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48.協力とは?
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「国を滅ぼすような事は許さない」
殺気、威圧。どんな言葉で表せば良いのかは分からないが、悪寒が走った。本能が逃げろと叫ぶような。
王子の視線は鋭く冷たく……それ程までに国を大事に思い、敵となるものには容赦しないのだろう。
「ゲームとか知らないけれど、たった一人の娘が抱いた欲望の為に、国を傾けるわけにはいかない……ブルーノやルネも同じように自分の意思とは全く違うように動かしているなら……反逆だよね」
あぁ、そうか。
王子が自分の意思とは関係なく動く事があったのなら、ブルーノやルネもそうなるの……か?
「うわぁ……」
ヒロインに対して行われた、三人のリア充満載なやり取りを思い出して、砂糖でも吐きそうだ。
あれを嫌悪感ある人間とやるなんて……うん、正気に戻ったら死にたくなるよな。黒歴史どころか自分の存在がもうアウトに思えそうだ。
「だから……協力してくれないか?」
「え?自分で何とかしようと思わないの?」
幽霊に協力を頼むって正気の沙汰じゃないよな。否、スパイ活動でもしろと?またあのリア充甘々空間を見ていろと?御免こうむる!!
いや、でもまぁアイの為なら嫌々でもやるけどさ……でも本当に必要だってならない限りはやりたくない!心の健康が保てません!
「まぁ……僕はこの状態だからね。アデライトを救えたのは良かったけれど……動かない自分の身体を何とか動かせたよ」
王子が安堵したように言った。
あぁ、そこが変わったのも王子が動いたからなのか。アデライトに対して嫌な気持ちは一切なく、本当に国を動かし民の為になる良いパートナーだと言った。最良で最高の婚約者だと。
王子は心から国の事を思い、国の為に動いている。その意思の高さは尊敬できるほどだ……しかし。
「……まだ生きてるだろう?」
何の嫌味だろう。まだ生きているというのに、この状態とは。俺に対する挑戦状にしか思えない。同じように階段から落ちても、この差は大きいだろう。
生きていて羨ましいだろとでも言いたいのか?協力を求めた相手に?
……何か俺、幽霊になってから、どんどん図太いというか捻くれてる気がする……。
「まぁ……君と同じようなものだよ」
「……は?」
「あの時、僕は国を助けてと強く願ったんだ」
「……で?」
聞きたくない。聞いてはいけない気がするも、つい興味本位で先を促してしまう。何か聞かなければ聞かなかったで後悔しそうな……。
「だから、協力よろしくね?」
「何が!?」
俺の質問は完全スルーされ、王子が言葉を放った瞬間、周囲が眩く光った。
殺気、威圧。どんな言葉で表せば良いのかは分からないが、悪寒が走った。本能が逃げろと叫ぶような。
王子の視線は鋭く冷たく……それ程までに国を大事に思い、敵となるものには容赦しないのだろう。
「ゲームとか知らないけれど、たった一人の娘が抱いた欲望の為に、国を傾けるわけにはいかない……ブルーノやルネも同じように自分の意思とは全く違うように動かしているなら……反逆だよね」
あぁ、そうか。
王子が自分の意思とは関係なく動く事があったのなら、ブルーノやルネもそうなるの……か?
「うわぁ……」
ヒロインに対して行われた、三人のリア充満載なやり取りを思い出して、砂糖でも吐きそうだ。
あれを嫌悪感ある人間とやるなんて……うん、正気に戻ったら死にたくなるよな。黒歴史どころか自分の存在がもうアウトに思えそうだ。
「だから……協力してくれないか?」
「え?自分で何とかしようと思わないの?」
幽霊に協力を頼むって正気の沙汰じゃないよな。否、スパイ活動でもしろと?またあのリア充甘々空間を見ていろと?御免こうむる!!
いや、でもまぁアイの為なら嫌々でもやるけどさ……でも本当に必要だってならない限りはやりたくない!心の健康が保てません!
「まぁ……僕はこの状態だからね。アデライトを救えたのは良かったけれど……動かない自分の身体を何とか動かせたよ」
王子が安堵したように言った。
あぁ、そこが変わったのも王子が動いたからなのか。アデライトに対して嫌な気持ちは一切なく、本当に国を動かし民の為になる良いパートナーだと言った。最良で最高の婚約者だと。
王子は心から国の事を思い、国の為に動いている。その意思の高さは尊敬できるほどだ……しかし。
「……まだ生きてるだろう?」
何の嫌味だろう。まだ生きているというのに、この状態とは。俺に対する挑戦状にしか思えない。同じように階段から落ちても、この差は大きいだろう。
生きていて羨ましいだろとでも言いたいのか?協力を求めた相手に?
……何か俺、幽霊になってから、どんどん図太いというか捻くれてる気がする……。
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「……は?」
「あの時、僕は国を助けてと強く願ったんだ」
「……で?」
聞きたくない。聞いてはいけない気がするも、つい興味本位で先を促してしまう。何か聞かなければ聞かなかったで後悔しそうな……。
「だから、協力よろしくね?」
「何が!?」
俺の質問は完全スルーされ、王子が言葉を放った瞬間、周囲が眩く光った。
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