51 / 72
第三章
パーパネット、パーパネット、フウフウ、夢のパパネットだけやー
しおりを挟む
私達は上位貴族専用の食事場所に揃って移動した。
食事する場所は、大、中、小それぞれが何部屋か用意されていて、
私達は、十人用の中部屋を使う事になっている。
十人ってクラス全員呼んで丁度よい大きさなのだけど、
小部屋は、四人部屋だし、大部屋は部屋数も少なく多人数様なので、
消去法として、中部屋となった。
事前の予約が必要らしいのだけど、
ジーク様が一年間分抑えてくれているらしい、
出来るだけ多くの人に新しい調味料や食材を食べて貰い、
食文化を広げたい私には丁度良かった。
アメニティグッズは、スノー様と私のママンが監修しているので、
私は新商品開発部門長ただしボッチの役を仰せつかっている。
美に対する執着は、古今東西同じらしく、小娘の私は逆らえないのだ、
もの凄くシビアな世界なのだ。
それとは別に、ジーク様のお家の使用人の人達と、
チーム食いしん坊を結成している。
①私が代表的なサンプル料理とレシピを作る
②ジーク邸内で広める
③好評なら領内に広める、現在アンテナショップ作成中
④王都で広める、年数回ほど各領参加の料理大会を開催する
⑤優勝料理を外交の場で振るまい世界に広める
国王とのコンタクトが取れていないし、まだアンテナショップを作成中なので
計画全体として、③止まりだ。
それとは別に私が学園内で広めれば、
各領のご子息ご令嬢が勝手に国内は広めてくれるだろう。
「エレオーレさん、紅茶お願いします」
「分かった」
「アンドレさんは、私が出した料理をならべてって下さいね」
「はい」
「ちょっと、リーナさん、私達の侍女がやりますわよ、
女性陣で一番序列が高いリーナさんに色々やって貰うと、気がきじゃないわ」
マリーさんも恐縮して首をブンブン縦にふっている。
「出しているだけだから気にしないで、
それにこの中で一番女性序列が高いのは、エレオーレさんですよ。
なにせエルフ族の王族ですので」
「何故歴史あるエルフ族の王族が侍女をされてるんですか!!」
「...聞かないであげて下さい」
さくらさんのご先祖とさくらさん自身に多大な恩があり、
以前冒険者パーティーでも仲間だったエレオーレさんは、
本気モードのさくらさんには逆らえないのです。
エレオーレさん自身も内向的なエルフ族の中では、
変わっている人で人間を種族としては好いてはいないけど、
個人として認めてる人には、濃いくらいにフレンドリーだった。
少しばかり予定より人数が増えたので平気かなと思ったけど、
各家もお弁当を持ちこんで来ていたので量的には十分すぎるほどになった。
「お付きの方も心配でしょうから、最初に毒探知(サーチポイズン)しますね。
一応国際条約に基づく聖女認定スキルですので、
これに反応しなければ個々の毒見は不要です」
私が魔法を使うと、テーブルにのった料理は一瞬発光したけど、
毒を示す紫がかった発光は無かった。
各家が持ち込んだ料理は大陸では一般的な脂っこいお料理、
食べる前に魔法で温めるけど、いちいち毒見をしてたら脂肪が固まってしまい胸やけが酷い。
「聖女で筆頭公爵家ご令嬢でお料理が出来て性格も良くて、
お胸が大きい、神様の贔屓がひどすぎます」
「えっとマリーさん、胸はあれですけど、
脂肪が付きやすい体質で少し前まで凄い惨状だったのです」
「申し訳ありませんリーナ様、
痩せたくても食べ物が無味か脂っこい物のしか無くて、
以前ダイエットし過ぎで貧血で倒れていらい食事を抜くと怒られてしまうのです」
私の目はチランと光った。
「脂っこいお料理は食べたくない、でもそんな味付けしかない。
そんなお悩みを持っているご令嬢は多いですよね。
今回持ち込んだお料理、そんな貴方のお悩みを解決します」
「え、本当ですか」
「はい、生野菜はビタミンも多く、お腹も一杯になりますけど、
生の野菜は食べ続けるのが辛い、そんな貴方にリーナ特性のパンピーノンオイル、
お野菜が非常に美味しく食べられます」
「まあ、凄い!!」
「さらにさらに、お野菜だけではちょっとね、
力こそパワーとお考えのご令嬢にピッタリなのが、
赤身肉中心の肉料理にトマトソースをかけたハンバーグもお持ちしました」
「え、ホント?食べちゃう、私食べちゃうわ」
「でもお高いのでしょう?」
「今ならご自宅で作れる料理のレシピをお付けして、
難しいドレッシングは、個人で消費される分には無料。
定期的に量が必要な場合もお求になりやすいお値段で販売致します」
「キャー、素敵!!」
唖然とする男性人の前で私はやりきった。
私やったわ、パパネットだけやの社長にも負けない!!
いつも如く前置きは長かったけど、こうして交流会は始まった。
食事する場所は、大、中、小それぞれが何部屋か用意されていて、
私達は、十人用の中部屋を使う事になっている。
十人ってクラス全員呼んで丁度よい大きさなのだけど、
小部屋は、四人部屋だし、大部屋は部屋数も少なく多人数様なので、
消去法として、中部屋となった。
事前の予約が必要らしいのだけど、
ジーク様が一年間分抑えてくれているらしい、
出来るだけ多くの人に新しい調味料や食材を食べて貰い、
食文化を広げたい私には丁度良かった。
アメニティグッズは、スノー様と私のママンが監修しているので、
私は新商品開発部門長ただしボッチの役を仰せつかっている。
美に対する執着は、古今東西同じらしく、小娘の私は逆らえないのだ、
もの凄くシビアな世界なのだ。
それとは別に、ジーク様のお家の使用人の人達と、
チーム食いしん坊を結成している。
①私が代表的なサンプル料理とレシピを作る
②ジーク邸内で広める
③好評なら領内に広める、現在アンテナショップ作成中
④王都で広める、年数回ほど各領参加の料理大会を開催する
⑤優勝料理を外交の場で振るまい世界に広める
国王とのコンタクトが取れていないし、まだアンテナショップを作成中なので
計画全体として、③止まりだ。
それとは別に私が学園内で広めれば、
各領のご子息ご令嬢が勝手に国内は広めてくれるだろう。
「エレオーレさん、紅茶お願いします」
「分かった」
「アンドレさんは、私が出した料理をならべてって下さいね」
「はい」
「ちょっと、リーナさん、私達の侍女がやりますわよ、
女性陣で一番序列が高いリーナさんに色々やって貰うと、気がきじゃないわ」
マリーさんも恐縮して首をブンブン縦にふっている。
「出しているだけだから気にしないで、
それにこの中で一番女性序列が高いのは、エレオーレさんですよ。
なにせエルフ族の王族ですので」
「何故歴史あるエルフ族の王族が侍女をされてるんですか!!」
「...聞かないであげて下さい」
さくらさんのご先祖とさくらさん自身に多大な恩があり、
以前冒険者パーティーでも仲間だったエレオーレさんは、
本気モードのさくらさんには逆らえないのです。
エレオーレさん自身も内向的なエルフ族の中では、
変わっている人で人間を種族としては好いてはいないけど、
個人として認めてる人には、濃いくらいにフレンドリーだった。
少しばかり予定より人数が増えたので平気かなと思ったけど、
各家もお弁当を持ちこんで来ていたので量的には十分すぎるほどになった。
「お付きの方も心配でしょうから、最初に毒探知(サーチポイズン)しますね。
一応国際条約に基づく聖女認定スキルですので、
これに反応しなければ個々の毒見は不要です」
私が魔法を使うと、テーブルにのった料理は一瞬発光したけど、
毒を示す紫がかった発光は無かった。
各家が持ち込んだ料理は大陸では一般的な脂っこいお料理、
食べる前に魔法で温めるけど、いちいち毒見をしてたら脂肪が固まってしまい胸やけが酷い。
「聖女で筆頭公爵家ご令嬢でお料理が出来て性格も良くて、
お胸が大きい、神様の贔屓がひどすぎます」
「えっとマリーさん、胸はあれですけど、
脂肪が付きやすい体質で少し前まで凄い惨状だったのです」
「申し訳ありませんリーナ様、
痩せたくても食べ物が無味か脂っこい物のしか無くて、
以前ダイエットし過ぎで貧血で倒れていらい食事を抜くと怒られてしまうのです」
私の目はチランと光った。
「脂っこいお料理は食べたくない、でもそんな味付けしかない。
そんなお悩みを持っているご令嬢は多いですよね。
今回持ち込んだお料理、そんな貴方のお悩みを解決します」
「え、本当ですか」
「はい、生野菜はビタミンも多く、お腹も一杯になりますけど、
生の野菜は食べ続けるのが辛い、そんな貴方にリーナ特性のパンピーノンオイル、
お野菜が非常に美味しく食べられます」
「まあ、凄い!!」
「さらにさらに、お野菜だけではちょっとね、
力こそパワーとお考えのご令嬢にピッタリなのが、
赤身肉中心の肉料理にトマトソースをかけたハンバーグもお持ちしました」
「え、ホント?食べちゃう、私食べちゃうわ」
「でもお高いのでしょう?」
「今ならご自宅で作れる料理のレシピをお付けして、
難しいドレッシングは、個人で消費される分には無料。
定期的に量が必要な場合もお求になりやすいお値段で販売致します」
「キャー、素敵!!」
唖然とする男性人の前で私はやりきった。
私やったわ、パパネットだけやの社長にも負けない!!
いつも如く前置きは長かったけど、こうして交流会は始まった。
0
お気に入りに追加
304
あなたにおすすめの小説
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
逆行転生した悪役令嬢だそうですけれど、反省なんてしてやりませんわ!
九重
恋愛
我儘で自分勝手な生き方をして処刑されたアマーリアは、時を遡り、幼い自分に逆行転生した。
しかし、彼女は、ここで反省できるような性格ではなかった。
アマーリアは、破滅を回避するために、自分を処刑した王子や聖女たちの方を変えてやろうと決意する。
これは、逆行転生した悪役令嬢が、まったく反省せずに、やりたい放題好き勝手に生きる物語。
ツイッターで先行して呟いています。
転生できる悪役令嬢に転生しました。~執着婚約者から逃げられません!
九重
恋愛
気がつけば、とある乙女ゲームの悪役令嬢に転生していた主人公。
しかし、この悪役令嬢は十五歳で死んでしまう不治の病にかかった薄幸な悪役令嬢だった。
ヒロインをいじめ抜いたあげく婚約者に断罪され、心身ともに苦しみ抜いて死んでしまう悪役令嬢は、転生して再び悪役令嬢――――いや悪役幼女として活躍する。
しかし、主人公はそんなことまっぴらゴメンだった。
どうせ転生できるならと、早々に最初の悪役令嬢の人生から逃げだそうとするのだが……
これは、転生できる悪役令嬢に転生した主人公が、執着婚約者に捕まって幸せになる物語。
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
《完結》国を追放された【聖女】は、隣国で天才【錬金術師】として暮らしていくようです
黄舞
恋愛
精霊に愛された少女は聖女として崇められる。私の住む国で古くからある習わしだ。
驚いたことに私も聖女だと、村の皆の期待を背に王都マーベラに迎えられた。
それなのに……。
「この者が聖女なはずはない! 穢らわしい!」
私よりも何年も前から聖女として称えられているローザ様の一言で、私は国を追放されることになってしまった。
「もし良かったら同行してくれないか?」
隣国に向かう途中で命を救ったやり手の商人アベルに色々と助けてもらうことに。
その隣国では精霊の力を利用する技術を使う者は【錬金術師】と呼ばれていて……。
第五元素エーテルの精霊に愛された私は、生まれた国を追放されたけれど、隣国で天才錬金術師として暮らしていくようです!!
この物語は、国を追放された聖女と、助けたやり手商人との恋愛話です。
追放ものなので、最初の方で3話毎にざまぁ描写があります。
薬の効果を示すためにたまに人が怪我をしますがグロ描写はありません。
作者が化学好きなので、少し趣味が出ますがファンタジー風味を壊すことは無いように気を使っています。
他サイトでも投稿しています。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
冤罪で処刑されたら死に戻り、前世の記憶が戻った悪役令嬢は、元の世界に帰る方法を探す為に婚約破棄と追放を受け入れたら、伯爵子息様に拾われました
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
ワガママ三昧な生活を送っていた悪役令嬢のミシェルは、自分の婚約者と、長年に渡っていじめていた聖女によって冤罪をでっちあげられ、処刑されてしまう。
その後、ミシェルは不思議な夢を見た。不思議な既視感を感じる夢の中で、とある女性の死を見せられたミシェルは、目を覚ますと自分が処刑される半年前の時間に戻っていた。
それと同時に、先程見た夢が自分の前世の記憶で、自分が異世界に転生したことを知る。
記憶が戻ったことで、前世のような優しい性格を取り戻したミシェルは、前世の世界に残してきてしまった、幼い家族の元に帰る術を探すため、ミシェルは婚約者からの婚約破棄と、父から宣告された追放も素直に受け入れ、貴族という肩書きを隠し、一人外の世界に飛び出した。
初めての外の世界で、仕事と住む場所を見つけて懸命に生きるミシェルはある日、仕事先の常連の美しい男性――とある伯爵家の令息であるアランに屋敷に招待され、自分の正体を見破られてしまったミシェルは、思わぬ提案を受ける。
それは、魔法の研究をしている自分の専属の使用人兼、研究の助手をしてほしいというものだった。
だが、その提案の真の目的は、社交界でも有名だった悪役令嬢の性格が豹変し、一人で外の世界で生きていることを不審に思い、自分の監視下におくためだった。
変に断って怪しまれ、未来で起こる処刑に繋がらないようにするために、そして優しいアランなら信用できると思ったミシェルは、その提案を受け入れた。
最初はミシェルのことを疑っていたアランだったが、徐々にミシェルの優しさや純粋さに惹かれていく。同時に、ミシェルもアランの魅力に惹かれていくことに……。
これは死に戻った元悪役令嬢が、元の世界に帰るために、伯爵子息と共に奮闘し、互いに惹かれて幸せになる物語。
⭐︎小説家になろう様にも投稿しています。全話予約投稿済です⭐︎
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる