想像力豊かな俺が最強!?

鯨猫

文字の大きさ
上 下
3 / 23
一章

2話 魔法

しおりを挟む
「はううう…疲れました…」
どうやら魔力切れらしい。
魔法は使用の代償として魔力を消費する。
どうやら身体の中に循環している魔力には限りがあるため一度にたくさんの魔法を使うと体力切れのような疲労感に襲われるらしい。
お疲れ様ですといった意味をこめて俺の隣にぐでーんと横たわったシャオンの頭をポンポンと撫でる。
「ふぁぁぁぁ…」
シャオンは大きく口を開けて欠伸をした。
そしてそのまま俺の隣で寝始めた。
(後で怒られても知らんぞ…)
俺は溜息をついて立つ練習を再開した。


5分後、シャオンを探しにきたメイド長のヤナさんに引き摺られていくシャオンの姿があったとか。
閑話休題それはそれとして
最初は体が思い通りに動かなかった俺も今ではだいぶ歩けるようになってきた。
普通の赤子より幾ばくか早く成長出来ているのだろう。一応喋ろうと思えば喋れるし。
さて、じゃあ次は…。



__________________________
あの方…ライ様は随分と不思議なお方だと私、ヤナ=クロイツェンは思っています。
何故ならまだ1歳になっていないというのにこちらの言葉をまるで理解している様な言動をとるのです。
その事をシャオンに話すと笑って
「ライ様はすごいお方ですから。きっと大きくなったらとんでもないことをなさる気がします」
と言っていた。
「私は今からライ様の将来が楽しみです」
「…そうですね。あの方が何になるのか…私も楽しみです」
私達はふふっと笑うと、
「…それはそれとして、あなたがライ様の隣で寝ていたのは私の職務上罰を与えなきゃいけないのですが…言い訳は?」
「ええ!?」
「ないようなのであなたはこれから屋敷内の全トイレ掃除を命じます」
「そ、そんな!このお屋敷にトイレが幾つあると…」
私は更ににこりと笑って続ける。
「いいから今すぐ取り掛かりなさい。いいですね?」
「はい!」
シャオンは体を震わせながら全力で廊下を走っていった。
「廊下は走らず静かに歩く!!」
「はぁぁい!!」


シャオンに掃除をさせているうちにライ様の様子を見ようとお部屋に向かうと反対側から執事服を着た男が向かってくるのに気がつく。
「あ、リーアク」
「ヤナさん。ヤナさんもライ様の様子を?」
「ええ。リーアクもですか?」
私がそう尋ねるとリーアク=シェルトは頷く。
彼はこの家の料理人兼ライ様の世話係であり、彼の作る料理は非常に好評なのである。
ライ様の部屋の扉をノックして私達は部屋の中へと入った。
そして、有り得ないものを見た。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

転生しても山あり谷あり!

tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」 兎にも角にも今世は “おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!” を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?

世界樹を巡る旅

ゴロヒロ
ファンタジー
偶然にも事故に巻き込まれたハルトはその事故で勇者として転生をする者たちと共に異世界に向かう事になった そこで会った女神から頼まれ世界樹の迷宮を攻略する事にするのだった カクヨムでも投稿してます

転移ですか!? どうせなら、便利に楽させて! ~役立ち少女の異世界ライフ~

ままるり
ファンタジー
女子高生、美咲瑠璃(みさきるり)は、気がつくと泉の前にたたずんでいた。 あれ? 朝学校に行こうって玄関を出たはずなのに……。 現れた女神は言う。 「あなたは、異世界に飛んできました」 ……え? 帰してください。私、勇者とか聖女とか興味ないですから……。 帰還の方法がないことを知り、女神に願う。 ……分かりました。私はこの世界で生きていきます。 でも、戦いたくないからチカラとかいらない。 『どうせなら便利に楽させて!』 実はチートな自称普通の少女が、周りを幸せに、いや、巻き込みながら成長していく冒険ストーリー。 便利に生きるためなら自重しない。 令嬢の想いも、王女のわがままも、剣と魔法と、現代知識で無自覚に解決!! 「あなたのお役に立てましたか?」 「そうですわね。……でも、あなたやり過ぎですわ……」 ※R15は保険です。 ※小説家になろう様、カクヨム様でも連載しております。

伯爵家の三男は冒険者を目指す!

おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました! 佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。 彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった... (...伶奈、ごめん...) 異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。 初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。 誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。 1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。

だって私、悪役令嬢なんですもの(笑)

みなせ
ファンタジー
転生先は、ゲーム由来の異世界。 ヒロインの意地悪な姉役だったわ。 でも、私、お約束のチートを手に入れましたの。 ヒロインの邪魔をせず、 とっとと舞台から退場……の筈だったのに…… なかなか家から離れられないし、 せっかくのチートを使いたいのに、 使う暇も無い。 これどうしたらいいのかしら?

魔物の装蹄師はモフモフに囲まれて暮らしたい ~捨てられた狼を育てたら最強のフェンリルに。それでも俺は甘やかします~

うみ
ファンタジー
 馬の装蹄師だった俺は火災事故から馬を救おうとして、命を落とした。  錬金術屋の息子として異世界に転生した俺は、「装蹄師」のスキルを授かる。  スキルを使えば、いつでもどこでも装蹄を作ることができたのだが……使い勝手が悪くお金も稼げないため、冒険者になった。  冒険者となった俺は、カメレオンに似たペットリザードと共に実家へ素材を納品しつつ、夢への資金をためていた。  俺の夢とは街の郊外に牧場を作り、動物や人に懐くモンスターに囲まれて暮らすこと。  ついに資金が集まる目途が立ち意気揚々と街へ向かっていた時、金髪のテイマーに蹴飛ばされ罵られた狼に似たモンスター「ワイルドウルフ」と出会う。  居ても立ってもいられなくなった俺は、金髪のテイマーからワイルドウルフを守り彼を新たな相棒に加える。  爪の欠けていたワイルドウルフのために装蹄師スキルで爪を作ったところ……途端にワイルドウルフが覚醒したんだ!  一週間の修行をするだけで、Eランクのワイルドウルフは最強のフェンリルにまで成長していたのだった。  でも、どれだけ獣魔が強くなろうが俺の夢は変わらない。  そう、モフモフたちに囲まれて暮らす牧場を作るんだ!

婚約破棄されたので歴代最高の悪役令嬢になりました

Ryo-k
ファンタジー
『悪役令嬢』 それすなわち、最高の貴族令嬢の資格。 最高の貴族令嬢の資格であるがゆえに、取得難易度もはるかに高く、10年に1人取得できるかどうか。 そして王子から婚約破棄を宣言された公爵令嬢は、最高の『悪役令嬢』となりました。 さらに明らかになる王子の馬鹿っぷりとその末路――

処理中です...