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03話
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結婚式はつつがなく終わった。
誓いのキスをする際に私がしゃがまないといけなかった点を除けば。
彼の身長は私の肩にも届かない。
これから成長するとしても私より高くはならないだろう。
結婚式後は1ヵ月の間城の一番奥からしか行けない高台にある離宮で過ごすことになる。
その間の女王代行は娘が行い、私しか判断できない案件は当然遣いの者が走って来る。
初夜は、私が初めてではあまりに可哀そうだからと選りすぐった美女数名を連れて来ようとした。
しかし彼にベッドに押し倒されてしまう。
「落ち着いて。クルス。今若い娘を連れて来るから」
「肖像画を見た瞬間からあなたと結婚したくてここまで来たのです」
「しかしあの肖像画は何年も前のもので」
「実際お会いしたあなたは肖像画よりも美しかったです!」
お世辞なのかしら?
それとも貴族としての義務感?
「もっと美しい娘達を用意してあ……んっ」
彼は強引にキスしてきた。
「誰か!」
彼は唇を離し大声を出す。
「いかがなさいましたか?」
ミアが出てきた。
「待機しているという娘達を引き上げさせろ」
「!?」
「かしこまりました」
「これで僕のことを信じてくれますか?」
「本当に初めてがこんなおばさんでいいの?」
「僕はメルデス女王が1番なんだ。メルデス女王としたい」
この子の気持ちに答えてあげるべきなのだろうか?
仮に本心じゃなかったとしてもここまで相手を気遣って言えるのは立派だし、
嫌な顔されるよりも好感が持てるのは当然だ。
「こちらへ」
彼を私の大きな胸に抱き寄せてベッドに誘う。
「メルとお呼びください」
「メル! んっ…」
彼にキスをする。
私の方から舌を入れて絡ませる。
彼の背中をさすりながら、ゆっくり…ゆっくり…舌と舌を絡ませた。
「さぁ。お脱ぎになって」
私も脱ぎながら彼を裸にしていく。
優しくすることを最優先に彼を導いていった……
目が覚めると朝だった。
私の胸の中でまだ彼は寝ている。
昨日は結局何回しただろうか?
5回? 6回?
10年振りの男性がこんな子供だなんて……
彼の髪を撫でながら昨晩の行為を思い出す。
ちゃんと出来てたかしら?
彼は満足したの?
もっと大胆にするべきだった?
あ。彼が目覚めるわね。
「おはよう」
「おはようございます」
チュッ
彼のほうから積極的にキスしてくる。
え?
まさか、このまま、また?
「ちょ、ちょっと待ってクルス」
「ごめんなさい。我慢できません」
「落ち着いて、ね」
彼が強引に体を重ねて来る。
「んっ」
仕方ないのでそのまま彼を包み込みその動きに身を委ねた。
誓いのキスをする際に私がしゃがまないといけなかった点を除けば。
彼の身長は私の肩にも届かない。
これから成長するとしても私より高くはならないだろう。
結婚式後は1ヵ月の間城の一番奥からしか行けない高台にある離宮で過ごすことになる。
その間の女王代行は娘が行い、私しか判断できない案件は当然遣いの者が走って来る。
初夜は、私が初めてではあまりに可哀そうだからと選りすぐった美女数名を連れて来ようとした。
しかし彼にベッドに押し倒されてしまう。
「落ち着いて。クルス。今若い娘を連れて来るから」
「肖像画を見た瞬間からあなたと結婚したくてここまで来たのです」
「しかしあの肖像画は何年も前のもので」
「実際お会いしたあなたは肖像画よりも美しかったです!」
お世辞なのかしら?
それとも貴族としての義務感?
「もっと美しい娘達を用意してあ……んっ」
彼は強引にキスしてきた。
「誰か!」
彼は唇を離し大声を出す。
「いかがなさいましたか?」
ミアが出てきた。
「待機しているという娘達を引き上げさせろ」
「!?」
「かしこまりました」
「これで僕のことを信じてくれますか?」
「本当に初めてがこんなおばさんでいいの?」
「僕はメルデス女王が1番なんだ。メルデス女王としたい」
この子の気持ちに答えてあげるべきなのだろうか?
仮に本心じゃなかったとしてもここまで相手を気遣って言えるのは立派だし、
嫌な顔されるよりも好感が持てるのは当然だ。
「こちらへ」
彼を私の大きな胸に抱き寄せてベッドに誘う。
「メルとお呼びください」
「メル! んっ…」
彼にキスをする。
私の方から舌を入れて絡ませる。
彼の背中をさすりながら、ゆっくり…ゆっくり…舌と舌を絡ませた。
「さぁ。お脱ぎになって」
私も脱ぎながら彼を裸にしていく。
優しくすることを最優先に彼を導いていった……
目が覚めると朝だった。
私の胸の中でまだ彼は寝ている。
昨日は結局何回しただろうか?
5回? 6回?
10年振りの男性がこんな子供だなんて……
彼の髪を撫でながら昨晩の行為を思い出す。
ちゃんと出来てたかしら?
彼は満足したの?
もっと大胆にするべきだった?
あ。彼が目覚めるわね。
「おはよう」
「おはようございます」
チュッ
彼のほうから積極的にキスしてくる。
え?
まさか、このまま、また?
「ちょ、ちょっと待ってクルス」
「ごめんなさい。我慢できません」
「落ち着いて、ね」
彼が強引に体を重ねて来る。
「んっ」
仕方ないのでそのまま彼を包み込みその動きに身を委ねた。
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