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衝撃

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血を吸わせてほしい
ときたか…
「聞きたいことが一つだけあります。いいですか?」
「は、はい。なんですか?」

僕は考えた…たくさん聞きたいことが頭に浮かんだ。例えばそれは僕が死ぬのではないかとか。けど…
「やっぱりなんでもないです。いいですよ」
それを知ったからと言って僕は断ることはない。断るわけがない。今は冷静である。これは僕の心からの意志だ。
死を拒絶するほどの生を僕は知らない
「…一つだけ注意点があります。
血を吸われると私の眷属になり、人ならざる力、異能力を手にすることになります。それは私を守るために目覚めるものです。つまり此処に住んでいただきます。それでも構いませんか?」
少し…違和感があったけれど…
「分かりました。それで君がよければ」
彼女は近づき、僕を壁に追い込んだ。
身体同士が触れる
華奢な彼女の呼吸音がよく聞こえる
僕も呼吸が落ち着かない。
荒れる息がさらに2人の鼓動を加速させる
顔が急に近づき、
スッと先に唇を奪われた
二人で見つめ合い、すぐに彼女は首筋に噛み付いた。僕はしゃがみつつ彼女を支えた。

プハぁと満足そうな彼女
魅惑的なその表情を見て僕は満足した。
「満足しました?」

「えぇ、とても」
物憂げに噛み締めるように吐いた言葉。
空気が変わった気がした
少し空いた間はまだ何かあるという確証になった。回りくどいのは苦手だからこそ。
スッと立ち上がり、伸びをする
「もしかしたら、この家に誰か住んでいましたか?」
僕は立ち上がり周りを見回す
彼女は明らかに動揺している
迷っている
そして口を開いた
「昨日殺されたの
私の姉が」
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