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豊穣祝祭期間
236: ★ドキドキ地味令嬢とギリギリヤンキー。
しおりを挟むチャプチャプとお湯が揺れる音が恥ずかしい。
実家だからだろうか、妙に声を圧し殺してしまう。
前世の日本家屋と違って、堅牢で広大なムンストーン邸は、
防音に優れ、今は結界も張られて、
使用人も気配察知で事前に探査出来るというのに。
その癖、妙に興奮してしまう。
「……っは!…ふぅぅ…ぁ、ぁ、ぁぁ、はぁぁっ……ゃ、ぃっーーーー!!」
アレックスが湯の中でクリを親指で執拗に捏ね、追い詰められた私は、声を圧し殺し、バシャッと湯を蹴ってイった。
「イイコ。イクって完璧には言えてないが、
ちゃんと、イクって言いながらイこうとしてるの、可愛いよ…。
イイコには御褒美をあげないとな………。」
それなんだよね。
最近、イキそうな時に、ああイクって思うし、イクって口から出る。
躾って何?
何をどうしたらこんな風に口から出る様になるの?
いつもあんまり覚えてない時、私一体何されてるの??
キスをしながら、アレックスが侵入ってくる。
「…~~~~っっ!!」
「背徳感でゾクゾクするのか?今日は控え気味なのに、
侵入れただけでイくなんて、フェローも随分淫乱になったよな。」
イってるっていうのに、湯の浮力を利用され、侵入れたままぐるりとバックに体位を変えられる。
耳許で囁いて、嗤いながられろーっと耳を舐めるアレックスは、
何だか今日随分とワルい感じで。ゾクゾクする。
アレックスの指が口を開かせて、舌を弄ぶ。
「なぁ、少し、結界を切ってみようか……。どうする?
使用人が来るかもよ?」
!?? 変なこというから、体が跳ねる。
「ふふ……想像しちゃったか?ナカがキュンキュン締め付けたぞ?」
ぁぁぁ、嘘だろ、締めちゃった分余計に感じちゃうし。
ばか!私のばか!
「……っふぁっ……ぁ!ーーーーっ!!」
「ハハハ……またイったのか。フェローは可愛いな。
使用人に見られるかも、声を聞かれるかもって思うと、
ドキドキして、
ナカもきゅうきゅう締め付けるんだ?へーんたい♡」
「へぁぁっ……!」
誰のせいなんですかねー。と、思うものの、
想像しちゃっただけでナカが、アレックスのを必死に締め付けてしまって……。
ヤバいヤバいヤバい……声を圧し殺したいって気持ちと、
おもっきり叫んでしまいたいって気持ちがせめぎ合う。
アレックスが舌をずっと弄ぶものだから、何だか頭もぼんやりするし……。
「…っと、そろそろ、終わっとこう。」
ふわふわとした頭で快楽に翻弄されてると、アレックスがそう呟いて、
急に動きが激しくなる。
「ふぁっ、あああ……!?」
「フェロー……バッチリ結界張ってるから大丈夫だよ。
いっぱい感じて……!」
どちゅどちゅと激しい突き上げに、
バスタブの縁に掴まってひたすら快楽に押し流される。
やばい!今日、キモチイイ!
あ、あ、もう……
「あ、あれ、くすさ、ま、…も……イッ…クッ…~~~~!!」
「ハァ…俺も…。フェロー……!」
はぁはぁと、バスタブの縁に掴まって息を荒げている間に、
アレックスが魔法で速攻お湯を抜いて、辺り一面にクリンナップを掛けて、
いつもはそのままにするのが好きな癖に、
今日はナカも綺麗にして、
あっという間にホッカホカのお湯を魔法で張り、
ポチャンポチャンと入浴剤多めに入れて、かき混ぜて直ぐ溶かして
さっと服着てチュッておでこにキスして出ていった。
「??」
コンコンカチャッ
「お嬢様お帰りなさい!あら?お風呂ですか?長旅でしたものね。」
ふっくら頬がチャームポイントな侍女のエリーが、颯爽と入ってきた。
パッと浴室のドアを開けて、あら、良い香りの入浴剤ですね♪なんて言うから、
「ちょっと御褒美に2個投入してみたんだー。」
なんて返して、
まぁ、贅沢ですこと♪なんて言われて笑い合ってるけど、
ちょーーーーー心臓バクバク言ってる。
ギリギリやったやん!!
ギリギリやったやん!!!!!
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