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地味すぎる転生悪役令嬢爆誕
66: 地味令嬢とヤンキーの敗北。ヒロインは唄う
しおりを挟む「パ♡ライヴァ♡さまぁ♡!あっ♡あっ♡あっはぁぁん♡♡!」
クソー!FU○K!FU○K!FU○K!
いや、正にFU○Kしてるけどもよ!
えーーーー!!?
だって私達、これからイイトコロだったわけで!
こんな、ペ○パー警部もビックリするような邪魔のされ方有り!!?
てか、声がデカイ!ヒロインオペラ歌手なの!?
てか、男子寮にいたんじゃなかったの??
ぶっちゃけ、今、原作のフェリシア並みにヒロインのこと憎んでる自信がある……。
あ!と、ふと我に返ってアレックスを見ると、こっちも愕然としてた。
スッゴいしょげてる。
「……嘘だろ。いつ、こっちに来たんだ??最悪だろ。」
「アレックス様?……大丈夫ですンカッ!?」
心配したのに、ナカの指をグリッと回転させられて語尾が恥ずかしいことになった。ドイヒー!
「すまない、フェリシア。どうやら夢中になっててパライヴァがこっちに来たのに気付けなかったみたいだ。俺も未熟だな…。」
そーなんだ。
それ、夢中じゃなかったら気付く事柄なんだ?
「王族には常に影が付いてる。
今も外で複数の影が女子寮を囲んでる。そして、俺は事情があって、影に見付かるとマズいんだ…」
「わぁー…影とか小説みたい。本当にいらっしゃるんですねぇ」
ヒロインのデカイ声は頑張って無視する。
どーやらバルコニーでイタシテるみたい。
門の詰め所にも男子寮にも届いてるんじゃないかな?
てか、影とかカッケー!
前世じゃ、バリバリ中二病的痛セリフだけど、こっちじゃ普通にカッケーね!
「はぁ…。この部屋から出ると絶対バレる。
だから、パライヴァが出てくまで帰れない。
フェリシアと一緒に場所を移動することも出来ない。
……しかも、多分俺、フェリシアとヤれば、1つ結界が維持できなくなってバレる……。
詰んだよ…フェリシア。」
「アレックス様……」
アレックスが凄くしょげてる。
よく判んないけど、今の状態ならギリギリセーフってこと?
「じゃぁ、気付いて良かったですね。ある意味ヒロインさんに感謝ですね……。」
邪魔されたのは超おこだけど、まぁ、まだ出会って一週間だし、きっとまだ早かったんだよね。
初日にぶち犯すとか言われてたけど、イチャラブだし…。
と、何処から出したのか…て、マジックボックスか。アレックスが着替え始めた。
黒のシャツに黒のズボン。黒のローブ、黒の革手袋。
憂いを帯びながら俯き加減に着替えるアレックスはメチャクチャ色気タップリ&有能オーラ半端ない。
しかも黒尽くめ。鞭とか似合いそう。
やぁん♡お仕置きしてぇ~♡
なーんてバカな妄想にトンでた思考が、電マの出現で急激に冷える。
「ぇっ」
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