上 下
148 / 354
後期だ!(まだ始まってない)

149: ★静かな地味令嬢の饒舌なナカをヤンキーは愉しむ。

しおりを挟む


もう、何が何だか。


……兎に角、


「兎に角、……私、が言いたかったのは…」

「うん。」

「ぁ、別に、ぁぁ、アレックス様だけが…したくて」

「うん。」

「無理矢理…回数を……重ねたワケじゃ……」

「うん。俺の独り善がりじゃないって伝えたくて、
 自分から誘ってくれたんだろう?
 ありがとう、フェローのそういう所……、凄く可愛いよ。」

チュッと、キスが瞼に落とされる。

ヤバい。

さっきから妙に下腹がポカポカして、アレックスの甘い囁きに顔が熱を帯びて……。


今度は私が顔を超真っ赤にして、そっぽを向く番だった。

「んぁぁ……」

さっきの仕返しか、耳を食べられ、甘い声が洩れる。

アレックスのクスクス笑う声がする。

「フェローが本当に嫌なのか、
 嫌じゃないけど羞恥とかでイヤイヤをしているのかは判りやすいから、
 自分の行動を矯正しようとせず、感じるままに振る舞ってくれれば良いよ。
 ……俺が反省してたのは、何度抱き潰しても受け入れてくれるフェローが可愛くて、
 回復が追い付かない位羽目を外した事に対してだ。
 見極めが甘かった。」

ゴシュジンサマ失格だ……。
と言われて顔が爆発するかと思うほど一気に熱くなる。


てか、丸め込まれてるよね?

ヤりすぎたのは、アレックスだけの責任じゃないって言いたかったのに、
ヤりすぎラインを見極めるのはゴシュジンサマのお仕事だから反省しましたって……。

私がどう振舞おうと、真意が判るから気にするなって……。

何か釈迦の掌の上で踊らされた悟空みたいな気分なんですけど…。


いや、いつでも前例に囚われず私自身を見ようとしてくれるのは嬉しい。

めっちゃ嬉しいよ?

後、ナカも動かして無いのにどんどんキモチ良くなってキテるよ?

でもね??

でもね??

何だろう……。
何だか引っ掛かる。
何だかこのままだとヤバい気がする……。

あああ…!答えに辿り着けそうなのに、快楽がどんどん思考を奪ってくる。

ふと、アレックスを見上げると、陶然と見下ろすアメジストの瞳と視線が絡む。

「前から思ってたけど、フェローって口数少ないけど頭のナカでベラベラ喋ってるタイプだよな……。
 こうしてると、ナカ凄いピクピクしたりうねったりで、俺の言葉にいちいち反応してるから、頭のナカを覗いてるみたいな気分だ……。」

「~~~~っ!!」

そんな事を言われるとは思ってなかったので、自分でも判るくらいヒクヒクヒク~~っと、ナカが蠢いてしまった。

「フフフ……凄いな、今の動き。」

そう言われてまたナカがキュッとなる。

「可愛いよ。……俺のフェロー…。」

わぁぁぁ!と思うものの、ナカがやっぱりキュンキュンと締め付けてしまう。

考えるな!感じろ!違う!逆!感じるな!考えろ!
別の事考えろ!!さっきなに考えてた?忘れた!
あ、
これ、ポリネシアンセックスってヤツみたいな状況じゃない??

へー。初めてするけど、こんなんなんだねー。

「また、色々考えてるな。可愛いフェロー……。
はぁ……俺なしじゃ何にも出来なくなる様にしてやりたい。」





あ、それ。

このままだと、アレックスなしじゃ生きれなくなりそうで、怖いと思ったんだ。


ストン、とさっきの疑問の答えが心の奥に嵌まる。

と、同時に脳内がスパークで真っ白になり、ナカが凄いうねりと収縮を見せた。


「ーーーーー~~っ!!」



しおりを挟む
感想 122

あなたにおすすめの小説

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

義兄の執愛

真木
恋愛
陽花は姉の結婚と引き換えに、義兄に囲われることになる。 教え込むように執拗に抱き、甘く愛をささやく義兄に、陽花の心は砕けていき……。 悪の華のような義兄×中性的な義妹の歪んだ愛。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

処理中です...