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後期だ!(まだ始まってない)

119: 地味令嬢は観光を楽しみ、ヤンキーはガイドとケモノの間を行ったり来たり。

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「あ、今日はこっちの水路を行くよ。
 観光に良いのは東に抜けて城の前に出る水路だけど、
 こっちは城の横手に出る。
 また今度ゆっくり観光しよーなっ。」

上機嫌でアレックスが後ろから、頭やらおでこやら髪やら肩やらにキスを落としてくる。

タイタニックの有名シーンみたいに後ろからハグされてて、ちょっと何だか照れてしまう。

キスに夢中で殆んど気付かないうちにするするとワンピースを脱がされる。
これ、前全部ボタンのヤツだったら気付かなかったな。危なっ。

長袖ハイネックのワンピースから解放されて少しスッとする。
日本より涼しくても、やっぱりまだ、長袖ハイネックは鬱陶しい。

来年は、自由にノースリーブやら半袖を楽しもう!オフショルダーとかさ!

円形ベッドの真ん中、進行方向向いてクッションにゆったり凭れて座ったアレックスの足の間にすっぽりと収められた。
腕に導かれるまま、アレックスに凭れてリラックスする。

アレックスの腕が優しく絡み付いてきて、私のアームレストになったり、頬を撫でたりする。
ちょっと擽ってくるので、身を捩って笑って、脇腹をつつき返したりして、
くすくす、イチャライチャラと流れる景色を楽しむ。

橋の下を通過する時、令嬢達が水面を眺めながらおしゃべりしてて、何だか見られてる気がして少しだけ身が強張る。

そんで、その度に後ろからクスッと笑う気配がして腹立つ!

優しく体を撫でる掌が、膝を擽り、太腿を撫で、キスの合間に少しずつ、少しずーつ、内腿の奥へと近付いてくる。

さりげなく、時々お腹に絡み付いたりして、全然、そんな事するつもりなんてないですよ。とでも云わんばかりに。
でも、虎視眈々とタイミングを窺っているのが判る。

少し足を伸ばせば、さりげなくアレックスの足が絡んできて、
ショーツを奪われたままのソコが期待で少し潤む。

私も、全然気がついてないですよ。と言わんばかりに、甘いキスに夢中になる。

「ああ、ほら、浮遊街の下を通るよ。」

王城近くの、昔職人や商人が寄り集まって暮らした街の下に小舟が進む。

ここは、水路の上にまで建物が建てられ、水路は全てトンネルとなっている。
又、水路から水路へと、繋がる秘密の通路等も有ったりと非常に人気の観光スポットだ。

暗いトンネルの中、灯された明かりがポツポツと続いていて、幻想的な雰囲気を醸している。

此処で時に政界を転覆させるような密談が行われ、
密輸入団を捕らえるための有名な大捕物があり、
身分差の為の悲恋を乗り越えた二人が逃亡の手筈を整えたりしたのだ。

歴史と浪漫溢れる浮遊街の地下水路に私も来たと思うと感無量だ。



「ぁ、もぅ……。」

地下水路をキョロキョロ眺めていると、
ひたり、とアレックスの長い中指が私の割れ目にくっつく。

「クスッ……もう、濡れてる。」

あ、ヤダァ…。
仄暗い静かな水路に、チャプチャプいう水音と熱い吐息の音だけがこだます………ん?

「はぁっ…はぁっ…はぁっ…ん♡は、っぁぁん♡……ダメェ♡」



まーーたヒロインだよ!!!



    
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