンションや戸建て型の社宅が完備され、会社所属の家政婦・シッターを24時間体制で頼むことも可能な為、独り者でも何の問題も無く養い育てることが出来るのである。社員は未婚者が多いが妻帯している者も稀におり、妻も社宅で、当たり前のように夫が男子に産ませた子供達に囲まれ、育児のストレスも無く優雅に生活しているとのことだった。


「俺の種付けノルマは取り敢えずあと半分。7人目があんたの子になるの、実はかなり嬉しかったりすんだよな」

 優輝の首筋を舐め軽く甘噛みする雄。小さく漏れる艶声にそそられるように、また少しずつピストンを強めていく。

「他の奴らは効率悪りぃから、順番が来てもその時必ず孕むとは限らねぇんだ。儀式を済ませてから半年も経つのに、まだ担当チーム全員分の子供を産み終えてない男子もいる。その分デビューも遅れるんだよなぁ。元々二、三日に1人ってレベルがスタンダードではあるんだけど、勇んで犯ってるこっちとしちゃぁ、やっぱ一発で仕込めた方が気分良くてさ。必ず孕んでくれるあんたの番が回ってくるのを愉しみにしてる社員ばっかなんだ。他のチームの連中も興味津津なんだぜ」

 愚痴や鬱憤を所どころ零しながら、雄は力強く怒張を突き入れる。スプリングの軋む音を覆い隠すほどの声量で、「あんっ、あんっ、あんっっ」という優輝の切迫した啜り啼きが室内に木霊した。

「――俺も、孕ませ当番に当たるのすげぇ先だったから、さっさと日が経たねぇかなってずっと思ってた。他の男子に比べりゃとんでもない早さだって分かっちゃいたけど、それでも待ち遠しかったぜ。あんたの母乳で尚更絶倫になっちまったし、あと5回もお預け喰らうのは正直しんどい。フォローもいいけど、早くあんたに種付けしてぇよっ」

 最も深い部分を突き上げて大きく腰をグラインドさせる。極まった優輝の宙に浮いた足指が引き攣るように開かれた。

「イクイクっ! イっちゃうぅぅ~~~っっ!!」

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