【完結済】【短編版】借金の対価で嫁いだ相手が宿敵でした

忠野雪仁

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新婚初夜の籠城⑥

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そろそろ夕食の時間と言う事で私は
シルビアさんに優しく起こされた。

「おはよう?
旦那様もいらっしゃるのかしら?」
「はい、すでにお目覚めになられましたので」

「お部屋まで迎えに行った方が良いかしら?」
「いえ、特にそう言った事を気にされる方では無いので」

介護はまだ必要ないのかしら?
それはそうか、そんな状況で私をお娶りなさるより、
介護専用のメイドでも雇った方が便利だし安上がりよね

やっぱり今日の夜は、ハッスルマッスルは確定ね
支度金といえど借金みたいな物だし。

貴方とは、音楽性が違うの!!やってけませんわ!!
とか言って曖昧に逃げられる訳も無いわよね。

やる事はやらないと
うん?やられる事をやられないとかな、この場合。

アンアン言いながら天井のシミ数えてれば良いのよね?
こんな伯爵家の寝室の天井にシミなんてあるのかしら?
そもそもあった所でどうすれば良いのだろう?

『シルビアさん、寝室の天井にシミが沢山ございましてよ!!
私アンアン良いながらちゃんと数えたんですもの!!
夫婦の寝室の管理も録に出来ませんのね。
こんなざまじゃ、旦那様の相続金は、貴方が8で私が2よ!!
さよならは必ずしも優しくないの、チャをご覧なさい!!』

こんな感じで行けば良いのかしら?
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