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地味すぎる転生悪役令嬢爆誕

32: ★地味令嬢とヤンキーの予想外。

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「自分でして見せろ。10回、イけ。

 ……デンマ使うなら20回な。」


「は?」

思ってもみなかった台詞に思わずあんぐり口を開ける私に、電マをフリフリしながらアレックスが笑いかける。

「どうする?デンマ使う?」

ぇ、いや、10回とか20回とか、数おかしいやろー。
後、流石にそれはちょっと恥ずかしいわー。

てかさ、てかさ、そもそもさー、

「自分でする、とは。」

さて、どうしたもんかなー。
前世、自分でしたことあるのは覚えてるけど、どうやってとかは全然なんだよね。

例えるなら、『自分でしたことがある。』って文章を読んで知ってるよーな感じ?
どっから始めたらいーもんなのか。

官能小説も、自らを慰めた!以上!だしね。

触るんだよね?
イキナリ下から触っていーもん?
胸から?
あれ?戸惑ってるけど、これ、私恥じらってなくない??
等と考える私にアレックスが複雑な表情で聞く。

「自分でしたことないのか?……でも、あのとkや、…何でもない。」

「?……男子はしないと体に悪いんですよね?でも、女子はそれ程必要ではないので、やり方を教わったりとかがなくて…。」

「やり方。」

「はい。」

アレックスが何だか思案している。

デンマで唇をトントンしてたかと思うと、おもむろにスイッチを入れて肩に当てる。

うん、本来の使い方はそうだよね。
でも、やめよーよ。
クリンナップしたとはいえ、私のアソコに当たってたヤツでしょー?


「よし、始める。」

唐突!

「まず、瞳を閉じて。」

はい!とばかりに瞳を閉じる。

「思い出すんだ。昨日と一昨々日、……フェリシアはどっちが気持ち良かった?」

えっ!どっちって??と、色々思い出して思わず赤くなる。

「どれを思い出した?
 ……俺がどうしたのが、気持ち良かった?もしくは、好きだった?」

気持ち良かったこと、好きだったこと、

「……アレックス様が、…キス、してくるの、
 好きです。気持ち良かったです……。」

思い出す甘いキス。
うん、俺が?とかそれから?とか耳元で相槌を打ってくれる、アレックスの低い声に促され、言葉を紡ぐ。

「キスの…どうされるのが好きなんだ?」

「ぁ、…舌で、歯の裏とか、上顎とか撫でられるのが、気持ちよくて好き…。」

耳に唇が掠める距離で囁かれぞくぞくする。

「そう、じゃぁ、自分の指で、俺にされたみたいに口の中撫でて…。そう。ゆっくり……。それで?その次、どうされたのが気持ち良かった?」

「ん……はぁ…それから……手で…撫でられる感触が…好き…」

「じゃぁ、左手で撫でて…。ん、右手はそのまま続けろよ…。俺はいつも、キスしながら撫でてるだろ…?
 ……そう、俺がしてるのをちゃんと思い出して……
 そう。…うなじ、感じるのか?
 ……可愛いよ、フェリシア。」



ーーー

ーーーーーー

ーーーーーーーーー


静かな部屋に、くちゅくちゅいう湿った音と自分の吐息がやけに響く。

「ハッ……はぁっ……ぅ……………ん、……ぁ。」

アレックスに導かれるまま、あちこち手を彷徨わせた後、両手をショーツの中に忍ばせてから暫く経つ。

中々にトロけては来たが、今一つ登り切れない。
原因は………。

「あ、まーた手が止まった。フハッ…だからさ、フェリシア。気持ちイイ度に手を止めてちゃダメだって。何時まで経ってもイけないだろ?」

と、いうことらしい。

さっきから手を止めないようにしてるけど、どうも上手くいかない。
楽しそうに笑って揶揄ってくるアレックスが憎らしくて睨む。

時折、こうだよ、と私の指を上から押さえて揺らしたりするので、寸前まで登り詰めるが直ぐに手を離されてしまう。
そうすると又上手くいかなくなる。

もう、限界。

そう思った途端、目に涙が溜まってきた。泣きそう。

「泣きそう?…限界?…もう、デンマ使えよ……。」

「20回も、イけない……!」

「そう?昨日もこないだも、もっとイってたぞ?楽勝だって。さ、もう、使えよ。ほら。……な?」

何だか、凄く慈愛に満ちた声色で言われて、思わず受け取ってしまう。

導かれるまま、ヘッド部分をショーツの中に忍ばせる。
アレックスが少し位置を直す。



「スイッチ、入れて。」

殆ど耳にキスしながら囁かれ、

弾かれる様にスイッチを動かす。

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