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12: 我、魔王。可愛い雌堕ち勇者にメロメロである。
しおりを挟む「ヒイィッ」
「こら、リンデール…。尻を下げるな。ククッ…こら、下げるなと言うに…。」
「ひッ……ぁあっ……ひィンッ……ぅぁっ……」
叩かれて思わず尻を下げる勇者の尻にピシャリ、ピシャリと平手打ちを喰らわせ、魔王は嗤った。
そうして、もう立てなくなったであろう勇者の尻を、組んだ膝の上に乗せ、水音激しく指を出し入れすれば、魔王の足首にすがり付いて勇者が身悶えする。
(うむ、勇者も人の身……可愛いが、このまま逆さにし続ければ死んでしまうやもしれぬ。)
叩かれて赤くなった勇者の尻を長い舌で舐めながらふと我に返った魔王は、勇者の尻から指を引き抜き、そっと手を回し勇者の右手から顔を覗かせている先端をグリリと擦った。
「くぁぁっ…!」
思惑通り、ぐりんっと勢い良く勇者が仰け反り叫ぶ。その喉元から下がる鎖を掴み、手綱の様に引けば、勇者は苦しそうに藻掻きながらもしっかり頭を上げ、頭に登った血が下がっていくのが見てとれた。
その様子に少し安堵した魔王は、天井から適当な鉤を出現させて勇者の鎖を掛けると、ぐるりと勇者を反転させ、魔王と相対して玉座を跨がらせた。
「かっ……うあああっ!ーーー!!っっ!!ーーー!!」
ずぷりと魔王が勇者のナカに指を二本差し入れ、さまざまな方向に広げながら抽挿すれば、人の身には幅が広すぎる玉座の肘掛けを跨がらされた勇者が、目一杯広げた足を震わせ仰け反り高い声をあげる。
(ふ、太い…!死んじゃうッ…も、射精したくて堪らないのに、それを言葉に出来ない!死んじゃうッ射精したいのに出来ない!助けてっ!)
「どうした?先程から言葉が出ぬようだな…?
我はイキたくないのにイキたいなどと嘘を言わぬように言葉を封じただけだぞ?可愛いリンデールよ…。もうイキたくないのだろう?」
魔王の言葉に勇者がコクコクと頷く。
「ぁ、ああっ…も、イカせないでっ…!も、ダ、メェ……。」
(射精できないなら、もうイキたくない!もう、キモチイイのツラい…ッ!)
何とかその思いを魔王に伝えたいと勇者は必死に考えるが、与えられる快楽に思考は翻弄され、魔王が問いに縋りついて同意する。
今の勇者には魔王の言葉をしっかり考える余裕など無かった。イキたくないのだろうと問われればその通りな気がしたし、イキたいかと問われてもその通りな気がしただろう。
そんな勇者に、魔王はニンマリ嗤って勇者のイイトコロを執拗に押し潰した。
「あっ!?あああっ!!くぅっ…!ンァアッアーーッ!!ヤッヤダァ!ィイキたくないっ!も、イきたくないッッ!あああっ!!」
「安心しろ、リンデールよ。その右手が自身を戒めている限りイキはせぬ。安心して乱れるがよい。」
所謂空イキの連続する絶頂感に苛まれ、滅茶苦茶に首を振って叫んで懇願する勇者の胸元にそっと口づけ、魔王は優しい声で勇者を諭した。
勇者が、その優しい声とは裏腹に、絶望的な快楽へと突き落とす魔王の言葉にヒクヒクと喉を引き攣らせるのを眺め、魔王は愉しそうに喉で嗤った。
「我の雌奴隷になりたかったのだろう?ならばここは、礼を言うかおねだりをするトコロだ、可愛いリンデール…。」
そう言って、魔王はれろりと長い舌で勇者の胸元から首筋、顎までを一気に舐め上げた。その優しい愛撫に背中を押されたか、勇者がぎこちなく微笑む。
「ぁ、ありがと、ご、ざいます…ヨルノ…ダァルさま…♡
俺…をまぉ、さまの雌、にして…。ぐちゃぐちゃにオカして…♡」
涙に汗に鼻水やら涎やら……既にぐちゃぐちゃになった顔を、これから齎されるであろう快楽の予感に怯えて引き攣らせ、奥歯をカタカタと震わせる勇者。
それでも懸命に笑みを浮かべ、媚びて強請る勇者の姿に魔王は大いに満足した。
(全く…。愛おしくて仕方がない。我とした事が……。)
「うむ…。中々そそるおねだりだったぞ♪
良いだろう…可愛いリンデールよ…。我の雌としてたっぷり可愛がってやる。
さぁ、御褒美だ…。」
「ふぁっ!?ぁぐ、あああっ!!は、あああっ!」
御褒美だと魔王が指を三本にして勇者のナカに突き立てる。
その圧迫感に勇者は仰け反り、体を震わせて叫んだ。
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