本編完結【R18】地味すぎる転生悪役令嬢、攻略対象と関わらずに…俺様ヤンキー公爵に絡まれる。Why？

後期だ！（まだ始まってない）

116: ★イカされ地味令嬢、ヤンキーはそっとブーメランを返す。

顔を背けられない様、固定されて、私は為す術なくアレックスに顔を晒した。

また魔力の蔦で恥ずかしい位置に固定されたくはなかったので、
アレックスの手を掴むのを躊躇われた私の両手は、暫く彷徨った後、
結局、縋るようにアレックスの二の腕辺りのシャツを握って落ち着いた。

何時も与えられる快楽よりは弱い。
それなのに、一撫で一撫で、脳天に快感が突き刺さる。

「ん……ふぅぅっ…～～！！っはぁぁぁぁ…」

「フェリシア…。性悪猫がどうしたァ？
　そんな風だと、もっと可愛がりたくなるだろ…？」

そう言いながら、ツルツルとクリの表面を擽るように撫でる。

くぅ～～～～！ここここのクソヤンキーめぇ！
ニヤニヤと愉しそうに笑いやがって！声だけ聞いても愉しそーなのが丸わかりの声だぞ！

なのに、その愉しそーに見下ろす肉食獣な表情も、
愉悦にまみれたアメジストの瞳も、
クックッと喉で笑う低い音も、
全部が全部、人の好み過ぎて、快感を倍増してくる。

ヤバいヤバいヤバい！ヤバいよ！

弄ばれてるだけで、全然、

イかすとかそーゆーんじゃないのに、

もう、


もう……！


「フフッ……
　『フェリシア。顔を隠すな。
　俺は、その顔が見たいんだよ。

　……顔を上げろ。

　俺の眼を見てイけ。

　…しっかりイキ顔見せろ。』」

「ふぁっっ～～～！！！っああああぁぁ…！！」


傲然と放たれた言葉にぶるりと体が震え、
思わず顔を俯かせようとしたが叶わず、言葉通りにアレックスのアメジストの瞳を見つめながらイってしまった。

ぶるり、ぶるり、と体を震わせて余韻を遣り過ごしている私を、アレックスが探るように見つめる。

そして、小さく嘆息した後、
フェリシアは本当にバカだなァ。と言って、
さも可笑しそうに笑われてしまった。



ムッキーーー！超ムカつく！

何だってーのさー！くっそヤンキーめ！