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後期だ!(まだ始まってない)
135: ★ヘトヘトペコペコ不機嫌地味令嬢と脳味噌と幸せヤンキー。
しおりを挟む空き教室には窓がない。正確には全て塞がれている。
そのせいで時間を忘れる。今何時なんだろう……?
腹ペコのままアレックスに抱かれて、
2回目なせいか、最初からMAXキモチイーセックスに散々喘がされて、
今丁度アレックスが果てた所である。
私?私は何だか今ふわふわしてます。
スパークがパンパーンで、全身が何だかスースーする。
ベッドの上なんだけど、まるで浮いてるみたいで、視界に映る手なんかはブルブル痙攣してるけど、全然そんな感覚がなくて、雲の上みたい。
「ぁ、ぁっああ……」
「はぁ、こんなに蕩けて…性悪猫は可愛いな。…フェロー?おーい、フェロー…。」
「ふぁっ……ぁ、…ぁぁんっ……ふぅ、んっ」
優しく撫でるアレックスの掌が、全身に炭酸の泡みたいなプチプチと細かい快感をもたらして、鼻にかかった声が洩れる。
凄く、甘くてキモチイイ。
うっとりとその細やかな快感に酔いしれる。
「……フェロー?…何だか凄くエロいぞ?どーした?」
半ば眠りそうな気分だったが、呼ばれたのでアレックスの方を見る。
もう、身体はピクリとも動かせない。
今はこの倦怠感ですら心地良い。
ゆっくり、一回、アレックスの腰が動く。
それだけで私の腰はヒクヒクと誘うように前後に揺れる。
それとは別に、先程から腰回りの筋肉があちこち痙攣しているようだった。
ごくり、と喉を鳴らしてアレックスがもう一回腰を動かす。
手前のイイ所を擦りながらゆっくり進んでゆっくり帰っていくその快楽に、背中が弓なりに浮いて、ゆるゆる戦慄きながらベッドに沈む。
舌舐めずりしたアレックスが、私を喰い入る様に見詰めながら再度腰を動かす。
先程よりしっかりとした腰の動きに、小さく嬌声が溢れる。
そのまま、もう一度、
更にもう一度、
スピードを増しながら腰を動かされる。
そうして、いつの間にか私は両手首をアレックスにベッドに縫い止められて、アレックスの激しい突きを奥で受け止めて啼き叫んでいた。
アレックスが、果てた後、私からごぽりとあふれた自身の白濁に嬉しそうにしてたのと、
愛おしそうに頬を撫でるアレックスの表情に、凄く幸せを感じたのは覚えている。
気が付けば真っ暗な室内に、塞がれた窓の隙間から青白い光がぼんやり射し込んでいた。
明け方かぁ。
重ーい身体に鞭打って辺りを見回すと、隣でアレックスがグースカ眠っていた。
暗い中、うつ伏せの肩から背中にかけての艶やかな肌に包まれたたくましい筋肉が微かに見える。
その無防備な肉体美に、
ああ、とうとうヤったなぁ…。
と1人感慨に更ける。
全身筋肉痛な体をよいしょぅ!と胡座をかく形にして一息つく。
これで、煙草でも吸ったら絵面は完璧なんだけど、生憎喫煙者ではないし腹ペコで目が回りそう。
明かりを付けたいけど、習ってないから良く判らないんだよね。
どーも、この世界の魔法はややこしい。
しかも、生活魔法って言われてメイドに教わったクリンナップは魔法じゃないとか前期に教わるしぃ。
なんて考えていたら、もそり、とアレックスが上体を起こした。
「おはようございます、アレックス様。」
不機嫌を隠さず声を掛けたのに、凄く幸せそうな笑顔で頬にキスされた。
「おはよう、フェロー…。
脳味噌はちゃんと頭の中に帰ってきたか…?」
チックショーー……。
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