22 / 24
第22話 不法投棄
しおりを挟む
男は地域のゴミ当番であった。
数ヶ月に一度の頻度で一週間の当番となる。
何もなければゴミ出しの日にゴミ収集カゴを畳むという簡単な仕事である。
男が朝ゴミ捨てに行くとカラスがゴミを狙っているのに気付く。
カラスは賢くカゴの隙間からゴミ袋を破りちらかしてしまうのだ。
そうなると掃除する羽目になり男の仕事が増えてしまう。
男はそれを回避する為、眼力と手ぶりでカラスを追い出す事に成功する。
それに満足した男であったが
ゴミを捨てると、ふとごみ収集カゴの横にある物に気づく。
テレビ台のような大きな粗大ゴミが捨てられていた。
ざっと見ても粗大ゴミの収集シールは貼られていないように見える。
たまにある不法投棄であった。
粗大ゴミは事前に自治体に連絡した後、事前に合意した日時と場所に収集シールを貼った状態で出さなければならない。
男の住む自治体では名前かイニシャルまでシールに記載が求められる。
誰しもこの手続きは面倒であるが、守らなければならないルールである。
粗大ゴミを突き返してやりたいが誰が出したのかが分からない。
男は家に戻りながら憤る。
なぜ誰か分からないようにしてまで不法投機してしまうのか!
ゴミを本人の家に戻せ!
捨てた奴の家はゴミだらけになれ!
心の中で悪態をついた男は一旦忘れようと考えた。
ゴミ回収者が恐らく何か書いた上で回収せずに戻すので、それから班長に連絡して回収依頼をする流れを想定しておく。
次の日男は確認したが、不法投棄された粗大ゴミは既に無かった。
恐らく回収されたか、誰か持っていったのかもしれない。
男は何もしなくて良い事に満足して家に戻った。
何週間か後の地方紙に、ある時急にゴミ屋敷となった不思議な家の記事が紙面の隅に載るのであった。
ーーーーー
2023年は不定期更新となります。
(週一くらいを想定)
ーーーーー
ファンタジー小説も書いています。
「半神の守護者」
※目次の下のフリースペースにリンクを置いています。
数ヶ月に一度の頻度で一週間の当番となる。
何もなければゴミ出しの日にゴミ収集カゴを畳むという簡単な仕事である。
男が朝ゴミ捨てに行くとカラスがゴミを狙っているのに気付く。
カラスは賢くカゴの隙間からゴミ袋を破りちらかしてしまうのだ。
そうなると掃除する羽目になり男の仕事が増えてしまう。
男はそれを回避する為、眼力と手ぶりでカラスを追い出す事に成功する。
それに満足した男であったが
ゴミを捨てると、ふとごみ収集カゴの横にある物に気づく。
テレビ台のような大きな粗大ゴミが捨てられていた。
ざっと見ても粗大ゴミの収集シールは貼られていないように見える。
たまにある不法投棄であった。
粗大ゴミは事前に自治体に連絡した後、事前に合意した日時と場所に収集シールを貼った状態で出さなければならない。
男の住む自治体では名前かイニシャルまでシールに記載が求められる。
誰しもこの手続きは面倒であるが、守らなければならないルールである。
粗大ゴミを突き返してやりたいが誰が出したのかが分からない。
男は家に戻りながら憤る。
なぜ誰か分からないようにしてまで不法投機してしまうのか!
ゴミを本人の家に戻せ!
捨てた奴の家はゴミだらけになれ!
心の中で悪態をついた男は一旦忘れようと考えた。
ゴミ回収者が恐らく何か書いた上で回収せずに戻すので、それから班長に連絡して回収依頼をする流れを想定しておく。
次の日男は確認したが、不法投棄された粗大ゴミは既に無かった。
恐らく回収されたか、誰か持っていったのかもしれない。
男は何もしなくて良い事に満足して家に戻った。
何週間か後の地方紙に、ある時急にゴミ屋敷となった不思議な家の記事が紙面の隅に載るのであった。
ーーーーー
2023年は不定期更新となります。
(週一くらいを想定)
ーーーーー
ファンタジー小説も書いています。
「半神の守護者」
※目次の下のフリースペースにリンクを置いています。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
❤️レムールアーナ人の遺産❤️
apusuking
SF
アランは、神代記の伝説〈宇宙が誕生してから40億年後に始めての知性体が誕生し、更に20億年の時を経てから知性体は宇宙に進出を始める。
神々の申し子で有るレムルアーナ人は、数億年を掛けて宇宙の至る所にレムルアーナ人の文明を築き上げて宇宙は人々で溢れ平和で共存共栄で発展を続ける。
時を経てレムルアーナ文明は予知せぬ謎の種族の襲来を受け、宇宙を二分する戦いとなる。戦争終焉頃にはレムルアーナ人は誕生星系を除いて衰退し滅亡するが、レムルアーナ人は後世の為に科学的資産と数々の奇跡的な遺産を残した。
レムールアーナ人に代わり3大種族が台頭して、やがてレムルアーナ人は伝説となり宇宙に蔓延する。
宇宙の彼方の隠蔽された星系に、レムルアーナ文明の輝かしい遺産が眠る。其の遺産を手にした者は宇宙を征するで有ろ。但し、辿り付くには3つの鍵と7つの試練を乗り越えねばならない。
3つの鍵は心の中に眠り、開けるには心の目を開いて真実を見よ。心の鍵は3つ有り、3つの鍵を開けて真実の鍵が開く〉を知り、其の神代記時代のレムールアーナ人が残した遺産を残した場所が暗示されていると悟るが、闇の勢力の陰謀に巻き込まれゴーストリアンが破壊さ
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
惑星保護区
ラムダムランプ
SF
この物語について
旧人類と別宇宙から来た種族との出来事にまつわる話です。
概要
かつて地球に住んでいた旧人類と別宇宙から来た種族がトラブルを引き起こし、その事が発端となり、地球が宇宙の中で【保護区】(地球で言う自然保護区)に制定され
制定後は、他の星の種族は勿論、あらゆる別宇宙の種族は地球や現人類に対し、安易に接触、交流、知能や技術供与する事を固く禁じられた。
現人類に対して、未だ地球以外の種族が接触して来ないのは、この為である。
初めて書きますので読みにくいと思いますが、何卒宜しくお願い致します。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる