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地味すぎる転生悪役令嬢爆誕
11: ☆地味令嬢は恥ずか死、ヤンキーは余裕ぶる。
しおりを挟む今日の下着のテーマはセクシーギャングスタ。
黒と薄ピンクのピンストライプ柄サテン生地の上、サイドなどに黒レースを重ねた本体に、
胸元の縁にショッキングピンクのレースフリルをたっぷり施し、アクセントとして胸元やストラップの根本に大きめのサテンの黒リボンがついたブラ。
同デザインのショーツと同デザインの吊り下げないタイプのガーターストッキングの三点セットである。
もっと地味な下着にしとけば良かったと思いたい所だが、私の下着は全部こんなんなので、後悔しようがない……。
因みに、このデザインは気に入っていて、ちょっとレースの付け方を変えたりしながらピンク・紫・水色の三色、ストライプと水玉柄の二種類ずつ計六種類持っていて、
更にそれぞれボックス型、お尻にフリル、Tバックのショーツと、ガーターベルト、サスペンダーストッキング、今日履いてるタイプのストッキングの三種類のストッキングを白黒肌色の三色ずつ持っている。
あ、ブラ部分もブラとビスチェとコルセットの三種類ずつ持ってるな。
と、恥ずかしさで長々と脱線してしまった。
そう、お察しの通り、私は派手な下着が大好きである。
何せ普段、色眼鏡にひっつめ髪で地味で露出の少ない服装という縛りがあるので、見えないところで目一杯遊んでしまうのだ。
しかも、こちらの世界は下着も逐一オーダーメイドなので、そぉりゃもう楽しいったらない。
因みに、サリマン先生や慎ましい系の女生徒達は少しレース使ったりリボン着けたり程度で、色も淡い色にするのが一般的だ。
多分、ヤンキーアレックスもそういう類いを想像していたんだろう。
予想外の暴力的派手色&フリル&レースに未だに目が点になっている。
無言でしげしげ眺め、
そっとリボンを引っ張ったりサテンを撫でたり、やっぱり眺めたりしてくるので、こっちはもう、恥ずか死ぬというヤツである。
前世では一度も使わなかった言葉だけど、今は本当にこの言葉がピッタリ。
何分経っただろう、それとも、まだ1分も経っていないのだろうか。
このまま何もされずに時間が経過するのは大歓迎だったが、砂時計のサラサラ落ちる音が聞こえる程の沈黙に耐えきれなくなり、私は両手で髪を顔の前にかき集め、膝を胸にくっつける様にして身体を隠した。
ヤンキーアレックスがその動作で我に返った気配がしたが致し方ない、限界だったのだ。
砂時計をこっそり見ると、確実に小山は大きくなっているハズだが先程から殆んど大きさは変わった様に見えなかった。
この砂時計、多分1時間じゃない。二時間以上ある気がする……。
心中泣きそうになりながら視線を戻すと、髪の隙間からヤンキーアレックスと目が合ってしまった。
思わずギクリとすると、肉食獣を彷彿とさせる凶悪な笑みを浮かべ、私の両手首を掴んで引き寄せる。
私の指の間から、掴んでいた淡い金の巻き毛が手櫛を通すようにサラふわふわと流れていく。
「時間はたっぷりある…けどよ。有限だし、そろそろ進めよっか?」
そう言いながらジャケットをスポッと脱がされ寝椅子の背に掛けると、スカートに手を掛けられる。
「残念です。『人の下着姿でモジモジタイム』は終わったんですね。」
少しでも時間を浪費したくて、強気なことを言ってみる。
5秒の会話だって12回交わせば1分になる。
少しずつでも、確実に砂は落ちていくのだ。
「言うねー♪
まぁ、ちょっと驚いたけど、思ったより良い買い物した、みたいなお得感があってヤル気出たよ。」
そう言いながらシャツを脱がしにかかったと思ったら、あれよあれよと言う間に、シャツで手を後ろに拘束されてしまった。
「そうそう、言い忘れてた。コレ、すっげー似合ってるよ……
俺好み。可愛い。」
下着なんかに圧倒などされていない。と、言いたげに余裕ぶった態度で満足そうにアレックスは呟くと、
脇腹を撫で、胸の膨らみにチュッと音を立ててキスしてから唇を重ねてきた。
そりゃどーも……。と心の中で呟きながら私は目を閉じた。
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