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98.疎遠って!
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アイビーとカローラのいちゃつきをあまり見るのも腹立たしいので、最近は疎遠になっていたサロンに足を運ぶも、案の定そこには二人の世界を築いているアイビーとカローラがいるわけだが……否、カローラは今だに照れてパニックを起こしていたりもする。
前世喪女だって言ってたもんね……三次元初めてなんだよね……うん、そうなるよね、と初々しく思わず見てしまった。
「リズ!!!」
助けがきたと言わんばかりに私の名を呼ぶカローラだが、私が居たところで無意味だ。だから何だと私の存在を完全無視しているアイビーに離してもらえる筈もなく……わかりきっていた私は二人の正面にあるソファに腰掛けて、国王達の話をした。
曰く王太子達がどこかへ行っているという話なのだが。ついでに二人の事は国王も知ってますよ~と言うのも言っておく。
「……そういえば最近見ないわね」
アイビーの膝から必死に逃れようと前かがみになっているカローラから、そんな言葉が出た。うん、アイビーとの毎日にそれどころじゃなかったのかな?アイビーはアイビーで涼しい顔をしながらもしっかりとカローラの腰に手を回して逃すまいとしている。
「……ティダル侯爵は何と……?」
ポピーの問いかけは言外にアイビーとの関係も指しているのだろう。国王の耳にまで入っている程だ。それを理解しているのか、カローラは苦笑しつつ口を開いた。
「別に何も……幼い時から色々やらかしているから……殿下が認めているならと終わりよ」
「……醜聞は……?」
「危険な事があった為に護衛を兼ねてベッタリ付きっきりになっている。という噂がどこからともなく流れたみたいね」
私の問いに対するカローラの言葉で私とポピーは思わずアイビーを見たが、相変わらずの無表情を貫いていた。絶対何かやってそう!!情報操作やってそう!!
「リズ!カローラ嬢!!」
ノックもせずに扉が開いたかと思ったら、セドリックが問答無用で入ってきた。後ろでシャルルが溜息をついていた。うん、一応貴族にあるまじきマナー違反だと言う事は理解できるよ、私でも。
「ちょっと面白い事を見つけて!!」
そんな事はおかまいなしと言わんばかりにセドリックがこちらへ歩み寄ってくる後ろからシャルルもきちんとついてくる。
「面白い事?」
「うん!そう!!だからしばらく疎遠になると思うんだ!」
ニコニコと嬉しそうにセドリックが言うも、疎遠って……そんな言葉を使う?と、思わず眉を潜めてしまったが、それに気がついたシャルルが言葉を訂正する。
「今までのように頻繁に会う事が出来なくなるだけですよ。仕事の事もありますし、いつでも会いに来てもらって良いですから」
うん、それならば納得だと思い、皆が了承を告げるように頷いた。
前世喪女だって言ってたもんね……三次元初めてなんだよね……うん、そうなるよね、と初々しく思わず見てしまった。
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助けがきたと言わんばかりに私の名を呼ぶカローラだが、私が居たところで無意味だ。だから何だと私の存在を完全無視しているアイビーに離してもらえる筈もなく……わかりきっていた私は二人の正面にあるソファに腰掛けて、国王達の話をした。
曰く王太子達がどこかへ行っているという話なのだが。ついでに二人の事は国王も知ってますよ~と言うのも言っておく。
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ポピーの問いかけは言外にアイビーとの関係も指しているのだろう。国王の耳にまで入っている程だ。それを理解しているのか、カローラは苦笑しつつ口を開いた。
「別に何も……幼い時から色々やらかしているから……殿下が認めているならと終わりよ」
「……醜聞は……?」
「危険な事があった為に護衛を兼ねてベッタリ付きっきりになっている。という噂がどこからともなく流れたみたいね」
私の問いに対するカローラの言葉で私とポピーは思わずアイビーを見たが、相変わらずの無表情を貫いていた。絶対何かやってそう!!情報操作やってそう!!
「リズ!カローラ嬢!!」
ノックもせずに扉が開いたかと思ったら、セドリックが問答無用で入ってきた。後ろでシャルルが溜息をついていた。うん、一応貴族にあるまじきマナー違反だと言う事は理解できるよ、私でも。
「ちょっと面白い事を見つけて!!」
そんな事はおかまいなしと言わんばかりにセドリックがこちらへ歩み寄ってくる後ろからシャルルもきちんとついてくる。
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「今までのように頻繁に会う事が出来なくなるだけですよ。仕事の事もありますし、いつでも会いに来てもらって良いですから」
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