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後期だ!(まだ始まってない)
139: 寝たのに疲れが取れない地味令嬢、発情ヤンキーのおねだりに負ける。
しおりを挟むはぁっ。疲れた。
起きた第一感想がそれ。
この一晩で私、何回致したんだろう。
重ーい身体をよっこいせっと起こす。
すぐにアレックスの腕が絡み付いてきて、布団の中に引き戻される。
「フェローおはよう。まだ寝てろよ。体まだ回復してないんじゃないか?」
「おはようございます。アレックス様。お陰様で体がアチコチ痛いです。
…お陰様で。」
「機嫌直せよ……。な?…ブランチに丁度良い時間だがどうする?何が食べたい……?」
チュッチュッチュッと横から頬や瞼やこめかみにアレックスがキスを降らせながらご機嫌伺いをしてくる。
ゎ、ちょっと……。
みたいな反応をしちゃうけど、ほんとは嬉しい。
何か、愛されてる感がある。
なんて考えている間にもアレックスが私のあちこちにチュッチュチュッチュとキスを雨霰と降らす。
チュッチュッチュ…ブランチかぁ、どうしよう?チュッチュクチュ…。
ぇ、てか、何かキスの降らせ方に変な熱量を感じるんだけど……?
とうとう、私の上に覆い被さってキスを降らせ始めたアレックスと目が合う。
「はぁっ………それとも、俺?」
「ちょ、待て。」
ベタ過ぎるセリフを放つアレックスは、一瞬、瞳に♡が見えたように錯覚するほど発情した顔をしていて…、
ざぁぁ……と血の気が下がる。
咄嗟に敬語も忘れて突っ込んでしまった。
「…
………
……………
………………
………………………………待った。もういい?」
「ぇ、いや、待って待って!」
「一回待ったからもう待てない。」
いやいやいや、もー流石に落ち着きたいよ?
「ブランチ!ブランチって!」
「したら食べような?何が食べたい?」
「そんな、ムリィ!!」
ぇちぇちしながら考え事出来るワケないだろー!?
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「……フェロー……。…本当に嫌か?」
「~~~~~~~~!」
くっこの!!
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「………はぁ。……嫌じゃ、ない、です……。」
再びしゅんとしたワンコ顔による攻撃を喰らった私は、無駄な抵抗を止めて、アレックスの腕に包まれた。
そんな私を、アレックスは嬉しそうに見つめ、
甘い長ーいキスをした。
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