201 / 354
後期!
202: ★自爆した地味令嬢はヤンキーと後半戦におののく。
しおりを挟むハァハァと荒い息をつきながら、アレックスが私を抱き締める。
ドコドコいう心臓の音が2つに増えて、ふふっと笑みが漏れる。
何か幸せ。
こうやってギュッてしてるだけで、何も要らなくなってく。
体はだるく、
意識は今にも沈みそうで、
重ーい目蓋がゆっくり視界を遮ってい…んっ!?
ナカでアレックスがピクンっと跳ねて、
沈み行く意識が一瞬留められる。
と、アレックスが、
抱き締めた私の耳をモゾモゾチャプチャプと舐めて甘噛みしだす。
耳許でハァハァ言われる荒い息を快感に変わるというのに、
そんな風に食べられたら堪ったもんじゃない。
こちとら、散々イカされまくって、超敏感肌ですよ?
殆んど動かない体に鞭打って抵抗を示すも、反対側の耳も、
もしゃもしゃと指が這って、にっちもさっちも行かなくなってきた。
ナカのアレックスが、ピクピクヒクヒクと跳ねながら……
大きくなってるですと??!
えっ!
えっ!!!
何か結構長時間色々されたと思うんだけど……、アレックス、疲れてないの??
「フェロー……さっき、凄く可愛かった……。」
「…んぁぁ……っ……」
グン!とナカのアレックスが質量を増し、ゆるゆる動き始める。
思い出したんだ。
アレックスってば、今、さっきの私の事思い出して下半身が反応したんだ……。
そう思うと、何だか急に、
嬉しいような恥ずかしいような照れるような感情が、
こっちも、下っ腹に直結してしまい、ナカがキュンキュンお返事を返してしまう。
ぅゎぉ、恥。なんということだ。
しかし、思い出せ私の下っ腹!私のライフはもう、ゼロだ!
「…はぁっ…くっ!……フェロー、イったばっかだから、そんな、ちゅぱちゅぱ、しゃぶられると……!」
なぬ!??
男の子も、イったばっかはビンカンなの?!
普段じゃ考えられないような、可愛いアレックスに、
途端に元気になる。
アレックスの首に絡み付いて、何とか上体を起こすと、
喰らいつくようにアレックスを見つめ、キスをする。
舌を絡ませて、短い舌でもっと奥を愛撫しようと、ぐいぐいと押しているうちに、アレックスがベッドに尻餅をつき、対面座位の形になる。
その衝撃で軽くイってしまったが、アレックスが完全体ではなかったので、何とか持ちこたえた。
アレックスってば、かなり弱ってるのね??
嬉しくて、ムフフと笑いそうになる。
もう殆んど感覚がない手足を無理やり動かして、アレックスの上で腰を振る。
「……はぁ……フェロー……キモチ良いよ……。」
「っあああ!!」
アレックスが呟いた言葉が、下っ腹から脊髄を通って脳天へと駆け抜ける。
その余波が波紋となって全身をぶるぶると震わせる。
ナカが歓喜できゅうきゅうとアレックスに抱き着いて、
脳味噌がパチパチチカチカとスパークだらけになる。
肉体的だけじゃない、精神も併せた大きな絶頂を迎えて、不思議な所へトリップしたような気分。
それでも、ゆるゆる腰を動かす。
段々早く、ストロークを出来るだけ強く。
アレックスにキモチ良くなってもらいたい。
私がキモチ良くなってるみたいにアレックスがキモチ良くなってるトコがみたい。
でも、どんどんナカのアレックスが大きくなってきて、
どんどん、私が快感に翻弄されていく。
何処か知らない所へ落ちて行きそうで、慌てて伸ばした手をアレックスが掴む。
恋人繋ぎでしっかり掴まれて、嬉しくて、アレックスを見つめて……。
何か余裕じゃない?
違和感に思考が止まる。
いや、余裕ってほど余裕綽々じゃないけど、
……喘いでない。
あれ?
「!?っはぁん!……ヒァァ!!ヤ!アアッ!」
ピタリと動きを止めた私に、交代とばかりにアレックスが下から突き上げてくる。
「あっ!アッ!ヒッ!……ンンゥ!!」
アメジストの瞳は爛々と輝き、余裕綽々というよりは切羽詰まった顔をしている。
だけど……
「フフッ……フェローは、俺をキモチ良くさせたいんだな。
大丈夫……フェローのナカ、スッゴくキモチイーぞ?」
「や、んーーーーっっ!!!」
耳許で囁かれて、ビクビクと体を跳ねさせてイってしまう。
やめろよ!キモチイーとか言われたら、その倍はキモチ良くなってしまうだろ!しかも耳許とか反則だ。
「ハハッ……そんな顔するなよ。
本当にさっきはちょっと余裕無かったんだ。
それにほら、フェローの騎乗位がキモチ良くて
お陰で完勃ちだ。」
チクショー。騙された。前戯扱いかよ。
今度こそ、アレックスを喘がせれると思ったのに。
いつか、いつかきっと。私の下でアレックスを喘がせてやる!
「……はぁっ…ぁぁ……はっ……ぁん……はっ……んんぅ……」
「はぁ……可愛いよ、フェロー……。ダメだ……まだ抱き足らないな……。」
騙されたと悔しがってから、何回イカされただろうか。
頭がクラクラする。
あれからも何度かトンでた。
何回か、アレックスもイッてるんだけど……。
今日、何時もより元気すぎない?
自制が利かないとも言うけど………。
と、思い出す。
私、アレックスの体でマンスター2本飲んだ…………。
エナジードリンク、それ即ちオシャレな強壮剤……。
まさか、まさか自分で自分の首を絞めてしまうとは!
あーー、これは、私が悪いよね……。
そう思い、愕然としながらも、受け入れた。
多分レベルアップしたから、もうちょっと付き合えるし……。
キモチイーし。
声でないけど。
揺すられてるだけのマグロ状態だけど。
今度、魔法習ったら速攻でアレックスにダンジョンに連れて行って貰ってレベル上げしよう。
この体力差は切実。あーあ。
教訓、絶倫にエナジードリンクはいかん。
3
お気に入りに追加
2,298
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した
Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる