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84.皆が皆、出来る事を
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「どういう事!?」
私は思わず叫んだ。
授業の鐘が鳴り、午後からの授業を受けに教室へ戻るもカローラの姿がなかった……そしてジルベールまでも。王太子は朝からアイビーが居ないから相変わらずの不機嫌さだが、王太子の隣に護衛が居ないってどういう状況!?
そんな事を思いながら放課後になり、私はシャルルやセドリックに聞いていたのだが、そこへ相変わらず不機嫌そうな王太子がやってきた。
「フェリクス殿下、ジルベールはどうしたのです?」
「学園から走って出ていくカローラを追いかけて行った。アイビーはどうした?」
「ジルベール、任務放棄!?」
シャルルの問いに対し簡潔に答えた王太子だが、王太子の疑問に関してはセドリックが無視して別の問題を被せた。
おぉい。色々と問題がありすぎるー!!
思わず頭を抱えたくもなるが、私は条件反射のように王太子から距離を取る為に一歩後ずさりする。
「フェリクス殿下、アイビーの前に婚約者であるカローラ嬢の安全を気にかけるものでしょう。表面上でも」
「むしろ護衛が居ない今の状態が危ないって知りなよ」
「俺は俺の興味あるものにしか関心はない」
シャルルとセドリックの毒が王太子に向かって吐かれるが、そんな威張って言う事ではないだろうという言葉を王太子は吐いた。
つまりはアイビーにしか興味ないと。あんたのせいだ!あんたの!!だから消えたんだよと声を大にして叫びたい。
自己中も程々にしないとマジで国滅ぼすんじゃないかコイツ!!?そこまで考えてしまうぞ!!
と、心の中で盛大に悪態をついている間に、王太子の護衛はとりあえずシャルルが賄うとなった。魔道具を沢山持っているし、それを考えるとある意味でジルベールに匹敵するだろうというシャルルの後押しもあった。
シャルルも現状把握しつつ各方面に連絡が取りやすい王城へ一緒に向かうらしい。
「邸で待つ以外の選択肢をしないで下さいね。面倒な事になりそうですから」
「新しいメニューでも考えておいてよ。そして皆でお茶しよう」
このまま街中をカローラの名前を叫びながら走ろうと思っていた私にシャルルとセドリックが釘を刺す。
……うん、確かにそんな事をしたら面倒な事になりそうだよね。……どうやって思考回路を読んだの!?と思いながらポピーに頼んでいた物をすぐに取り揃えてもらおうなんて皆を見送りながら思っていたら
「居なくなったなんて貴族令嬢には不名誉な事だよ」
ポピーが耳元でボソリとそう忠告をした。
うっ……私のやろうとした事、何で皆わかるの……?
そんな手段以外が思いつかない私は、戻ってきたカローラの笑顔を見る為に新しいお菓子を作りあげる事を決めた。
私は思わず叫んだ。
授業の鐘が鳴り、午後からの授業を受けに教室へ戻るもカローラの姿がなかった……そしてジルベールまでも。王太子は朝からアイビーが居ないから相変わらずの不機嫌さだが、王太子の隣に護衛が居ないってどういう状況!?
そんな事を思いながら放課後になり、私はシャルルやセドリックに聞いていたのだが、そこへ相変わらず不機嫌そうな王太子がやってきた。
「フェリクス殿下、ジルベールはどうしたのです?」
「学園から走って出ていくカローラを追いかけて行った。アイビーはどうした?」
「ジルベール、任務放棄!?」
シャルルの問いに対し簡潔に答えた王太子だが、王太子の疑問に関してはセドリックが無視して別の問題を被せた。
おぉい。色々と問題がありすぎるー!!
思わず頭を抱えたくもなるが、私は条件反射のように王太子から距離を取る為に一歩後ずさりする。
「フェリクス殿下、アイビーの前に婚約者であるカローラ嬢の安全を気にかけるものでしょう。表面上でも」
「むしろ護衛が居ない今の状態が危ないって知りなよ」
「俺は俺の興味あるものにしか関心はない」
シャルルとセドリックの毒が王太子に向かって吐かれるが、そんな威張って言う事ではないだろうという言葉を王太子は吐いた。
つまりはアイビーにしか興味ないと。あんたのせいだ!あんたの!!だから消えたんだよと声を大にして叫びたい。
自己中も程々にしないとマジで国滅ぼすんじゃないかコイツ!!?そこまで考えてしまうぞ!!
と、心の中で盛大に悪態をついている間に、王太子の護衛はとりあえずシャルルが賄うとなった。魔道具を沢山持っているし、それを考えるとある意味でジルベールに匹敵するだろうというシャルルの後押しもあった。
シャルルも現状把握しつつ各方面に連絡が取りやすい王城へ一緒に向かうらしい。
「邸で待つ以外の選択肢をしないで下さいね。面倒な事になりそうですから」
「新しいメニューでも考えておいてよ。そして皆でお茶しよう」
このまま街中をカローラの名前を叫びながら走ろうと思っていた私にシャルルとセドリックが釘を刺す。
……うん、確かにそんな事をしたら面倒な事になりそうだよね。……どうやって思考回路を読んだの!?と思いながらポピーに頼んでいた物をすぐに取り揃えてもらおうなんて皆を見送りながら思っていたら
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ポピーが耳元でボソリとそう忠告をした。
うっ……私のやろうとした事、何で皆わかるの……?
そんな手段以外が思いつかない私は、戻ってきたカローラの笑顔を見る為に新しいお菓子を作りあげる事を決めた。
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