完結【R18】監禁調教略奪愛な夢を見たので書いてみた。

syarin

文字の大きさ
上 下
11 / 39

11: 羅武と今傍に居る綺羅。

しおりを挟む


「ねぇ、羅武?緋狼、緋狼って、あんなヤツの名前ばっか呼ばないでよ。
今、羅武のちんこシゴいてるのは俺だよ。綺羅だよ。」

監禁野郎が手を止めて、ぐちゃぐちゃの俺を見つめて言う。
いつの間にか、強すぎる快楽に、何かに縋りたくて緋狼の名前を呼んでいたらしい。

嫉妬の滲んだ監禁野郎の声に、少し嬉しくなる俺がいる。

「羅武が必死に縋りついてるのも、そんな羅武を抱っこしてるのも俺、綺羅だよ。ねえ、羅武。俺の名前を呼んでよ。」

お前、今初めて名前教えてくれたじゃん。
なんて、思いつつも、やっと知った監禁野郎の名前を口の中で転がす。

「…っぁ……キ、ら……綺、羅…。」

「そう。綺羅だよ。羅武。」

嬉しそうに返事をする綺羅の声が甘く蕩けそうで…、俺はそのふかふかの胸板に額をぐりぐり押し付けた。

58、59…と抜き差しとカウントが再開される。

「…ぐぅ……き、綺羅…ぁあ"あ"っ!綺羅っ!綺羅ァ!!」

「羅武……。好きだよ、羅武。俺が羅武をぐちゃぐちゃにしてあげる。」

「ぁ待てっっ~~~!!」

グチュングチュンと卑猥な音をさせて、綺羅がリズミカルにプラグを上下させ始め、俺は綺羅の腕の中で仰け反って悶えた。

トントンと奥をつつかれ、息が出来ない程、全身に快感が走る。

「羅武、羅武…!何も考えられなくしてあげる。だから、あんなヤツ忘れて…!俺を好きになってよ…、羅武!」

「ぁ"、あ"ああっ!ぐっ…綺羅っ…ぁがっ…はぁぁ"っ!き、らァ…!きら……!!」

脳味噌を貫く快感に思考が掻き消され、獣の様に吼える俺の声の隙間から、綺羅が切羽詰まった声で囁く。

心の中から、少しだけ残っていた緋狼への気持ちが、綺麗な想い出へと書き換えられていく。

快感が突き破った穴から、サラサラと洩れ出すみたいに緋狼が居なくなって、空っぽになった大きな空洞に、どんどん綺羅の言葉が入ってくる。

綺羅が甘く蕩ける様に呼ぶ俺の名前で穴が埋まっていく。

綺羅が切羽詰まった声で、愛を乞う姿で埋まっていく。



綺羅、綺羅、綺羅……………。

泣きながら、叫びながら、何度も名前を呼ぶ。

羅武、羅武、と甘い声が俺を呼び返してくれる。
ファセットだった昔のアイツとは違う……低く優しいバリトン。

羅武、と甘く呼んでくれる声が……上書きされていく……。

綺羅、と俺の舌が、縋る様に呼ぶ名前を覚えていく……。

綺羅、と呼び慣れていく……。


馬鹿な綺羅。俺なんかを好きだなんて。

不器用な綺羅。口説きたくて監禁とか頭おかしいだろ。

変な綺羅。色んなとこにキスする癖に、唇には、水や食い物を与えるって言い訳が無いとキス出来ないのか?基準が色々おかしいだろ。


腹立ち紛れに綺羅のロンTに顔を擦り付けて涙その他諸々を拭いてやる。ぐちょぐちょだ、ザマーミロ。

仕方がないな、なんて、久し振りの感情を味わいながら、綺羅の首にキスをする。
驚いて俺を見る綺羅の頬に手を添えて、その唇にキスをすれば、俺を見つめるダルブルーの瞳がじゅわりと愛しそうに蕩けて……。

俺は、その眼差しがくれる愛情を味わうようにゆっくりと瞳を閉じて、綺羅の舌を受け入れた。





しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

二本の男根は一つの淫具の中で休み無く絶頂を強いられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

処理中です...