完結【R18】監禁調教略奪愛な夢を見たので書いてみた。

29: 羅武は綺羅と繋がった。

「はっ、はぁっ……羅武のナカ…熱い…蕩けそ……」

「が、あ"あっ！」

綺羅が嬉しそうな声をあげるが、俺はそれどころじゃない。
酸素。酸素をください。クラクラする。

ケツはなんとも言えない圧迫感があって、何か、骨盤がミシミシ言ってる気がする。痛いと思うよりは鈍くて、限りなく痛みに近い怠さみたいなのが腰を襲う。いや、これ、痛いんか、痛いんかな。

みちみちと俺のナカを切り拓いて収まった綺羅は、まるで燃えるみたいに熱くて、俺のナカでビクビクと脈打っていた。

ふーーー……。

綺羅が深く長く息を吐いて、何かに耐えている。俺は、それに呼応するみたいにゆっくりと息を吐き、叫んで暴れだしたくなるのを我慢した。

腹のナカがまるで別の生き物みたいにビクビク蠢いてて、そのせいで綺羅の形とか、熱さとか、脈打っているのとかをまざまざ感じさせられる。

「……はぁ………凄いな……羅武のナカ、ひくひくしてる。
俺のを一生懸命咥えて、形を覚えて、もっとキモチ良くしてっておねだりしてくれてる……♡」

どうやら、俺の腹のナカに綺羅を咥えた別の生き物がいるらしいな……。

ボーッとする頭でそんなことを考えつつ、何とか呼吸を整える。だが、綺羅がナカでビクビクする度に俺の体がビクビクと跳ね、呼吸が止まったりしゃっくりみたいになったりする。

「綺、羅…ナカでビクビクすんの……やめて……アァっ！」

「なら、まず……羅武がナカで俺のをぎゅうぎゅう締め付けたりぐねぐね扱いたりすんの、やめようよ……。」

自分の意思とは関係なく跳ねて呼吸を乱す体に嫌気がさして思わず言えば、何とも言えない返しが来る。

ナンて会話してんだよ、俺ら……。



「羅武、ね、そろそろ…動いて大丈夫そ…？」

綺羅の発言に、綺羅が、一旦俺が落ち着く迄待っててくれた事に気がつく。
気が付けば、呼吸も大分整っていて。

「綺羅……。」

別に、そんなに気を遣わなくても良かったのに、なんて強がったり…でも、そんな綺羅の気遣いが嬉しかったり……、気が付けば俺は綺羅の名前を呟いていた。

綺羅が、幸せそうに微笑んで、俺は手を伸ばしてその頬をそっと撫でた。

唇が、導かれる様に降りてくる。


「好きに動けよ、綺羅…。」


我ながら、可愛くない事しか言えないな……。

そんな自己嫌悪も、綺羅の動きですぐに掻き消された。