EDEN ―孕ませ―

豆たん

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子作りタイム

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 大きなバスタオルに身体を包まれ、ベッドに腰掛けさせられる。ドライヤーで髪を乾かされながら、優輝は悩ましく己の肩を抱き竦めた。体内でトグロを巻く消化不良の快感が、じくじくと身体の芯を痺れさせている。雄は色付いた吐息に唇を震わせる白面を見て、勃ったままの彼のペニスをぴんと指先で弾いた。

「…っあんっっ」

 ビクンと反応する優輝に、雄は薄く嗤う。

「いい感じに仕上がったな。『準備』完了だ。――さて、そろそろ時間だから、子作り部屋へ行くぞ」

 バスタオルを剥ぎ優輝を抱きかかえる。歩き出した雄の腕の中で、『子作り部屋』という言葉に頬を紅潮させる優輝。確か、昨日の広い部屋は『聖堂』だと真柴が言っていた。祭壇という名の凌辱台が据えられ、『儀式』が執り行われる淫靡な場所――。これから連れて行かれるのは一体どんな部屋なのだろう。
 廊下を奥へと進んだ雄が、突当りの扉前で止まる。それは、出産前の移動時に見たあの木製扉だった。驚いたことに自動ドアになっているらしいそれが、音もなくスッと開く。中へ入ると、優輝は室内に視線を巡らせた。

 入ってすぐに左右へ伸びる通路のような空間があり、正面には、今は開放されているが、まるで二重扉のようにもう一つドアが付けられている。それは外の扉と違い、ガラス製のドアだった。そのフレームと両脇に立つ白い支柱が目立っているのだが、何故か柱から続く筈の壁面が無い。目を凝らしてよく見ると、そこにはドアと同様の透明なガラス壁が立っていた。
 ドアを潜る。その先にあった十畳ほどの部屋――それが『子作り部屋』だった。四方の壁がガラス張りになっており、外側をぐるりと先程の通路が取り巻いていることが分かる。――つまり、大きな部屋の中に、ガラスで囲まれたひと回り小さな部屋がすっぽり入っているような造りなのだ。
 こわごわ目を向けた部屋の中央には、キングサイズのローベッドとマットレスが綺麗にシーツを掛けて置かれている。その傍らで待っていた真柴が、ニコニコと笑みながら声を掛けてきた。

「やぁ、来たね。驚いたかい? 優輝くん。ここが種付けの為の子作り部屋だよ。外側は見学スペースになってる。お産の時の分娩室もこの部屋も、君専用の施設だ。気兼ねなく孕んで出産出来る環境を整えてあるから安心してくれ。――雄くん達からお客様まで、今日から君は、この子作り部屋で相手の子供を孕んでいくんだ。一生の付き合いになる部屋だから、きっと愛着が湧いてくると思うよ」

 シーツの上に優輝を下ろす雄。真柴に会釈すると、そのまま退室していく。今から彼に種付けされるのだと思っていた優輝は、少なからず戸惑った。

「雄くん達は当番制で役割が決まっていてね。今回のお相手は彼なんだ」

 真柴に呼ばれ、部屋の隅で直立していた裸の三人の内の一人が近寄ってくる。その手にはあの淫具を収めた箱が抱えられていた。悦がり狂った昨夜の記憶が甦る。この雄の一物も、太さこそ昨日の雄を僅かに下回りそうだが、長さは全く引けを取らない立派さだ。この肉棒が、これから自分の後孔に突き入れられる――淫らな記憶と想像が己の中に燻る官能の火種と相俟って、優輝の身体を熱く興奮させていた。ああ、ここでまた自分は孕まされるのだ。

「他の2人はサポート役で、センサーのチェックや雑務を担当してくれるよ。すべて彼らに委ねて存分にイくといい。スケジュールが詰まってるから僕はここまでになるけど、たっぷり子種を注いで貰ってしっかり2人目を孕むんだよ」

 赤く火照った優輝の頬にちゅっとキスをして、真柴は子作り部屋を出ていった。と同時に、淫具箱を持った雄が優輝の足元に箱を置き準備を始める。大きく脚を開かされただけで、不規則になっていた呼吸が更に妖しく乱れた。ペニスの先端に触れる冷たいジェルと管の感触に、優輝の背筋をゾクゾクと卑しい戦慄が駆け抜ける。

「…あ…っ、あぁっ、…い…やぁ…っっ」

 徐々に挿入されていく淫具。小さく首を振り形ばかりの抵抗を見せるが、弱々しいそれは雄の口角を微かにフッと上げさせただけだった。根元まで呑み込み直立したペニスを、別の雄がベルトで固定していく。


「――さぁ、始めようか」


 作動を開始した淫具の微音の中、激しい快感に啼きながら腰をくねらせる優輝。己を無視したその身体は、「早く欲しい」とねだるかのように自ら高く尻を上げ、ひくつく中心を雄の眼前へと曝け出していった。

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