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15: 俺と夢と友人と好きな人と変態妖怪女。
しおりを挟む……ぇますか……ゃよ……
……きこえますか……
「「congratulation~♪ヒューヒュー☆」」
「……ん?ここは…夢の中?」……ぅ者よ…私は……
ふと、白い空間にサキュバスのはしゃぐ声が爆発みたいに響いて気が付く。
此処は、もうお馴染みになった俺の夢の中だ。
「おっつー♪どうよ、童貞非処女の淫乱雌奴隷に堕ちたご感想は?」……者よ…勇……
「祝☆童貞非処女!祝☆淫乱雌奴隷堕ち~♪」……目覚め……
ヒューヒュー♪と何か棒状のモノを俺の口の前に差し出してインタビュワーを気取るサキュバス二人に、俺はモジモジしながら答えた。
「あ、ありがとう……これも二人が色々教えてくれたお蔭だよ…。
でも、魔王様♡覚えたセリフ好みじゃないらしいんだけど…。どうすればいい??」……めよ!……勇者よ、今こ……
「SMバージョ「それも駄目だった。」
俺の言葉にキョトンと問い返すサキュバスその1に、俺は食い気味で否定した。
「あーうんうん。判っちゃった♪アタシ判っちゃった♪魔王様♡はアレよ!ウブな感じがお好みなのよ!」
おおっ!ヤッパリ聞いて良かった!サキュバスその2の言葉に俺はワクワクしながら続きを促した。
何だかんだで最終的に掴みはオッケーだった気もするし、このまま魔王様♡のお好みにビタッとフィットな感じで是非とも魔王様♡に気に入られたい!
「いい?何にも知らないって顔するのよ?ほら、こうやってペタンって座っ「イデデデデデデデ……ぬぉぉおおおおああああ!!」
死、死ぬぅぅぅ!!
俺はサキュバス二人にぺたんこ座りをしろと言われ、真似して、あ、コレ無理だな、と思った瞬間に腰をぐいぐい落とされ悲鳴を上げた。
サキュバス二人はキョトンとして、不思議そうに俺の膝下を外側に引っ張ったり、腰を落とそうとしてくるのだが、本当に限界を感じる。やめてくれ!
「あがっがぁぁぁああああ!!い"、い"っぢゃう"う"う"う"う!!(訳:足が逝っちゃう)」
「えー?なんでなんでー??」「ほら、こう……あれ?えいえい!」
「何をしている。貴様ら。」
「「ほへ?………キャァァァ♡♡ま、魔王様ァァァ!!」」
サキュバス二人が突然飛び退き、俺は解放された喜びに震えながら前のめりに倒れた。か、下半身が……!!
てか、今魔王様♡って言った!?
慌てて顔を上げれば、目の前に魔王様♡が立っていた。超素敵!超麗しい!超ハンサムにして超セクスィー!!…………けど、ちょっと不機嫌??
見下ろす魔王様♡の視線にゾクリとしたものが背筋に走る。
「女神のアクセスからリンデールを防護してくれていた事については礼を言う。
だが、我の可愛いリンデールが閨の後、中々起きないと思ったら夢の中で素っ裸でサキュバス二人と戯れていたというのは少々腹立たしい。」
「「しぇぇえええええ!!?ま、魔王様ァァァおおおお許しぉぉぁぁぁぁ!!」」
魔王様♡の言葉にふと、そういえば全裸だった事に気付く。
サキュバス二人はなんかもう震えすぎてバターになりそうな位ぼやけて見える。凄いなぁ。
「さて、女神だが……。」
「「「あ、そういえば居てた……。」」」
魔王様♡の言葉に、俺とサキュバス二人はこの白い空間の端を見た。
ドーム状の見えない壁に阻まれているらしきその女は、白い布を巻き付けたみたいなドレスと銀髪を靡かせ、真っ白な肌に桜色の唇、太陽みたいな金色の瞳をした綺麗な容姿がとても残念に思える程変態チックにべたりと張り付いて此方を睨んでいた。
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