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番外編ですよ。
4: 賢弟と、美味しき獲物たち。
しおりを挟む「遅くなりまし「あ、きたきた!さ、食べましょ♪」
手紙を夢中で読んでしまったから、少し遅くなったと謝ろうとしたけど、全然気にしてないみたいだった。
姉上…いや、キャロ姉様は僕が謝るなんて思いもしてなかったみたいできゃっきゃと手招きし、僕の声は掻き消されてしまった。
「フフフッどうかしら??最近はムンストーンのティータイムもお洒落を意識してるのよ??」
「あらまぁ、今日は一段と気合いを入れたわね……。」
「ふむ……私はいつものマドレーヌが一番だと思うんだがな…。」
「ふん、ふまうぃ。(うん、旨い。)」
キャロ姉様が得意気に言うのに母様がニコニコ頷き、父様が渋々という口振りでどんどん更に菓子を積み上げていき、兄様は……もう食べてた。早い。
「うわぁ、これは……華やかですね!美味しそうです!」
ムンストーンと言えば、茶色オンパレードだけど味は絶品!なティータイムだったけれど、今日のティータイムは何だか王都のお店みたいに華やかで、僕は思わず感嘆を洩らしていた。
薔薇、カーネーション、ラナンキュラス、色んな花のブーケ、月、星、太陽、星空、晴れの空、クリスマスリースにクリスマスツリー!
様々な色と形のデコレーションカップケーキがテーブルを彩る。
クッキーも丸型や四角のクッキーにアイシングで可愛いツリーや雪の結晶、オーナメントが描かれたり、クリスマス型の型抜きクッキーにアイシングで色付けたり、果ては、フィナンシェやマドレーヌにアイシングで細かい模様を描いたり……!
僕は綺麗な薔薇とティファニーブルーにチョコで細いラインを描いたカップケーキ、それとクリスマスツリーのカップケーキを取り、小さなオーナメント型のクッキーを数個、カップケーキのツリーに自ら飾り付けて楽しんだ。
兄様は雪だるまとクリスマスツリーとクリスマスリースと星空のカップケーキ、キャロ姉様はピンクと紫の花束のカップケーキとフィナンシェとマドレーヌ沢山とクッキー、母様はカップケーキのお花畑を皿の上に作って、父様は手当たり次第。
スパイスティーは体を芯まで温めてくれて、クッキーはサクサク、アイシングが甘くて、ケーキはバタークリームが最高の美味しさで、ケーキの部分も噛めばじゅわっとバターが染み出て、お砂糖と卵がたっぷりで…♡
「……ルト、ラインハルト、お茶のお代わりはいかが?」
ハッと気がつけば、会話に参加せず、夢中でケーキを食べてしまっていた。
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