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後期だ!(まだ始まってない)
149: ★静かな地味令嬢の饒舌なナカをヤンキーは愉しむ。
しおりを挟むもう、何が何だか。
……兎に角、
「兎に角、……私、が言いたかったのは…」
「うん。」
「ぁ、別に、ぁぁ、アレックス様だけが…したくて」
「うん。」
「無理矢理…回数を……重ねたワケじゃ……」
「うん。俺の独り善がりじゃないって伝えたくて、
自分から誘ってくれたんだろう?
ありがとう、フェローのそういう所……、凄く可愛いよ。」
チュッと、キスが瞼に落とされる。
ヤバい。
さっきから妙に下腹がポカポカして、アレックスの甘い囁きに顔が熱を帯びて……。
今度は私が顔を超真っ赤にして、そっぽを向く番だった。
「んぁぁ……」
さっきの仕返しか、耳を食べられ、甘い声が洩れる。
アレックスのクスクス笑う声がする。
「フェローが本当に嫌なのか、
嫌じゃないけど羞恥とかでイヤイヤをしているのかは判りやすいから、
自分の行動を矯正しようとせず、感じるままに振る舞ってくれれば良いよ。
……俺が反省してたのは、何度抱き潰しても受け入れてくれるフェローが可愛くて、
回復が追い付かない位羽目を外した事に対してだ。
見極めが甘かった。」
ゴシュジンサマ失格だ……。
と言われて顔が爆発するかと思うほど一気に熱くなる。
てか、丸め込まれてるよね?
ヤりすぎたのは、アレックスだけの責任じゃないって言いたかったのに、
ヤりすぎラインを見極めるのはゴシュジンサマのお仕事だから反省しましたって……。
私がどう振舞おうと、真意が判るから気にするなって……。
何か釈迦の掌の上で踊らされた悟空みたいな気分なんですけど…。
いや、いつでも前例に囚われず私自身を見ようとしてくれるのは嬉しい。
めっちゃ嬉しいよ?
後、ナカも動かして無いのにどんどんキモチ良くなってキテるよ?
でもね??
でもね??
何だろう……。
何だか引っ掛かる。
何だかこのままだとヤバい気がする……。
あああ…!答えに辿り着けそうなのに、快楽がどんどん思考を奪ってくる。
ふと、アレックスを見上げると、陶然と見下ろすアメジストの瞳と視線が絡む。
「前から思ってたけど、フェローって口数少ないけど頭のナカでベラベラ喋ってるタイプだよな……。
こうしてると、ナカ凄いピクピクしたりうねったりで、俺の言葉にいちいち反応してるから、頭のナカを覗いてるみたいな気分だ……。」
「~~~~っ!!」
そんな事を言われるとは思ってなかったので、自分でも判るくらいヒクヒクヒク~~っと、ナカが蠢いてしまった。
「フフフ……凄いな、今の動き。」
そう言われてまたナカがキュッとなる。
「可愛いよ。……俺のフェロー…。」
わぁぁぁ!と思うものの、ナカがやっぱりキュンキュンと締め付けてしまう。
考えるな!感じろ!違う!逆!感じるな!考えろ!
別の事考えろ!!さっきなに考えてた?忘れた!
あ、
これ、ポリネシアンセックスってヤツみたいな状況じゃない??
へー。初めてするけど、こんなんなんだねー。
「また、色々考えてるな。可愛いフェロー……。
はぁ……俺なしじゃ何にも出来なくなる様にしてやりたい。」
あ、それ。
このままだと、アレックスなしじゃ生きれなくなりそうで、怖いと思ったんだ。
ストン、とさっきの疑問の答えが心の奥に嵌まる。
と、同時に脳内がスパークで真っ白になり、ナカが凄いうねりと収縮を見せた。
「ーーーーー~~っ!!」
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