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41.お宝鑑定 聖女リリーナ
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聖女リリーナは手に入れた品々に満足げに見ていた。
一番手に入れたかったのは何といっても高級食料。
最近碌なものを食べて居なかったので絶対に譲れない物だった。
ダンが遠慮してチビチビ食べていたので私が遠慮なく頂いた。
レディーファーストよね、やっぱり。
次に魔法のカーペット、森の中をヒールで歩き回るなんてうんざりする。
普通男性人がお姫様抱っこする場面なのに、男どもは素振りも見せない。
魔法のカーペットは、高低差には弱いみたいだけど、
川原沿いを移動する分には問題ない。
移動速度も早いし運搬も出来る。
私の名前で登録したから、好きな時に使える。
宝石類に関しては、国から私が持ってきた物は、船が沈んだ際に持ち出せなかった。
この機会を逃せば二度とアクセサリーなんて手に入らないし自分にこそ相応しい。
しかも宝石類の中に呪われたティアラがあった。
これは乙女ゲームに設定上はあったが入手できないアイテム。
実際にはティアラが呪われているというより、
ティアラを飾っている豆粒ほどの黒い宝石が呪いの根元。
この宝石は魂の牢獄と呼ばれていて、
魂を閉じ込める性質をもち、閉じ込められた魂は年月により消滅するか、
身代わりの魂を封じ込めるかしないと開放できない。
ゲーム内では、人物の入れ替わりに使えるアイテムだと説明にあったが、
不気味なので極力自分では使いたくない。
最終的にあの女に負けそうになったら、一発逆転であの女の体を乗っ取り、
全部奪える切札として念の為に取っておく。
豪華なドレスと下着なんかも入ってたんだけど、どうも趣味がババ臭いのよね。
生地は良いんだけど色もデザインもはっきり言って地味の一言に尽きる。
まああの女に渡すくらいならいいか、私の手持ちのドレスもなかったしね。
あの民族衣装のようなみっともない服も、あの女に囚人服をずっと着させたかったから、
本当は渡したくは無かったけど下がズボンのみっともない服だから我慢した。
そんな事を考えてたら、ハーレックがいきなり文句を言ってきた。
最近あんまりかまってあげてなかったから寂しくなったのかしら。
「リリーナ、お前ダンの分の食料も食べたと言うのは本当か」
「ええ本当よ、ぜんぜん食べないから、嫌いなのかと思って」
「お前が無計画に食べすぎてるだけだ、後何で肉以外を捨てるんだ」
「はぁ?何王太子の癖にけち臭いこといってるのよ、
私は人参もピーマンも椎茸も嫌いなの、知ってるでしょ」
「お前大概にしろ!!」
「殿下良いのです、私が我慢すれば良い事です」
「もう良い、残りは俺が管理する、ダンの分はリリーナの分から補填する」
「…どうぞ」
あらかた美味い肉は食べたし、
残ってるのは対したこと無い物だから好きにすれば良い。
それにしても、この王太子セコいわね、転生前のオカンみたい。
何で乙女ゲームのヒロインの私がピーマン残して文句言われてるのよ。
やっぱりデューク様よね。
元々陰りがあったんだけど、
この前あった時は野性味がまして堪らなかったわ。
胸元が開いてるシャツの威力が半端ないわね、
朝も早かったから寝起きかも知れない。
早く馬鹿女から離さないと危険よね。
私の能力の魅力をかけるにも、ある程度時間がかかるから、何か手を考えないと。
色々妄想して飽きたのか、聖女は眠りに落ちた。
遠くで、何で肉だけ無いんだとか叫び声が聞こえた。
…本当にセコいわね。
一番手に入れたかったのは何といっても高級食料。
最近碌なものを食べて居なかったので絶対に譲れない物だった。
ダンが遠慮してチビチビ食べていたので私が遠慮なく頂いた。
レディーファーストよね、やっぱり。
次に魔法のカーペット、森の中をヒールで歩き回るなんてうんざりする。
普通男性人がお姫様抱っこする場面なのに、男どもは素振りも見せない。
魔法のカーペットは、高低差には弱いみたいだけど、
川原沿いを移動する分には問題ない。
移動速度も早いし運搬も出来る。
私の名前で登録したから、好きな時に使える。
宝石類に関しては、国から私が持ってきた物は、船が沈んだ際に持ち出せなかった。
この機会を逃せば二度とアクセサリーなんて手に入らないし自分にこそ相応しい。
しかも宝石類の中に呪われたティアラがあった。
これは乙女ゲームに設定上はあったが入手できないアイテム。
実際にはティアラが呪われているというより、
ティアラを飾っている豆粒ほどの黒い宝石が呪いの根元。
この宝石は魂の牢獄と呼ばれていて、
魂を閉じ込める性質をもち、閉じ込められた魂は年月により消滅するか、
身代わりの魂を封じ込めるかしないと開放できない。
ゲーム内では、人物の入れ替わりに使えるアイテムだと説明にあったが、
不気味なので極力自分では使いたくない。
最終的にあの女に負けそうになったら、一発逆転であの女の体を乗っ取り、
全部奪える切札として念の為に取っておく。
豪華なドレスと下着なんかも入ってたんだけど、どうも趣味がババ臭いのよね。
生地は良いんだけど色もデザインもはっきり言って地味の一言に尽きる。
まああの女に渡すくらいならいいか、私の手持ちのドレスもなかったしね。
あの民族衣装のようなみっともない服も、あの女に囚人服をずっと着させたかったから、
本当は渡したくは無かったけど下がズボンのみっともない服だから我慢した。
そんな事を考えてたら、ハーレックがいきなり文句を言ってきた。
最近あんまりかまってあげてなかったから寂しくなったのかしら。
「リリーナ、お前ダンの分の食料も食べたと言うのは本当か」
「ええ本当よ、ぜんぜん食べないから、嫌いなのかと思って」
「お前が無計画に食べすぎてるだけだ、後何で肉以外を捨てるんだ」
「はぁ?何王太子の癖にけち臭いこといってるのよ、
私は人参もピーマンも椎茸も嫌いなの、知ってるでしょ」
「お前大概にしろ!!」
「殿下良いのです、私が我慢すれば良い事です」
「もう良い、残りは俺が管理する、ダンの分はリリーナの分から補填する」
「…どうぞ」
あらかた美味い肉は食べたし、
残ってるのは対したこと無い物だから好きにすれば良い。
それにしても、この王太子セコいわね、転生前のオカンみたい。
何で乙女ゲームのヒロインの私がピーマン残して文句言われてるのよ。
やっぱりデューク様よね。
元々陰りがあったんだけど、
この前あった時は野性味がまして堪らなかったわ。
胸元が開いてるシャツの威力が半端ないわね、
朝も早かったから寝起きかも知れない。
早く馬鹿女から離さないと危険よね。
私の能力の魅力をかけるにも、ある程度時間がかかるから、何か手を考えないと。
色々妄想して飽きたのか、聖女は眠りに落ちた。
遠くで、何で肉だけ無いんだとか叫び声が聞こえた。
…本当にセコいわね。
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