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後期だ!(まだ始まってない)
126: 地味令嬢は花弁に埋もれ、ヤンキーは念には念を入れる。
しおりを挟むアレックスが、ハリウッド映画で良くある感じに、
私をちょっと膝で支えてドアを開けて部屋に入る。
何だか、そのラブラブ感が嬉しくて、クスクス言いながらアレックスと唇を重ね続ける。
アレックスが大股で部屋を突っ切りベッドに私を降ろす。
バフッとベッドが弾み、ヒラヒラと花弁が舞う。
ん?花弁?
アレックスの魔法でぼんやり明るい中、赤い花弁を手にとって見てみる。
と、そこそこ部屋が明るくなる。
アレックスが明かりを着けたらしい。
又唇が塞がれる。
んふふっと鼻で笑って、私も応戦する。
あれ?寮かと思ったら空き教室だった。
あ、そっか。ヒロインがスンゴイから、基本的に空き教室で過ごすんだっけ?
花びら、綺麗。
赤かと思ったけど、ピンク、濃ピンク、紫の混合だった。
薔薇の花びらみたいだけど、香りはもっとパウダリーで、蘭とかジャスミンが混じってるみたいな感じ。
「はぁ、…気に入ったか?フェリシア。良い香りだろう?ほら。」
アレックスが、花びらをわしゃっと掴んで鼻を突っ込み嗅いでみせ、私に差し出すので、私も両手で受け取って鼻を埋めて深呼吸する。
甘く濃厚な香りが胸いっぱいに広がり、何だかふわふわする。
「本当に良い香り……。」
パウダリーな香りの中に、ちょっとピリピリしたスパイシーな香りがあって、クセになる。
ショウガみたいな。
うーん。良い香り。
スンスンと嗅いでいると、アレックスが上機嫌で頬を撫でてくる。
また、アレックスが花びらを掬って渡してくるので、胸いっぱい吸い込む。
ふーーん♡
何か、こーゆー花びらとかって海外のハネムーンみたい。
後、貴族の初夜のシーン。
って、私も貴族じゃーん!アハハ。
結ってた髪を解かれ、軽く櫛を通される。
ふわぁっとした心持ちでその様子を眺め、花びらをうっとりと嗅ぐ。
何だろう、花の香りの奥に潜む、ショウガやお香みたいな匂いがあって、その匂いがスッゴク落ち着く。
本当、いい匂いだなぁ。
気が付いたら、アレックスにワンピースを脱がされていた。ほゎゎ。
またアレックスの唇が近付いてくる。
今度は私からキスをした。
アレックスの口内を気ままに散歩して、上顎をこしょこしょして、舌と挨拶をしてから、舌をイイコイイコしてあげる。
と、アレックスがガバリと私に覆い被さるようにして、上から口内を蹂躙する。
ベッド上にペタンコ座りしている私の上半身をまさぐり、太腿を撫で、手があちこちから快楽を運んでくる。
ぷちっと音がして気がつけば、ビスチェの最後のホックが外された音だったらしく。
かぱりとビスチェが肌から離される。
気が付けば、ガーターもなくなってるし、
ショーツも紐を全て解かれ、私が腰を浮かせたらすぐに離脱する様な状態だった。
心の戦闘服が剥ぎ取られ、何処か心許なくて思わず身を捩る。
そんな私を、アレックスはくつくつと喉の奥で笑って指先で肩を押してくる。
花びらが積もった所にぽすっと押し倒された私は、アレックスを見上げる。
多分、熱に浮かされた様な瞳をしてるだろうけど、
隠す術も知らないし、ね。
そんな私に、アレックスが花びらを掬って上から振らせる。
自分が、写真家の作品にでもなったかの様な気分だ。
官能的な匂いが、広がり、その香りに背中を押されて、私はアレックスの手にキスをした。
指を一本一本キスして、舐めて…。
アレックスがそんな私の唇や舌を親指で弄る。
その親指を甘噛みして、舌先で「ぁっ!」
不意に、耳を撫でられ、体が跳ねる。
しまった、と思うも、もう手遅れ。
アレックスは一瞬止まり、すぐに動き出した。
勿論、新たに見つけた弱点を責め尽くす為に。
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