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地味すぎる転生悪役令嬢爆誕

43: ☆地味令嬢の訓練は終わり、ヤンキーは性悪を愛でる。

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「ぁ"ぁ"ぁ"………もぅ、ん……ゃ、め、てぇ…」

「フフフ……まだ左耳しか責めてないのに?……ちゅっ…少し早すぎないか?…ん……クチュッグチュン…チュクッ」

「う"ぁぁぁ!……くっ!ん"ん"っ……ふっ、ぅ"う"ーー!」

歯を食い縛って我慢するも、耳の中に舌が入ってきて蹂躙してくる。

精一杯顔を振るも、顎を掴んだ腕でガッチリ肩も挟まれてるせいか、ままならない。

捩ろうが前に倒そうがアレックスの舌は耳を嬲り続ける。

堪らず線が消えれば、これ見よがしに目の前で指折りカウントされる。

何か段々イライラしてきた。

「くっ……これ、…アレッ…クス様も、やったん、ですか?」

「いや、本来の訓練は…殴る蹴るを受けたり、避けたり、殴ったり蹴ったりしながらやるんだ。お仕置きは筋トレ回数とか外周数とかでな。
…だが、流石に令嬢には、な。

それに、これなら、俺も楽しい。」

そう、長々コショコショ喋ってくれたアレックスは最後にこれでもかと耳の中を蹂躙する。

「わ"、わ"ーーー!や、…も、やめ、…やめ、て、ぇ…」





ーー

ーーーー

ーーーーーーーーー


………はぁっ………はぁっ………ん、はぁっ………あっ………ぁぁ…………っはぁ……


淡い光の線をぼーっと眺める。

投げ出した指先から指先へと繋がるソレは、か細く、震えるように揺れている。

さっきから、自分の声なのに何処か遠い。


アレックスが、体を撫でる指が気持ちいい。

胸の先端を意地悪に捏ねられると、ちょっとイライラするけど、何か気持ちいい。

そんな風にイライラしたり気持ち良かったりしたら

線がギザギザになったり火花になったりする。

それを消えちゃわないよーにしないと。


そう思って線を見詰めてたのに、顔を上向かされる。

覗き込むアレックスのアメジストの瞳。

喉を撫でる指が気持ちいい。

「フェリシア?」

こんちは、ハンサム。声も良いとか、ずっこいよね。

「おっと…?
線保ってるから油断してた。そろそろ限界だな。訓練は終わりにしよう、フェリシア。

……フェリシア?

聞いてる?
終わりだよ?

……………フフッ そら。」

バチィッ!「っああっ!?」

人差し指がくっついた途端、眩しい位の火花が弾け、指先に痛みが走る。
どっちの人差し指もジーンと痺れてる。

「おかえり、フェリシア。
大分、魔力線の維持が上手くなってるぞ。

…普通はもっと早くに、魔力が切れて線を作れなくなるんだが…。

フェリシアの魔力が高いのか、精神力が弱いのか、
殴る蹴るじゃないからか、
精神力が尽きたみたいだ。

次からは、もっと…


………フェリシア?」

何だかふわふわとアレックスが喋ってるのを見てたら、頬に触れて、唇を親指でなぞってきた。

ムカつく程顔が良いから、その親指を噛んでやる。

気遣わしげに見詰めるアメジストの瞳にキラリと驚きの色が混じる。

いー気味。

噛んだ親指が向きを変え、
抉じ開けた隙間から指が侵入ってきて舌を撫でる。

気持ちいい。

  もっと、して。


「………これは、性悪か…?

スパークの痛みで正気に戻ると思ったんだが、予想外だな。」

「ん……はぁ…。性悪って…私のどこがしょーわるよー。意地悪、ヤンキー、あれっくすめ…」

「フフフ……そういうトコだぞ。この性悪猫。

可愛い…。

俺の…可愛い…性悪猫…。」

アレックスが笑う。

するすると腕を私のカラダに絡ませてキスをする。

ヤンキーのクセにキスはいつも甘い。


…猫?

なぜ、猫?

ああ、でも、私猫飼ってたな。

何で忘れてたのかな。歴代猫ズ…。

そうだ、私の人生の師匠。
私の王子。
猫の王子オブ王子、

ぬーの瞳と今の私、同じアクアマリンだ。

そんで、
アレックスの髪は、ぬーの足の裏の焦げ茶の横と同じ、赤みがかった金。

撫でては怒られてた、あの愛しいもしゃもしゃと同じ色…。

幸せな記憶に、思わず笑うと、

ぬーのようにグーーンと伸びをする。

慌てて追い掛けてくるアレックスの唇が楽しい。

「俺の性悪猫。俺とキスしてる最中に、何を考えてる?」

人のお腹に指を滑らせて、ワルい子にはお仕置きするぞ、と囁いてくる。

「あれっくすは、お仕置きが好きよねー。ふつーヤンキーがお仕置きされる方なのに。」

「普通、ヤンキーがお仕置きされるかどうかは判らないが、フェリシアにお仕置きするのは楽しいから好きだな。

最近の癒しだよ。」

いつの間にか、ショーツの紐がほどかれていた。

ぬぬぬっ

とナカに指が侵入ってきて、期待でカラダがわななく。


クる。

「さあ、じゃあ、お仕置きタイムと行こうか♪」



ずくん!と私のナカがジャンプした。


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