236 / 354
豊穣祝祭期間
238: 暗黒微笑地味令嬢の神殿に対する嫌がらせ計画。
しおりを挟む夏休みに私が手広く儲けたのを嗅ぎ付けて、更なる寄付をー、
とか言ったり、
私宛に寄付とか、神殿入りして聖女どう?みたいな事言ってきたの後悔させてやるからな!!
今まで、各15箇所の教会が受け取ってた寄付を、
現金幾ら分なのか調べて、それと同じ金額になるように、各家から物品もしくは金銭を出して貰う。
服は仕立てずに、シャツ1枚とか服一枚分位にカットした布、糸、刺繍糸なんかをバザーに出す。
古いカーテン生地なんかも出して貰った。
仕立て屋にも金を払って生地や糸なんかを同じ要領で出して貰う。
少しは、金が回るし、生地の揃え具合とか、
仕立て屋の宣伝に少しでもなれば、なんて。
そんでもって、こっからが真骨頂。
残った予算、全ツッパで、
異世界転生恒例、祭りの屋台をやるよーー!!
ドンドンパフパフーー!!きゃー!
っても、フライドポテトと、玉子せんべい、唐揚げ、以上。
なーんーだーけーどー。ま、気にしなーい。
玉子せんべい、せんべいがないから硬いパンを薄く切ったやつに、
こっちの国らしい味のソース塗って天カスまぶして玉子乗っけて、
マヨネーズ掛けたよ。日本の味とは全然違うけど、皆美味しいって言ってから大丈夫。
私が祭りで必ず買うヤツだったから、どーーしても食べたくて、
この夏、必死に玉子の量産体制を敷きました。
この世界ね、鶏と、鶏みたいなモンスターと、エッグツリーていう、玉子を成らせる木が有ってね。
このエッグツリー農園を人雇って運営して、更に教会にもエッグツリーいっぱい寄付して植えたった。
教会併設の孤児院とかさ、祭終わっても栄養要るし?
揚げ油は獣脂とか色んな油を混ぜた。匂い消しにハーブ突っ込んで、皆で試食してみたら美味しかったからALLOK!
私1人で試食すると、ドラゴンステーキ塩で食べた事件みたいになるからね……。
獣脂余るから蝋燭とかにしてたらしい。
こっちの世界、まだあんまり皆揚げ物食べない。
王都はポテトチップス売ってるっていうのに。
だから、私は祭りで揚げ物と玉子に領民をどっぷりハマらすのだ!
てことで、バザー関連の準備は終わってるし、
獣脂とか芋とか塩とか小麦粉とか、後人手とか、
もう出して貰ったし、寄り合い要らなくね?と思うんだけど、
もしかしたら、
寄り合いや茶会で準備しながらワイワイしたかったのかな?
意外と貴族のオジオバ連中の楽しみだったのかも。
悪いことしたな。
現在、うちのチーフシェフ2人とラッセルとロッド主導で、
皆から借りた人員と神殿の神父達と孤児たちで、
芋を切ったり、天カス作ったり、マヨネーズ作ったりしてる。
この為に大型の品質保持ボックス(マジックボックスではない)を
沢山作って、領の中央辺りに大きなセントラルキッチン?倉庫?を作ったし、
各孤児院にも品質保持ボックスを寄付した。
マヨネーズが簡単に作れるバーミキサー魔道具も寄付した。
こっちは元になる回転する魔道具は、大型の船なんかに使われてるけど、バーミキサーにした人はなくて、
四年前に私が作って以来、領の人気の工業商品である。
私をそこそこの金持ちにしてくれた、思い出深い一品だ。
神父達の望み通り、今年は例年に比べて、寄付額がすんごい。
でも、大半が物納。へへへ、ザマーミロだ。
神父っても、祭当日に我が物顔で来る王都の中央神殿の豚どもの事で、
領の神殿で毎日働いて祈って孤児育ててる神父達は、物納の方が喜んでたけどね。
毎年、天下りしてきて、バザーの売上ごっそり持って帰って、
王都で豪遊してから神殿に帰る糞な神父でも、立場上逆らえないからさ。
今年は、ごっそり芋でも持って帰ると良いよ………ククク…。
5
お気に入りに追加
2,299
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。


【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる