本編完結【R18】地味すぎる転生悪役令嬢、攻略対象と関わらずに…俺様ヤンキー公爵に絡まれる。Why?

syarin

文字の大きさ
上 下
245 / 354
豊穣祝祭期間

257: ☆令息ぶる地味令嬢とヤンキーの嗜好と視察デート。

しおりを挟む


「……レックス殿は変わった趣味をお持ちだ。」

そう返せば、後ろでゾクゾクと身震いをしたのが判った。

えー……?意外すぎてどう攻めて良いのやら……。



会話はそこで終わり、
昨日巡った村は通らずに駆け、昨日訪れなかった村を視察していく。

朝、使用人の前でマジックボックスの話をしたせいか、
昨日こっそりだったのに、今日は割と堂々と各村で、
牛乳やバターを買い付けているアレックスさん。ほくほく顔です。

まぁ、村民は現金収入に飢えてるから、良い値を付けて貰ったと、こっちもほくほく顔だけど。

そんな感じに数村廻った後、小高い丘で休憩がてら暮れ泥む領地を眺めながらお茶を飲む。

髪を解かれ、色眼鏡を外されて、
丘に座るアレックスの中にスッポリと収まるようにして座り、
ホーローのマグの中の湯気立つミルクティーを啜る。

今日の宿はどうしよう?なんて考えていたら、そっと、顔を横向けられ、口付けされる。
ふわりと風魔法がマグを近くに設置されたローテーブルに運ぶ。
甘く長い口付けに酔いしれている内に体の向きを変えられ、
とさり、と押し倒される。

いつの間にか、芝の上にマントが敷かれていた。
チュッチュッと私の額や頬、首にキスを落としたアレックスが上体を起こして嘆息する。

「ヤバイな。こうやって領地を見下ろしながら、
 女領主みたいな喋り方するフェローを組敷くと……、
 領地クニでも盗った気分だ……。」

こちらを見下ろして、うっそりと嗤うアレックスに、背筋にゾクゾクしたものが走る。

「な、何をするつもりだ…、レックス殿!」

気持ちがじりじりする。まさか、まさかだよな??
ちょ、待てよ!360度開けてる!
こないだのランドスケープ庭園処じゃない、
本物のランドスケープ、解放感、200%なんですけどぉぉぉ!?
しかも、マイホームグラウンドなんですけどぉぉぉ!?

ついっ、と黒革の手袋を噛んで外しながら、アレックスが肉食獣の様に嗤う。

「ナニって、この領地を眺めながらフェローを頂こうと思って。」

コイツ、すっかり国盗りした気分やーー!

ま、まぁ、アレックスが楽しいなら、
そーゆーごっこに付き合うのもやぶさかじゃないよ。
何だかんだ、惚れた弱みってか、なんてか、
好きな人が喜ぶなら、いっかな……ってなるし。

「フェロー?この服、破いたらダメだよな……?」

あかんに決まってるやろーー!?

「ふざけるなよ!何を考えている?!
 大体、私にこんな喋り方をさせるなら、レックス殿も
 口のきき方を考えたらどうだ?!」

「ハハ……俺のフェリシア様…!」

ワーーオ!するっと下克上モノっぽくなった!

もう、何言ってもムラムラさせるだけみたいだ。
夕陽に照らされたアメジストの瞳が妖しくて、吸い込まれそうとか思ってる内にブーツを脱がされ、スボンを脱がされ、シャツをはだけさせられる。
透けないようにと着た、ベロアのキャミソールを捲り上げられ、白地にシャンパンゴールドと薄紫のピンストライプ柄のブラを外され、共布のショーツはヒモを解かれ、スルリと奪われる。

「あ、アレックス、様……ああっ!?」

アレックスに内腿を撫でられ、思わず体を跳ねさせる。

「フフ…フェリシア様、言葉遣い、元に戻ったのでお仕置き1回確定ですね……。」

「え……?言葉遣い?あっ!ちょっ、待って…アレックス様!」

「お仕置き2回確定ですよ、フェリシア様。」

「や、そん……ふぁぁ…!」

体をまさぐりつつ、アレックスの頭が私のソコにどんどん近付いて行くのが、気が気じゃなくて……。

静かにアレックスがその後も指でカウントするのに気付かず、
私はアレックスがソコをトロトロにするまで何度もお仕置きカウントを重ねるのだった。




しおりを挟む
感想 122

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

処理中です...