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後期だ!(まだ始まってない)
146: 纏まらない地味令嬢と、しょげしょげヤンキーの猛省。
しおりを挟むはぁーー。朝起きて、エッチして、1日が終わる。
とか、ちょっとあり得ないよねー。
昨日の私、一食しか食べてない……。
塞がれた窓の向こうの小鳥の囀りを聴きながら、よろよろとベッドから抜け出して、トイレに向かう。
凄いよね!水道管通ってなくてもキレイなトイレ設置できるんだよ!
スライムトイレだよ!
流石異世界!
防音魔法も防臭効果も完璧で、これが地球にもたらされたら世界が変わると思う。
いや、スライム使われてる時点で変わるね。
地球じゃスライム制御出来ないから皆食べられちゃうね。
アカンわ。
何て考えながら用を済ましてシャワーに向かう。
昨日は、アレックスは一回で終わらせてくれたものの、私が力尽きて朝まで眠ってしまったらしい。
途中、2、3回アレックスが優しく起こしてくれたのは覚えてる。
けど、多分、目を開けてにっこりキスしてスヤァ…。
みたいな感じで再び眠り落ちてたっぽい。
…………やりすぎたってアレックスがしょげてなきゃ良いけど…。
なんて、
自分の事よりアレックスの心情を慮る辺り、私ってば何だかんだでアレックスの絶倫具合を悪く思ってないんだと…自覚して顔が赤くなる。
てか、楽しんでるなら嫌がる素振りは良くなくない?
と思ったり、
いや、でも、少し休ませてって思うのは嘘じゃなかったし……、
なんてごちゃごちゃ考え始めてしまったので、慌てて頭から水をシャワーと被る。
冷たい水に、オーバーヒート気味の思考が流されていく。
「…わ、冷てぇ!……フェロー、また水浴びてんのか……。」
チャパチャパとバスタブの底に溜まった水を跳ねさせてアレックスが一緒に入ってくる。
振り向こうとした所を後ろから抱き締められ、冷えた体がアレックスの熱をぐんぐん吸収する。
肩にチュッとキスをして、そのまま、額を私の肩にくっ付けてアレックスが大きくため息を吐く。
無言。
シャワシャワと細かい水が私とアレックスの頭に降り注ぐ。
まだ無言。
頭を撫でようにも、腕ごと抱き締められてるから、今身動ぎしたら拒絶と思われそう。
しょげてるね、コレ。
掛ける言葉を頭の中でチョッパヤ構築し、口を開く。
「ぁr「ごめん、ごめんな…フェロー……。」
Ohhh...かき消されちゃったが、めげないよ!
背後からのアレックスの自己嫌悪をひしひしと感じながら、私は、再び頭を整理して、口を開く。
伝わるかな。
口の中がカラカラだ。
こんなにいっぱい全身に水を浴びてるっていうのに。
「……アレックス様!…私、その、……嫌、じゃ…なかった…です……。その、……絶倫?…とか、別に、悪い、事、じゃ…ないし、…じゃ、なくて、ぅ~……悪くなかったです?……???」
あれ?
私、纏めたよね?
頭の中で伝えたいこと纏めたよね??
全然纏まってなくない?
寧ろ何を伝えたかったのかすら判らなくなってきた!
ふはっ!とアレックスが吹き出す。
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