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地味すぎる転生悪役令嬢爆誕
45: ★地味令嬢のイタズラ心、怒れるヤンキーのお仕置きと躾。
しおりを挟む「ん……」
ふっと、目が覚める。
寮じゃない。
だって、後ろからアレックスに抱き締められて寝てるから。
寝返りたい。
でも、後ろから規則正しい寝息が聞こえる。
どーしたもんか。
あーアレックス温かい……段々眠くなってきた。
と、急に腕が動き、抱き寄せられる。
後頭部に顔を埋めてスリスリしてるのを感じる。
……起きた?
巻き付いてる腕が離れたので、寝返ると、ガシガシと頭を掻きながら欠伸して、グーーっと伸びる瞬間を見れた。
何だか貴重だ、と黙って観賞する。
耳の上方の軟骨部に、白味の強い金で縁取られたアクアマリン色の魔法石のピアスが見えた。
金の縁取りは殊更細かく波打っていて、
そんな拘りに、ちょっと赤面してしまう。
「!…おはよう。もう起きたのか。」
少し恥ずかしそうに言うアレックスが何だか可愛い。
「今起きたところです。何だか貴重なものが見れちゃいました。」
そう言ってアレックスにキスをしながらのし掛かる。
唇をゆるゆる噛んで引っ張ったり、舐めたり、舌を入れずに弄ぶ。
右手で左手首を、左手で右手首を、一本ずつアレックスの腕を彼の顔の横で抑え付けていく。
唇を離して、どうだ、とばかりに見下ろして舌なめずりするが、片眉を上げるだけだった。
そのまま、人差し指でつつーぃと唇、顎、首、鎖骨、胸、腹、と指を滑らせてみるが、やっぱり涼しい顔なのが拍子抜け。
悪足掻きに、私が跨がってるすぐ手前、臍のすぐ下まで来た指をそこでくるくると遊ばせてアレックスから降りた。
つまんないの。
もう少しリアクションあってもいくない?
これだからヤンキーは……。
水でも飲もうとベッドから出て靴を探す。
後ろでため息つくのが聞こえた。
水場に向かおうと歩き始めた瞬間、凄い勢いで後ろからアレックスに抱き締められ唇を奪われる。
顎を固定され、正に噛みつくようなってキスをされる。
胸を鷲掴みにしたり体をまさぐる左手も少し攻撃的で、驚きと困惑に拍車をかける。
まともに息をさせる気の無い激しいキスにクラクラし始めた時、近くの鏡に押し付けられた。
「ぁあっ!?」
鏡に両手をついて、上体をべったり鏡に預けた私のショーツの中に、アレックスがズボッ!と音がしそうな勢いで手を突っ込んできた。
武骨な乾いた指が容赦なくクリを擦り上げる。
リボンが緩んでいたのか、パサリと音をたててショーツが床に落ちた。
グリグリとクリを苛む指に、思わず、寄せようとした膝の間にアレックスの脚が割入って。
口には指を三本も入れられ、口内を弄ばれ、耳をこれでもかと舌で蹂躙される。
何でこうなったのかちょっと良く判らないがこうなってしまったらもうお手上げである。
脚の力が抜けてアレックスの太腿に座って、
舌を弄ばれてるので、へあっ…ぁあ"ー……と情けない喘ぎ声をあげ続けるのみ。
快感に蜜が溢れてきたであろうソコに、ぐぬぬぬっと指が2本侵入ってきて、思わず仰け反る。
「さっきの訓練のお仕置きがまだだったからな、29回、『ご主人様、イタズラしてごめんなさい』って謝って貰おうか。
ちゃんと心を込めろよ?勿論、トチればやり直しだ。
さぁ、判ったらとっとと始めろ!グズグズしてると回数を増やすぞ!」
「ぁっ!へあぁっ!ご、ごしゅひんさばぁ、ごへんなはぁぃ……!」
「全然喋れてないぞ。それに、イタズラしてごめんなさい、だ。やり直し。」
「ゆひ、ゆひ、抜いてよぉ…!ごひゅひんさゎ…ぅぶ……んんんっ」
「ご、しゅ、じ……ぃん、さ、……っっま!……はぁっ…イタ…ズ、ラ、して…ご、めんっな、さ、ぁぁぁっ!!ィイ!!」
「やれば出来るじゃないか。その調子で頑張れ。後28回だ。ほら、休むな。」
「ぁぁっ!はわっ!はぷっ……ごひゅひん
……ぅう"う"ーー!」
こんな調子で延々責められ続け、途中から、
『勝手にイってしまってごめんなさい。ご主人様』とか言う台詞もイった回数追加され、
イきそうな時にはイきそうと言え、
ご主人様イかせてください。とお願いして、
ご主人様からイって良いと許可が出るまで我慢するのが本来の奴隷のマナーですよ(意訳)
と訳の判らない事を懇々と説かれ、終わった時には息も絶え絶えになっていた。
正直、こぉんなやり返される程の事をしたかな?と思わざるを得ない。あンのクッソクソヤンキーめ!
床にへたり込んだまま、上機嫌で服を整えてるクソヤンキーの後ろ姿を睨む。
服を整えてる姿も何かエロ洗練されててムカつく。
私も、クリンナップを全身にかけてパンツを穿く。
ぁぁぁぁぁ~~スッゲー!立ち上がったら脚が産まれたての子鹿の如くわよわよしてる!ヤバい!SNSに上げたら受けそう!SNSも友達もここには無いし、いないんだったわ。
ここ数日、
前世の影響か知らない間にめきめきと口悪くなり、
しかもそんな口悪さをアレックスに知られてしまっている事を、
この時の私はまだ知らない。
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