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時は来た!断罪の卒業記念パーティー!

314: ☆蛍な派手令嬢と公爵令息の悪戯。

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「フェロー…、部屋に帰るまで待てないんだ、少し此処で悪戯をしても……?」


  は?


一瞬、何を言われたのか判らなくて固まる。

え?え、え?

何て混乱している間にさっさと植え込みを飛び越え、木陰に連れられて…。

「うぎゃぎゃ!」

気が付けば木に背を預けさせられ、ガバリとドレスを捲ったアレックスがスルリとドレスの中に潜り込んだ。

「あっ……。」

スルリ、と下着を取り払われた感覚があり、スースーするソコに何かが宛がわれる。

クリに沿うように冷たいものが当たり、思わず飛び上がるが、そんなことお構い無しにアレックスは私の太腿の付け根や腰に紐みたいなものを回して止めている感じがする。

私は、何だかドキドキしながら、モソモソと揺れるスカート部分を見つめた。
何してるか判らないって不安で、興味で、何だか凄く興奮しちゃうかも……。

「んっ!」

アレックスが最終確認とばかりに何かをクリにグリグリ押し当てて様子を見ている。

何だか嫌な予感がする。

腰に回された紐と足の付け根の紐とで突起のようなモノがクリにぴったりと固定されているようなのだ。紐は丁度、パンツがウエストと足出す所のゴム部分のみになった形状と言ったら判りやすいだろうか…。そんなので、何か固定されてる。本当に嫌な予感しかしない。

と、ピカッとドレスのスカート部分が光る。そう、丸で蛍のように。じんわりだが、真っ暗な中では酷く目立っていて。

「ぅゎ!ちょっと!アレックス!?」

私が身動ぎするとスカートがフフフ、と笑うかの様に揺れる。
逃げようにも足をしっかり抱き込まれていて私はワタワタと上半身を振るしか出来なかった。
恥ずかしくて恥ずかしくて、スカートのアレックスが居るであろう辺りをべしべしと叩くが、一向に介することなくアレックスは私の太腿を撫でながら佇んでいる。

そりゃそうか、膨らませるボーンとかが邪魔して殆ど痛くないだろうし。

と、一歩下がったらしい動きがあった。上体を出来るだけ離している……。

「ちょっと!アレックス!!今、ちょっと離れて全体的に仕上がりを確認♡とかしてるでしょ!!この……ふぎゃ!」

蹴ってやろうとした足を掴まれ、脛をベロッと舐められた。ひぇぇ。
と、モゾモゾモゾッとスカートが動き、バサッと中からアレックスが這い出してきた。すぅ~~っと冷たい風が中に入ってきて、私は慌てて捲れたスカートを手で押さえた。

ズボッと勢い良く出てきたアレックスは立ち上がって軽く服と乱れた髪を整えているが、その口には今日のためにドレスと合わせて作った私のショーツがぷらん、と下がっており…、その顔は酷く御機嫌だった。


クリスマスに泊まった宿の犬達を思い出す。
あの、貰ったおやつを咥えて、るった♪るった♪とお気に入りの場所に行こうとする大型犬の顔そのままだ。

「変態……。」

そう呟けば、ショーツをくるくるっと軽く畳んで丸めて胸ポケットに仕舞いながら、相変わらずの御機嫌スマイルで。

「フェローにだけだから、許して♡」

なんて、いつもの台詞が帰ってきて。

全くもう。


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