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後期!

225: ★鈍りたい地味令嬢と感じさせたいヤンキーと過る悪戯心。

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アレックス…まだ手加減してそう……。
アレックスが本気で動ける様になる頃が怖いな……。

なんて、脳味噌の一欠片がボンヤリ考える。

「はぁ……フェロー!」

「ぁぁぁあああ!」

一回、出すぞ…と呟いて、アレックスが腰の動きを早くする。

一回!?と思いながらも、最後まで色々考えてた脳味噌の一欠片が霧散する位の快感に、飲み込まれる。

その後、多分イったアレックスが私を抱き締めて何だか言ってた気がする。
私も何か言った気がする。
でも、深い霧の向こうで起こった事の様にあやふやで。



「へっ…へぁ、ぇっ、え"ぅ!へぇう"!!んふぇ!…へえぇ…んぶ……ん"ん!」

気が付いたら、もう、私の腰はアレックスの胡座じゃなくて、
クッションの上に乗せられていた。
腰にシーツが巻き付いて、アレックスの左手が口の中の舌を弄んでる。
腰が一段高くされてるせいで、ナカのアレックスが気持ちいいところにゴリゴリと当たって、快感が脳天まで突き刺さって、全部がチカチカする。

アレックスの指が、舌を掴んで引っ張ったり撫でたりしながら、
上顎を関節で撫でる。
口が締まらないせいで涎が止めどなく溢れ、淫らな音を立てる。

「んへぁぁぁっ!ん"ん"!んぇぇ!へっ!ぇぇ"!」

アレックスの親指が不意にクリに当たる。
どうやら、片手が舌を弄って塞がっている為、
腰に巻き付けたシーツを手綱の様に持って、腰を固定されてるらしい。
シーツの手綱を握ったまま、クリをグリグリと親指で潰してくる。
抜差しされる度に親指にクリが擦れて、ガクガクと体が揺れたり仰け反ったりを繰り返す。

ちょっと前まで、イクとはどんな感覚か判らなかったが、
今又、ずぅっとイってる気がして、イクとはどんな感覚か判らなくなってきた。

これは、イクでは無かったんじゃないか……。

「ハハッ……凄いな、フェロー…ずっと、イってる。きもちい?
 フェローの、イってる顔、超、可愛いな……。」

やっぱり、イクなのか。
アレックスの言葉に自分は間違って無かったとホッとする。

少し息が上がって、余裕無さそうに喋るアレックスが嬉しくて、
シーツを握り締めて耐えていた片手をアレックスに伸ばす。

口から左手が抜けて、私の手を取って、指先にキスをしてくれた。

「フフ…俺に毎回、こんな沢山イかされて……。
 もう、フェローは俺以外に抱かれてもキモチ良くなれないかもな……。」

そういうアレックスのアメジストの瞳は独占欲にまみれていて。

アレックスの言葉の意味がじわじわと私の脳味噌の片鱗に沁みていく。

アレックス以外となんて、一生しなくていい。いらない。だから、

「ぁぁあれくす、以外、と、いっしょー、エッチ、しなくてイイ、から、
 も、無理ィ!あ、アッ!ハァン!死んじゃう!
 アアア!イッーーーー!!」

もう少し、鈍くなりたい。でないとしんじゃう。

「フェロー……!…させない!俺以外となんて、絶対させないよ…。
 だから、もっと、俺で、感じて……!!」

アレックスの動きが激しくなる。
手綱で、腰の角度を一番キモチイイ角度に微調整して固定され、
左手がクリを執拗に摘まんで引っ張って擦って押し潰す。

止めて欲しくて手を伸ばせば、支えを無くした上体が沈み、逃せない快楽が凄まじい絶頂の嵐となる。

「はぁぁっ!あれ!くす!ダ、メェ!も、アアア!それ、アッ!ッ!??ーー!!」

やめてと必死でイヤイヤすれば、アレックスは私の腰を両手で確りと抱えて重心を後ろにずらした。

腰だけアレックスに抱かれて宙に浮いてる状況で、ブリッジになりかけながら、上体を支えようとベッドに手をついてからだに力を入れれば、お腹に力をいれてしまったせいか、更に鮮烈にアレックスを感じる。

腹筋が、悲鳴を上げるようにヒクつく。少しでも上手く、腕で支えようと身を捩ればまた違うところに当たって。
結局、傍目から見たら只身を捩ってヨガってる様にしか見えないだろう。

「はぁぁっ!あれ!く!す!ぁぁ!も、たす……!!」

せめて、アレックスの首に縋り付けたら、駅弁体位になって、
まだ、落ち着くかもしれない。
必死に身を捩ってアレックスに手を伸ばす。

「ハッ…ハァァ……フェロー……凄い…ナカ、めちゃくちゃな動きして……くっ……搾り取られ…そう……!」

「や……ぁぁ!も、無理ィ!……アッアッアーーー……!!」

「ハッ…フェロー……も、いい?……」

アレックスが蕩けた瞳で、請うようにこっちを見つめてくる。
その瞬間、
ほんの一瞬、
本当にほんの一瞬、

以前、次はイクなって言ってやろう…と思ったのが、頭をよぎった。

察しがいいアレックスは私の瞳の揺らぎを見逃さなかった。



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