70 / 78
村での三日目
第70話
しおりを挟む僕はバタバタと準備を整え道場の外へ飛び出しました。
ゆっくりと歩いていくガンプさんに追いつき、昨日の広場へと向かう。
若衆組の三人衆と毎日午前の稽古を続ける約束をしていたのです。
稽古場に着くと三人衆はもう来ていました。
あれ? もう一人いる。
「先生、アレン君。紹介します」
リュービさんがそのもう一人を前に押し出す。
「若衆組の最年少、スッカー君です」
スッカー君がペコリと頭を下げる。
頭頂部に集めた髪を雑に結んでタワシを乗せたみたいになってる変な髪型。
顔は起伏に乏しくのっぺりとしていますが目がやたら血走って赤い。
自分で木を不器用に削ったらしき木刀を握りしめた、小柄だけど鍛えた体を持つ少年。
そうだ、昨日の若衆組の演習にも参加していた子だ。
「いくつぜよ?」
ガンプさんが聞く。
「じゅじゅっ、十三です」
緊張した様子で答えるスッカー君。
「何で連れてきたがや?」
ガンプさんはリュービさんに鋭い視線を投げかけ、強い口調で問いました。
「この子の兄は去年のワタリ熊との戦いで死にました。仇を討たせてあげたいのです。だから、先生の指導で鍛練」
「アホウが!! 仇なんぞ討てんぞな!」
突然大声を張り上げるガンプさん。
僕もビクリとしましたが、村の四人はもっと驚いた様子。目を丸くしています。
「先生、その言い方はねぇよ! こいつの気持ちを考えてやってくれねぇか」
チョーヒさんが抗議しました。
「気持ちを考えて熊に向かわせて死なせてやればええがか?」
ガンプさんは毅然と言う。
「命のやり取りなんぞ高揚した気分だけで何とかなるもんやなか」
「けれどスッカーはこの一年、コツコツと剣の腕を磨き続けておりましてな。道場にも頼らず、たった一人で。俺達はそれをずっと見守っていた」
カンウさんは納得しません。
「隙だらけぜよ。話んならん」
スッカー君を見て言い放つガンプさんの言葉は厳しい。
道場の子らにはこんな風に言わなかったから、やっぱりカヤネ達はレベルは高いんだ。
「おまんらもじゃ」
三人組にも辛辣な言葉が向かう。
「昨日クラッツが言うた言葉は正しいちや。わしゃおまんらを熊と正面から戦わせるつもりはないがや」
「そいつぁあんまりだぜ、先生!」
叫ぶチョーヒさん。
「前線で戦うつもりやったがか?」
「当然です!」とカンウさん。
「後方を固めるんでええがや。毎年何人もが戦いで死んどるんじゃろうが? 正面でやり合うのは専門のわしらに任せとけばよか」
「でっ、ですが……」
「わしゃあな、少しでも腕ば磨いとけば己や周りの人間の危機を回避する確率が上がるやろ思うて技ば教えちょるんじゃ」
「俺ぁ熊の首とって婚儀の席に飾りてぇんだ」
食い下がるチョーヒさんは顔を真っ赤にしています。
「素人が英雄になろうと思うな! 仇を取ろうと考えるな!」
「やーーーーーっ!!」
突然スッカー君が木刀を振り上げガンプさんに打ちかかっていきました。
視認できなかった。
あっ、と思った時にはもうスッカー君は遠くに転がされ、彼の木刀はガンプさんが持っている。
ガンプさんは黙って木刀をスッカー君の方へ放り投げる。
歯ぎしりしそうな表情で立ち上がったスッカー君は、木刀を拾うとガンプさんを睨みつけ叫びました。
「お前になんか頼らねぇよ! あんちゃんの無念は自力で晴らしてやらぁ」
身を翻し、少しびっこを引きながら駆け去るスッカー君。
ガンプさんは何だか哀しそうな顔で見送っています。
「おまんらは?」
改めて三人組に問うガンプさん。
三人は下を向いて黙りこくってしまう。
ガンプさんも黙って答えを待つ。
ようやくリュービさんが顔を上げる。
「私はとにかく稽古を続けます」
「ほうか。わしの方針に納得したがやな?」
「考えて結論を出してから動くより、動きながら考えて結論を出します。時間が惜しい」
「……なるほどの。とりあえずそれでよか」
残りの二人もリュービさんに続く。
僕も木刀を取る。
気まずい空気の中、稽古は始まりました。
途中ヤンマが立ち寄って稽古の様子を熱心に見学。
また、若衆組の人も何人か来ました。
彼らは直前のいざこざを知らないので気楽に盛り上がっています。
「あんちゃん、童貞やろ? 分かるぞ」
休憩時に、女性若衆のコエンラさんにいきなり聞かれてたじろぐ僕。
「万が一、童貞のまま死んでしもたら悔いが残るやろ? おらが相手しちゃろう」
そう言ってコエンラさんはケラケラと笑う。
野良仕事中に土をいじった手で顔に触れてそのままにしてしまうのか、笑顔の頬や額には泥がついています。でも、素朴な雰囲気の美人さんです。
「若衆組にはコエンラに筆下ろしさせてもらったもんが多いんだぞ。な、パーク」
高齢若衆のバンナイさんが隣りの男性をからかうように見つめて言いました。
「パークは入れる前に出しちゃったからまだやね」
あっけらかんとコエンラさんが言うと、こわもてのパークさんは赤くなって下を向く。
「筆おろし? って何ですか?」
聞き慣れない言葉。僕は質問しました。
「は? 素で言ってんのかい。簡単に言えば、男が生まれて初めて性交をすることだ」
バンナイさんが説明してくれる。
「ああ……なるほど。男性器の形状を筆に見立ててるんですね。知的な言い回しです」
「そうかい? とにかくな、やりたきゃ遠慮のうコエンラに頼めばええってことよ」
バンナイさんはちょっとした手伝いの依頼か何かのように軽く言います。
僕は当惑。
性交に関しては慎重であれという教育を僕は幼少時から受けてきました。
王家の子種を安易にばらまいたために庶子が生まれ、後に王位継承を巡る争いが生じた事例が歴史上いくつもあるからです。
もっとも今の僕は王族でも何でもないのですが……。
「え、いえ、あの、僕は戦死する気はないので大丈夫です……」
そう答えると、バンナイさんはコエンラさんを見やりました。
「なら俺が代わりにやろう」
「バンナイさんはもう駄目ぞ」
「……俺のエア・コエンラの動きが最近すっかりマンネリ化しとるんだがのう……」
ところでこんな話をしている間も、リュービさん達三人は休憩を取らずに黙々と木刀を振るっています。
何だか申し訳ない気持ちになる。
剣術稽古の見物人は若衆組だけではありません。子供達や村人達が何人も入れ替わり立ち替わりやって来ます。大勢の人が訪れる広場ですし、目立つことをやっているわけですから仕方がありません。
稽古が終わると若衆組の三人は静かに礼を述べて帰っていきました。
僕とガンプさんは集まった村の人達と談笑。みんな素朴で善良な方々ばかり。
飲み物やオヤツの差し入れもありました。
謎の虫の佃煮を大量に持ってきてくれたおばさん。
見た目はグロテスクでしたが、目をつぶって食べるととても美味しかった。
「歯ごたえのある甘辛い味わいの中、わずかに感じる苦味がとても良いアクセントになってますね」
「でしょお? それ虫のお腹の中に残る糞なのよ」
そうですか。言わないで欲しかった。
「わひゃ若い頃にゃ異民族との戦いに何度も従軍しとるにゃ。その経験から言わしぇてもらうと……」
一方的に指導してくれるおじいさんもいます。
「お兄ちゃんの仮面かっこ悪いよ?」
ズバリ言ってくる小さな女の子。ピエタちゃんを思い出します。
どうも僕のこの仮面は小さな女の子には評判が悪いようです。……いいけど。
「お武芸様、この子が強い子に育つようお腹をなでてもらえませんか?」
妊婦さんが大きなお腹を指してガンプさんに頼んできました。
素人目にもガンプさんの太刀筋の凄さは分かったようです。
照れながらお腹をなでてあげるガンプさん。
その様子を見ている僕に妊婦さんは気づく。
「あ、仮面のお武芸様もお願いします」
そんな気を遣わなくていいのに……。
お年寄り達は昔の出来事を話してくれます。
他の町村から離れているおかげで八年前の大疫禍での犠牲がほとんどなかったことも聞きました。
そうした話の流れで一人のおばあさんが前国王、つまり僕の父がロイヤル・タッチの巡幸で村を訪れた時の思い出話を始めました。
ドラマチックなエピソードがあるわけではありません。
ただ慕われる父の様子がありありと語られる。
自然と胸が熱くなりました。
おばあさんは話の終わりにこう付け加えました。
「最後の巡幸の時には王様は小さな王子様を連れていらしてねぇ」
僕は固まる。
「……えっ!」
「王子様は犬と一緒に田んぼの中を駆け回ってね、お付きの方に叱られてしゅんとする姿は微笑ましかったよ。あの方はどうしておられるかねぇ」
ああ!
僕はこの村に来たことがあったんだ。
何かが、こみあげてくる。
幸せだった僕の姿。おばあさんの記憶の中に生きている。
仮面に隠れ、僕は涙を流しました。
突発的な親睦会もやがて解散。
その後の僕はただ一人で村をぶらぶら。
トリアさん達はもう交流会に行っているでしょう。
さて、どうしよう。
もう一度釜虫を探してみようかな。
考えながら歩いていると、道の先に誰かがぽつねんと立っているのに気づく。
ニトロだ。
「ニトロ」
声を掛けるとニトロは俯いていた顔を上げ、こっちを見る。
手にした綺麗な赤い花を見ていたようですが、表情は暗い。
「あれっ。素敵だね、その花……」
近づこうとするとニトロは僕の足元を見て、つい、と片腕を上げました。
僕に向かって真っすぐ手の平を向ける。
「……動かないで」
ま、また?
「…………」
僕の前の地面を指差すニトロ。
見ると蟻が行列を作って道を横切り、せっせと食べ物を運んでいます。
「あっ、踏んでしまうところだったの? ごめんごめん」
僕はその場にしゃがみ込み、蟻に視線を落としました。
ニトロがソロソロとやって来ます。
「あそこからこの蟻に気づくなんてすごいね」
「……すごくない…………ちょっと前まで……見てたから……」
「そっか」
ニトロは僕の前にしゃがんで蟻を見つめる。
「ニトロも優しいんだね」
「……優しくない」
僕達はしばらく一緒に蟻の行列を観察していました。
「この行列いつまで続くんだろうね」
「……知らない」
「もしかしたら永遠に続くのかも」
「……続かない」
「だってほら、行列は地球をぐるりと一周して繋がっているかもしれないよ?」
ニトロが僕の顔を見る。
「それでぐるぐるぐるぐる、自分達がどこへ向かっていたかもとっくに忘れてしまって永遠に食べ物を運び続けるんだ」
「……バカみたい」
「うん。そうかも」
ニトロが微かにくすりと笑う。
「……もっと変な話して」
「いいよ。海知ってる?」
「……知ってる。先生と旅した時見た」
「そっか。じゃ、空の青い色と海の青い色が全く同じ色になったら境目はどうなると思う?」
「……どうなるの?」
そうして僕達は話し込む。
いや、ほとんど僕が話してるんですけど。
次に何を話そうかと考えて僕の言葉が途切れた時、ニトロが言いました。
「お願い……ある」
「んっ、何?」
「……この先にツブラがいる……はず」
「うん?」
「ニトロが……謝ってたって…………伝えて」
「いいけど、喧嘩でもしたの?」
「……お気に入りの花を……見てたの」
「ニトロが?」
うなずく。
「もう少しで……満開だなって……楽しみにしてた」
「うん」
「そしたらツブラが来て……目の前で……摘んだ」
「えっ」
「そしてニトロの頭に挿して……綺麗だって笑った」
「そう……」
「……ニトロは……まだ満開じゃないのにって……怒った…………すごく怒った……花が……かわいそうだったし」
「うん、気持ち分かるよ。そして、ツブラも悪気はなかったんだ」
うなずくニトロ。
「その花?」
またうなずく。ニトロがずっと大事そうに持ってる花。
「ツブラ……泣いてたから……」
「分かった。すぐに行ってくるよ」
キョロキョロしながら歩いていき、ツブラを見つけました。
マンドレッドさんと一緒にいる。
ツブラは泣きじゃくっているようです。
その鼻をマンドレッドさんがしきりに拭っています。
「マンドレッドさん」
僕は呼びかけ、駆けていきました。
「ああ、君。ツブラが泣きやまぬのだ」
「はい、そのようですね」
「鼻水も止まらぬ。腕が疲れてしまった」
「あっ、僕が代わります」
「どうしたのか聞いても泣きながら支離滅裂に話すのでわけも分からぬ」
「え、あっ、それは」
「もしやあのブローレンス氏に悪戯でもされたかと案ずる。この子はすぐに前をはだけるから……。そうであれば拙者、彼に決闘を申し込む所存」
「ああっ、ちっ、違いますっ」
僕は事情を説明しました。
「なるほど、そうでござったか。安心し申した」
マンドレッドさんはホッと溜め息をつく。
僕はツブラに語りかけます。
「だから、ね? ニトロを許してあげて? 彼女は悔やんでいるから仲直りしよう?」
「えうっ……えうっ…………」
ツブラの泣き声がだんだん治まってきました。
マンドレッドさんの大きな手がツブラの頭を撫でる。
「よかったの、ツブラ」
泣きやんだツブラが、こっくりとうなずきます。
「では拙者は行くが……」
「僕がツブラをニトロのところに連れて行きます」
「そうかね。よろしくお頼み申す」
立ち去っていくマンドレッドさん。
「マンドレッドさんは、まるでもうツブラのお父さんみたいだね」
僕はつぶやきました。
「お父ちゃん?」
「うん」
「お父ちゃんってあんな感じなんらか?」
ツブラはお父さんの記憶もないくらい早くに死に別れたんだ……。
「そうだなぁ、色々なお父さんがいると思うけど、僕の父は」
「おしっこ」
「え?」
ツブラは僕の目の前でしゃがんで尻を出し、放尿し始めました。
「わあっ!」
僕の叫びを聞いてマンドレッドさんが気づき、飛んで戻ってくる。
「こっ、これっ! ツブラっ!」
「お父ちゃん」
「人前でおしっこするものではない」
「あい」
「ああっ! そのまま立つんじゃないっ。とりあえず出し切りなさい」
「あい」
傭兵探しのツブラの挑戦を受けて縁を持ったマンドレッドさん。
まだ短い関わりの中で色々あったのでしょう。
何かにつけだらしのないツブラの世話を焼くうち、深く情が移ってしまったみたいです。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる